『気づかいの壁』読書感想
「自分がされて嫌なことは、他人にしてはいけません」
幼い頃、誰もが親から言われた言葉なのではないでしょうか?
かくいう私も、2人の子どもの父なので、何度かこのセリフを言ったことがあります。
この言葉は
「他人に迷惑をかけない」
という目的に対しては有効な言葉ですが
「気づかいのできる人」
になるためには、逆効果かもしれません。
川原礼子さんの『気づかいの壁 「気がつくだけの人」を「気が利く人」に変えるたった1つの考え方』(ダイヤモンド社)を読んで、これから自分の子どもにかけるべき言葉を見つけました。
それは
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「自分がされて嬉しかったことを、他人にしていこう」
当書は、お客様対応と人材育成のスペシャリストである著者が「気づかい」という自分自身で判断が難しいことについてわかりやすく、具体的な事例を交えて紹介してくれています。
当書で紹介されている
「自分と相手との『心』の壁」
最も基本的で最も大切な
「おせっかいかもしれない」と思う
「自分の壁」を乗り越え、行動する勇気と
次に大切なのは相手の気持ちを「察して」
相手の領域に踏み込まず
「相手の壁」を尊重すること
この2つの思考法を11個のTODOとともにわかりやすく説明されています。
具体的には「出社して目が合ったら自分から声がけ」や「『乱暴な言葉』を言い換える」といった基本的なものから
「見返りを求めるクセを取り除く」「『返信しやすいよう』にメールを書く」といった応用編まで。
しかも、すべて明日から職場や家庭で実践できることばかりです。
これだけでも十分なのですが、さらに当書の後半部分の「限定」「予告」「共有」「領土」「記憶」の5つの気づかいのコツが更に深い学びに繋がります。
この5つの気づかいのコツで私が実践したのは「予告」の気づかいのうちのひとつ。
同僚や後輩に対して「いまから電話いい?」と前もって伝えるようにしました。
さらには、用件もある程度社内チャットで伝えて、相手に心の余裕と下調べをする時間を確保するようにしました。
結果、相手からのレスポンスも良くなり、手戻りも少なくなったので、仕事の効率があがり、相手との人間関係もよりよいものになりました。
最後に、当書を読んで私が特に感じたのは、コミュニケーションの本質は『距離感』にあることです。
相手と近すぎず、遠すぎない距離で接する。
「細く長い関係」が相手にとっても自分にとっても苦痛にならないほどよい距離なのだと感じました。
超おすすめのホームラン本で、ベストセラー必至だと思いますので、ぜひ読者のあなたも読んでみてください。
今日はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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