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あーピリピリピリリ……カレンダー製作は…(つっつらい) #カレンダー

ピリピリピリピリピリピリピリピリピリピ

どうも!わりとニッチな商品を開発している企画mackyです。
カレンダー製作の専門会社さんなら特別なソフトがあるのでしょうか。。
弊社ではカレンダーのデータ作成をデザインソフトのイラストレータで作成します。
昨年度のデータを元にして、数字を配置し直したり日曜・祝日を赤色にしたりと作業はアナログ。

だから校正が命!
数字の並びに間違いはないか、祝日に間違いはないか、大安の日に間違いはないか……神経を集中させ、空気はピリピリします。
ひとりで校正するだけでは必ず見逃しがあるので、他の方のチェックは重要です。「水曜日始まりの30日木曜日終わり。祝日は〇日」など声に出して確認し合うことも。念には念を入れて4~5人に校正を依頼し、それぞれから確認印をもらいます。
印刷会社へ出稿した後も本番印刷の前にゲラを確認。

カレンダーの正しさが当たり前であるために確認に確認を重ねます。製品が仕上がるまで気が抜けません。
毎年すごく緊張します。あーピリピリピリリ……

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2021年度はまさかの事態に。※余談

神経ピリピリで臨んで、商品も無事完成で、さぁぁぁぁて次の商品!と頭の切り替えも済んでいたある日のこと。
2021年度はまさかの事態に!!!
2020年12月に、「東京オリンピック・パラリンピック特別措置法」による2021年の祝日移動が内閣官房より発表されたのです。

いや……ぇえ?ちょ、待っ……ぇえ?  えぇぇぇぇぇぇーーー
他社もこの出来事にはとても苦労されてましたよねー
谷口松雄堂のカレンダーどうする???考えに考えた結果、苦肉の策としてお知らせ動画を作成し案内を出しました。SNSでも拡散!!!

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祝日が取り消された日は黒ペンで、祝日になった日はマーカーで上から書き込むのが一番わかりやすいよね!
ちなみにスポーツの日は7/23に移動したので10/11は平日ですよ。10月は祝日なしですって。(残念。。移動じゃなくて追加でよかったのに)

(今更ですが)動画はこちら↓↓↓からご覧いただけます。


2022年度はミニサイズが加わります。

弊社のカレンダー商品に『カレンダー色紙』というものがあるのですが、その名の通りカレンダーが印刷された色紙です。
色紙全面にカレンダーがあるのではなく、白場があって、そこに各々絵を描いたり、貼り絵や切り絵などをしたりして自作カレンダーとして飾って楽しむことができる商品です。
色紙サイズとF6サイズの2種類を長年展開し愛されている商品ですが、ここにもう一つ、2022年度からミニサイズが加わりました。

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サイズは121×136mmです。
大色紙の1/4サイズの寸松庵(すんしょうあん)とよばれる色紙でもあるのですが、寸松庵という名称が一般的ではないよねとの意見があり、小さめの色紙ということでミニサイズとなりました。

そういえば寸松庵だけしっかりとした名称をもらっていますね。大色紙も小色紙も豆色紙もサイズ感を表すだけの名称なのに。。
ちょっと調べてみましょう。

寸松庵色紙とは、もとは古今和歌集の四季の歌が抜粋された冊子本で、それが分割されて色紙の形になったものだそうです。
寸松庵と呼ばれる京都大徳寺の茶室(庭に小松があったことから命名)に所蔵されていた雅な色紙が、その茶室の名を頂いたとのこと。
三色紙(平安時代屈指のかな書の名筆)の一つに数えられる寸松庵色紙は、散らし書きの絶品と言われ、かな書きの美しさを称えられる……となかなか重厚な歴史ある代物のようです。

ではなぜ121×136mm(大色紙の1/4サイズ)の色紙をそう呼ぶのでしょう?
サイズが近いから?メインはかな書きの方じゃないの?誰か教えてくださーい!

That's a great idea!

話を戻そう。新商品は企画内で話し合いながら決めます。
カレンダー色紙は定番中の定番商品なので、ちょっとアレンジしたものを加えようということになりました。

「従来品は年間通じて同じ絵を飾ることになるから、四季を通して絵が描けるのもあるといいね。3ヶ月分ずつカレンダーを入れれば4枚で1年間が完結できる。ミニサイズの色紙なら気軽に描けそう、生産面を考慮しても問題なし」など割とサクサク決まったのですが……
「どうやって飾る?」うーん……

ただ壁に立てかけるだけではふとしたはずみで倒れやすいし、掛けを使用するのもいいけどお持ちでないこともあるし、もっと手軽に飾りたい……

そこでアイデアマンのナナオさんが、「これちょうどいいんちゃう?」と別の商品で使用した紙製のスタンドを取り出されました。色紙を1枚立ててみたらしっくりきたー!「4枚一緒に重ねといたら失くさへんのちゃう?」という意見から重ねて立ててみたらサイズもぴったりでいい感じ。

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ということで、ミニサイズの色紙4枚と紙製スタンドのセットが決定しました。

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年が明ける前から次の干支……

と、あれこれ仕様を決める話し合いをしたのは12月の末。
2020年の12月には2022年の干支がスタートしました。
今年の干支より来年の干支を堪能するので、企画のスタッフは「今年は何年やったっけ?寅?あ、丑か?あれ?」と見失いがちです。
季節の先取りも甚だしいですが、それくらい先行して始めてちょうどいいんです。

干支関連商品の発表は毎年6月下旬から7月初めくらい。さあこれから夏本番!な時期ですが、早めにアナウンスします。
また、得意先様からのご依頼で前倒しでサンプルを求められることもあるので、作業開始は大体お正月気分が抜けきらない時分からになります。

でも正直なところなかなか乗り気になれないんですよね……時間に追われるみたいで。「年が明けたとこやのにもう来年のカレンダーを見なあかんのか」とぶつぶついいながらぼちぼち取り掛かります。

営業員の中に画伯あり。

商品が仕上がると、次は発表のための準備に取り掛かります。
発表はHP、チラシやSNSなどでのご案内になります。その案内の中で商品をしっかり伝えるためには、イメージを促す使用例や作例が必要になります。

カレンダー色紙は『四季を通して思い思いの表現で彩って楽しんで頂く』がテーマ。それを表現できるのは……君だっ!
ある画伯に白羽の矢が立ちました。谷口松雄堂の営業員のジャンさんです。

ほんとに絵がうまくて、画家かよっと突っ込みたくなるほどです。
撮影用に描いて!と頼んだら快諾してくれました。(ありがとうございます!)こんなに素敵な四季を感じる絵を描いてくれました。

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商品としては、ただ数字が並ぶだけの無機質なカレンダーですが、彩るとほんとに特別なものに変身します。
絵や切り絵、貼り絵などがお好きな方におすすめです。

以上、カレンダー色紙ミニサイズの開発に関するお話でした。
筆者:macky


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