てるてる坊主研究所
昭和20年代のてるてる坊主たちについての覚え書きをまとめています。
さまざまな時代ごとの、てるてる坊主についてまとめています。
ヘッダーの画像は、宮沢章二ほか〔編〕『童謡画集』1(主婦の友社、昭和39年=1964)に掲載されている、柿本幸造〔絵〕「てるてるぼうず」を一部拡大して転載。
てるてる坊主に願いを掛けるときの工夫や、願いがかなったときのお礼、あるいは、願いがかなわなかったときの罰について。
てるてる坊主とは何者なのか。これまでの研究史やわたしなりの見解を並べた試行錯誤。
2021年4月からはじめたnoteの記事が50本の筋目を超えました。これを機に、てるてる坊主研究所のこれまでの活動をふりかえりつつ、これからの展望を見据えるための覚え書きとして、研究MAPを作成しました。 真ん中の周りを囲む8つが大きな柱(noteのマガジンに対応)。その8つの大項目の周りに、それぞれのキーワードのようなものを並べてあります。キーワードの下の数字は、これまでnoteに記してきた参照記事(以下の一覧の番号に対応)。 ★note記事一覧★ 1. 「てり
1、これまでの試行錯誤 ここ最近、昭和20年代(1945-54)のてるてる坊主に注目して、その特徴の分析を進めています。これまでのところ、昭和29年と28年のてるてる坊主について検討してきました。検討の材料としたのは、てるてる坊主研究所でジャンルを問わずに蒐集してきた文献資料。 引き続いて本稿では昭和27年(1952)の資料に注目します。これまでに紹介した昭和20年代から30年代の事例とも比較しながら検討を進めていきましょう。 まず注目したいのは絵のある資料。この
1、これまでの試行錯誤 かつて昭和30年代(1955-64)のてるてる坊主について検討を進めたのに続き、前回は昭和29年(1954)のてるてる坊主に注目しました(★詳しくは「昭和29年のてるてる坊主【てるてるmemo#24】」参照)。 検討対象としたのは、てるてる坊主研究所でこれまでにジャンルを問わずに蒐集してきた文献資料。引き続いて本稿では昭和28年(1953)の資料に注目します。これまでに紹介した昭和29~39年(1954-64)の事例とも比較しながら検討を進め
1、これまでの試行錯誤 かつて、昭和30年代のてるてる坊主の特徴をつかむべく、昭和39年(1964)から30年(1955)まで1年ごとにさかのぼりながら、全10回にわたって検討を加えました(★詳しくはマガジン「昭和30年代(1955-1964)のてるてる坊主たち」の各記事を参照)。 検討対象としたのは、てるてる坊主研究所でこれまでにジャンルを問わずに蒐集してきた文献資料。蒐集にあたっては、おもに国立国会図書館の所蔵資料、およびそのデジタルコレクションを活用させていた
てるてる坊主研究所で蒐集してきた文献に登場するてるてる坊主のなかから、昭和20年代のものを6回にわけて、紙芝居方式で全世界に向けて配信中。 以前に紹介したことのある昭和10年代と30年代のはざまにあたり、着物姿のものとスカート姿のものが混在している点に要注目。詳しい分析は今後のnoteのなかで。。。 #私の作品紹介
1、昭和30年代への注目 ここ最近、昭和30年代のてるてる坊主をめぐって検討を重ねています。前々回に検討の切り口としたのは「姿かたち」「目鼻の有無」「文字の有無」といった点、そして前回に検討の切り口としたのは「呼び名」「作る機会」「材料」「設置場所」「設置方法」といった点でした(★詳しくは「昭和30年代のてるてる坊主(前編)——姿かたち・目鼻・文字をめぐって――【てるてる坊主考note#37】」、および「同(中編)——呼び名・動機・製作をめぐって――【同#38】」参照)
1、昭和30年代への注目 かつて、文献資料に登場するてるてる坊主について、昭和39年(1964)から昭和30年(1955)まで1年ごとにさかのぼりながら、全10回にわたって検討を加えました(★詳しくはマガジン「昭和30年代(1955-1964)のてるてる坊主たち」の各記事を参照)。 検討材料としたのは、てるてる坊主研究所でジャンルを問わずに蒐集してきた、てるてる坊主が登場する文献資料です。前回はそのなかから絵や写真のある資料に対象を絞って、昭和30年代のてるてる坊主
はじめに 昭和32年(1957)に平凡社から発行された『世界大百科事典』をひも解くと「照々坊主」の項が設けられており、次のように説明されています[『世界大百科事典』1957:203-204頁]。 この「照々坊主」の項の執筆担当者は小高吉三郎(1885-1964)。新聞記者を務めたのちスポーツ評論家として知られ、昭和18年(1943)には『日本の遊戯』という書物をまとめている人物です。 平凡社の百科事典ならば、記載内容に信頼を置いてよいでしょう。てるてる坊主について
これまで9回にわたり、昭和30年代のてるてる坊主について検討してきました。対象としたのは、てるてる坊主研究所でジャンルを問わずに蒐集してきた文献資料。 最終回にあたる10回めの今回は、てるてる坊主が登場する昭和30年(1955)の資料を紹介します。これまでに紹介した昭和39年(1964)から31年(1956)までの9年間の事例とも比較をしながら、検討を進めていきましょう。 まず注目したいのは絵のある資料。この年は14例を数えます(★後掲の「昭和30年(1955年)のて
昭和30年代のてるてる坊主について、これまで8回にわたって検討してきました。9回めの今回は、気象庁が発足した年である昭和31年(1956)の、てるてる坊主が登場する資料を紹介します。 検討対象とするのは、ジャンルを問わずてるてる坊主研究所で蒐集してきた文献資料。これまでに紹介した昭和39年(1964)から32年(1957)までの事例とも比較をしながら、検討を進めていきましょう。 まず注目したいのは絵のある資料。この年は18例と多めです(★「昭和31年(1956年)のて
このところ、昭和30年代のてるてる坊主に注目して検討しています。これまでに、昭和39年(1964)から33年(1958)まで1年ごとにさかのぼりつつ、当時のてるてる坊主について紹介してきました。 引き続き本稿では、それに先立つ昭和32年(1957)のてるてる坊主に注目します。検討対象とするのは、ジャンルを問わずてるてる坊主研究所で蒐集してきた文献資料。随時、昭和33年から39年までの事例とも比較をしながら、検討を進めていきましょう。 まず注目したいのは絵のある資料15
てるてる坊主が登場する文献資料をもとに、かつて、昭和39年(1964)から34年(1959)まで1年ごとにさかのぼりつつ、当時のてるてる坊主について検討を加えました。 引き続き本稿では、それに先立つ昭和33年(1958)のてるてる坊主に注目します。検討対象とするのは、フィクションかノンフィクションかを問わず、これまでにてるてる坊主研究所で蒐集してきた文献資料。昭和34年から39年までの事例とも、随時比較をしながら検討を進めていきましょう。 まず注目したいのは絵のある資
昭和30年代後半のてるてる坊主について、てるてる坊主研究所でこれまで蒐集してきた資料をもとに、かつて紹介しました。昭和39年(1964)から35年(1960)まで、1年ごとにさかのぼって検討を加えました。 引き続き本稿では、それに先立つ昭和34年(1959)のてるてる坊主に注目します。これまでにジャンルを問わず蒐集してきた文献資料を対象とします。随時、昭和30年代後半の事例とも比較しながら検討を進めていきましょう。 最初に注目したいのは絵や写真のある資料9例(★詳しく
1、昭和30年代後半のてるてる坊主 ここ最近、昭和30年代後半の文献資料をもとに、当時のてるてる坊主について検討しています。これまでに昭和39年(1964)から1年ごとにさかのぼって、昭和36年までを対象としてきました(★詳しくは文末に掲載した4本のnoteを参照)。 引き続き本稿では、それに先立つ昭和35年(1960)のてるてる坊主に注目します。てるてる坊主研究所でこれまでに蒐集してきた文献資料を、ジャンルを問わずに対象とします。随時、昭和36~39年の事例とも比較
てるてる坊主研究所で蒐集してきた文献に登場するてるてる坊主のなかから、昭和10年代のものを上・中・下の3つにわけて、紙芝居方式で全世界に向けて配信中。 以前に紹介した昭和30年代のてるてる坊主とは打って変わって、着物を着たり帯を締めたりした姿のものが目立つ点に要注目。 #私のコレクション
いまから60年ほどさかのぼった昭和30年代の終わりごろ、昭和37年~39年(1962-64)のてるてる坊主について、かつて1年ごとに区切って検討を加えました(★詳しくは文末に掲載した3本のnoteを参照)。 引き続き本稿では、それに先立つ昭和36年(1961)のてるてる坊主に注目します。材料とするのは、てるてる坊主研究所でジャンルを問わず蒐集してきた文献資料です。随時、昭和37~39年の事例とも比較しながら検討を進めていきましょう。 1、絵に登場する6点 最初に注