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【歴史概要53】満州事変・日独伊三国防共協定・日中戦争・北部仏印進駐

①第2次世界大戦の前哨戦は東アジアで行われていた日中戦争と
イベリア半島で行われたスペイン戦争であった。

②日本は1931年に満州で柳条湖事件を起こした。翌年に満州国を樹立した。1933年には国際連盟から批判され脱退した。

③ソ連は五ヵ年計画を推進して体制を強化し国際連盟にも加盟し発言力を強めていた。これに対抗しドイツと日本は1936年に日独防共協定を締結し、1937年にはイタリアもここに加わり日独伊三国防共協定が成立した。イタリアも国際連盟から脱退した。3国は国際的に孤立していった。

④1937年には日本軍と中国革命軍が衝突した盧溝橋事件が起きた。本格的な戦争になるとアメリカの中立法によって国際的なサポートが受けられなくなるので宣戦布告がないまま戦争状態が続いた。日本は1938年東亜新秩序構想でこの戦争を正当化した。

⑤1939年5月には日本とソ連の間で新たな軍事衝突が起こった。張鼓峰事件に続き、ノモンハンで起きた軍事衝突でソ連軍の前に日本は敗北した。1939年8月にはドイツとソ連が接近し独ソ不可侵条約を締結し更にソ連の脅威は大きくなった。

⑥この局面でアメリカが日米通商協定の破棄を申し入れてきたので日本は軍需物資の入手が更に困難になり南方への進出を画策するようになる。ここで大東亜共栄圏を打ち立てる事となる。

⑦1939年9月にドイツ軍がポーランド侵攻し、イギリスがドイツに宣戦した事で第2次世界大戦が勃発した。日本はドイツ・イタリア・ソ連と連携し南方進出を決断した。

⑧1940年9月には日独伊三国同盟が締結された。そして日本はフランス領インドシナ北部への侵攻を始めた。アメリカ側はこれに反発し関係改善のための交渉が始まった。しかしアメリカ側の態度は硬かった。これが後の太平洋戦争に繋がっていく事となる。

■参考文献
『30の戦いからよむ世界史 下』 関 眞興 日本経済新聞出版社

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