常に客観的視点を持って演奏する( #今朝の一言_ラッパの吹き方 )
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先日はこんなことを投稿しました。
客観的な視点
音楽をする側の人は常に客観的な視点を持っておく必要があります。具体的には「演奏を聴いてくださる方にどのように自分の演奏が聴こえているのか」という視点です。
常にその視点で演奏表現について考える必要があります。例えば、スタッカートが楽譜に書かれていたとして、それを教科書には「音を短く」と書いているからと短く演奏したところで、その演奏を聴く側からしてみれば、ただ「短い音が発せられた」というだけでそれ以上何も伝わらないのです。主観だけで演奏すると、こうなってしまいます。
そもそもスタッカートはその言葉の元々の意味「離す」「距離を空ける」から結果的に音楽では音を短くする(ことで音符同士の距離が開く)になったわけで、その記号から生まれる演奏は無限に可能性があるわけです。
そして、場面によってイメージも変わるし、実際の演奏も変わります。ジャンプするような表現になったり、水が滴るような音にしたり。
そのように全ての表現に関して「どのように聴こえるか」を想定して演奏するには「どう演奏すれば良いか」がセットになります。ということは常に自身の中で具体的なイメージを持っている必要があるわけです。
具体的なイメージは、今度は他の奏者からの演奏をたくさん体験しなければ得られません。なのでよく「演奏会にたくさん行ったほうがいい」とか「たくさんの音楽を聴こう」と言われるわけです。
ということで、演奏する際には常に聴く人にどのように聴こえているかを持っておくよう心がけてください。
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荻原明(おぎわらあきら)