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投資を人生の友にしよう!

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個人と社会を豊かにする投資、日本人が進むべき資産運用、投資のイノベーションなど、お金と投資に関する教養をしっかり書いていくコラムです。
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#寄付

寄付に関して、まず知っておくべき法律の知識

寄付に関して、まず知っておくべき法律の知識

「寄贈寄付」についての続き記事です。前回記事はこちら。

<寄付についての法律はどうなっているの?>

さて、寄付という活動について、その法律での扱いどうなっているのでしょうか。実は、つい最近まで寄付を規定している法律はありませんでした(ただし政治資金規正法など政治関連の寄付についてだけは法律で定められていました)。

2022年12月16日に、寄付の定義までをはっきり定めた法律、不当寄付勧誘防止

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寄付が社会的に必要な理由を整理する

寄付が社会的に必要な理由を整理する

続き記事です。前回の記事はこちら

さて、前回はテーマである「遺贈寄付」についての大枠を書きましたが、そもそも「寄付がどうして社会的に必要なのか」を考えてみましょう。短くまとめるとこうなります。

「民間が活動する市場の原理の限界と、政府が活動する公助の限界のため、社会課題の解決にはソーシャルビジネスが必要であり、その活動の原資が寄付であるから」

長いっすかね。すいません。このお題を考えていくに

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日本を変える「遺贈寄付」って何だ?

日本を変える「遺贈寄付」って何だ?

皆さん、遺贈寄付ってご存じですか?

なんじゃそりゃ、という方が多いのではないかと思います。

遺贈とは、自分が亡くなった時の財産を、法定相続人でない誰かに譲る行為です。そして、これに寄付を合わせた言葉が「遺贈寄付」です。具体的には、亡くなる前に遺言書で寄付をきめておくことと、もしくは相続人が相続財産の一部を寄付すること、です。

寄付先は、寄付を財源に社会問題解決に向けて活動をしているNPO団体

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投資は利他的で寄付が利己的?

投資は利他的で寄付が利己的?

東洋経済オンラインで新記事がアップされました。今回は寄付と国際医療ボランティアについて書いています。
https://toyokeizai.net/articles/-/743531?page=6

これは自信をもって言えますが、お金の投資だけを学んでも、本当の投資リテラシーは上がりません。本当に全く。。むしろ知識が偏ってしまって、人生に投資を実装するのが難しくなってしまうのではとさえ思います。

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医療小児ボランティアから学べる「お金の教育」について

医療小児ボランティアから学べる「お金の教育」について

前に書いた「投資への誤解を考える」で紹介した、ミャンマー、カンボジア、ラオスなどで国際医療ボランティアを手掛けているJapan Heartの創設者の吉岡さんの本について続きを書きます。本当に良い本でした!

吉岡さんは1995年から外科医として海外で活動されており、JapanHeartは現在まで30万件の手術を行っています。特に先進国では8割が治ると言われている小児がんは、これらの国では2割の子供

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投資と寄付は何が違う?に向き合うとお金のリテラシーが上がる!

投資と寄付は何が違う?に向き合うとお金のリテラシーが上がる!

先日、10〜20代の若者の支援をしている認定NPO法人D/Pの代表である今井さんとお話しをさせてもらう機会がありました。同法人は、寄付金を幅広く集め「孤立した若者」を支援しています。不登校・中退・経済的困難・いじめ・虐待・無業など、周囲に頼れず苦しい境遇にある若年層は多く、素晴らしい活動だと思います。私も若年期に全寮制の学校での生活や家庭環境で苦しい思いをしました。ただ、それが酷い状況なのか、当時

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