昭和的な働き方? 原因と具体例・見抜き方をご紹介
2019年4月1日から順次施行される働き方改革関連法案が実施されます。
具体的には、有給休暇の義務化(最低5日間)、長時間労働に対する上限の設定、といったポイントが多くの企業の人事・労務部門の方々が頭を悩ませていると思います。
そんな現代において、未だに昭和的な働き方・考え方が抜けきれず、非効率的で労働生産性の低い労働「昭和的働き方」が蔓延しています。
「昭和的働き方」の原因として
『経営者のマインド』と『企業体質』の2点が問題だと考えられます。
【経営者のマインドの問題】
創業者が経営者という企業に多い考えですが、創業時の成功体験が忘れられず、
成功するための方法論が一つしかないというところで、
時代の流れに乗れず、他のやり方を受け付けないという点です。
仮に、30年続いている会社だとして、30歳で起業した場合、経営者は60歳です。
30年前の考えは今は通用しません。
それを頭では分かっていても60歳の人が考えを変えることはほとんど不可能に近いと思います。特に30年も倒産せずに続けてきた経営者ならなおさらです。
営業方法から実務、管理方法まですべて創業当時に作り上げてきたもので営業しています。
【企業体質の問題】
「残業することが当たり前」
「上司の言うことは絶対」
「能力に関係なく、長く勤めている順に昇進」
という点です。
上司が残っているので帰りづらい雰囲気があり、仕事が終わっているのに、もしくは明日でいいのに帰れない。
帰ったら帰ったで、会社の空気を乱す、協調性のない者として扱われ、酷い場合は上司から呼ばれみんな残っているのだから、お前も手伝えと言われます。
また、たとえ間違っていたとしても、法律を犯していたとしても上司の言うことは絶対なのです。そういった企業は、能力が低くても長く勤めている順に昇進するシステムを採っていることが多いです。尊敬できない上司が表れ、転職してきた能力が高い人はすぐに辞めていき、能力の低い上司そして、それについていける能力の低い部下だけが残り、企業として弱体化していきます。
具体的にどういった部分が昭和的か、紹介していきましょう。
・朝礼がある
・「報・連・相」をやけに重要にしている
・報告は対面もしくは電話
・無意味なルールがある。(服装や呼び名等)
・有給は親族の不幸やインフルエンザでしか使えない
・会議の出席人数が多い
・会議の回数が多すぎる
・会議の内容が具体的でなく、何も決まらない
・業務改善するには稟議書が必要
・社内決裁に時間がかかる
・グループウェアやコミュニケーションツールが活用できていない
・クラウド化が進んでいない
・以前から使用していた使いづらいソフトを使用している
・FAXを未だに活用
などが挙げられます。
効率化、管理、生産性等様々な点から見ても改善しなければ、
今後に何かしらの問題が出てくることは容易に想像がつきます。
最後に
転職などの際、昭和的な働き方企業かどうかが垣間見えるかポイントを紹介いたします。
・精神論・根性論的なポスターが貼ってある(基本目立つところに貼ってあります)
・お茶出しの係がいる
・手書きの張り紙が貼ってある(目標や数字など)
・具体的な仕事内容の説明が抽象的(面接官が仕事内容を把握していない)
・やけに元気がある
面接で企業を訪問する際社内の雰囲気や目に入ってくるもの等をチェックしてみてください。参考になればと思います。