加藤航介 Kay Kato

日系外資の投資会社で資産運用を20年経験後、お金の研究を行うWealthPark研究所の所長。NISA、不動産、情熱の資産までユニークなお金の話を発信。米英で10年生活、世界30ヵ国で投資経験。米コロンビア大学MBA卒 ▷https://wealthpark-lab.com/

加藤航介 Kay Kato

日系外資の投資会社で資産運用を20年経験後、お金の研究を行うWealthPark研究所の所長。NISA、不動産、情熱の資産までユニークなお金の話を発信。米英で10年生活、世界30ヵ国で投資経験。米コロンビア大学MBA卒 ▷https://wealthpark-lab.com/

マガジン

  • ケイの投資のある日常

    日常の生活にある投資、様々な資産と向き合い感じたことを、徒然に書いていきます。

  • 投資を人生の友にしよう!

    個人と社会を豊かにする投資、日本人が進むべき資産運用、投資のイノベーションなど、お金と投資に関する教養をしっかり書いていくコラムです。

  • パッション・アセットの世界を知ろう

    アート、ワイン、ウイスキー、木材、時計からベンチャー投資まで。社会を彩る知られざる「情熱の資産」について語ります。

  • 英語の調査レポートから知るお金のリテラシー

    世界の様々な機関から出ている英語の調査やホワイトペーパー。とはいっても、皆さん、そんなの読む時間が無いと思うので、日本語で概要をまとめていきます。

最近の記事

国が始めた金融経済教育、「J-FLEC」のマネープラン教材が面白い!!

こんにちわ。今日は、息子が通っている学校の公開授業日があり、高校2年生の生徒が3時間の特別授業を受けていました。いよいよ、お金の教育なるものが学校の現場でも始まったのだなと、ちょっと感動。高校の家庭科の授業では昨年から必須科目となっているものの、こうやって課外授業的に座学でない形で学ぶ機会もどんどん増えてくるのだと思います。 使っていた教材とプログラムは、2024年の8月に開始された金融経済教育推進機構(J-FLEC:Japan Financial Literacy and

    • 日本の中高生へのお金の教育を考える⑥

      続き記事です。前回はこちら。 さて、どう教えていくかについての、最後の切り口はこちら。 パッシブラーニング vs アクティブラーニング です。講義を受けて学ぶのか、自分も発言して他者と議論を交わして学ぶのか。これも現在の教育の潮流だと思いますが、私もできる限り、後者を軸に置きたいと思っています。 特に僕が伝えたいことはWhy、How、Whatで言えば、Whyがメインなので必然的にアクティブラーニングが大事になるとも思っています。HowやWhatは本などでも学びやすいけ

      • 日本の中高生へのお金の教育を考える⑤

        続き記事です。前回はこちら。 前回は、管理教育 vs 管理しない教育(主権者教育)から、お金の教育を考えてみました。教えるべきではないこととして、勤め人の画一的なライフプラン(就職、結婚、家購入、出産、子育て、引退)についても紹介しました。あまりに若い時に画一的な人生を正解のように向き合わせてしまうと、人生は自分で作るものだという自主性や当事者性を、大きく奪ってしまうリスクを私は感じます。 自主性や当事者性のある人生は、「ライフシフト」というベストセラー本で明示されました

        • 日本の中高生へのお金の教育を考える④

          続き記事です。前回はこちら。 アジアの管理教育の洗脳を解く。。私は海外での生活が大きなきっかけですが、学校の入学合否がテストで決まらない、教えてもらのではなく貢献する授業、教科書が存在しない(それどころか教科書の間違いを勉強する)、学校名より学習歴が尊敬される、歴史の授業は過去→今でやらない、などは、結構衝撃的でした。社会に出てからも、世の中の大人を見て帰納的に洗脳が解けていきます。管理教育の着地と、人物の素晴らしさや社会貢献/経済的成功との因果関係が、あまりにも見いだせな

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          日本の中高生へのお金の教育を考える③

          続きです。前回記事はこちら。 前回は、ここ数10年で世界で重要性が叫ばれている3つの教育、STEAM教育、英語教育、ファイナンス教育について、社会環境の変化を合わせて記しました。 さて、お金の教育として中高生に何を教えるのか。。。そろそろ具体的に言ってよ!という読者もいるかと思いますが、それを考えるのはまだ早いです(笑)。もう少し、その根本を考えていきたいと思います。 ・ 管理する教育 VS   管理しない教育 ・ シグナリング仮設 vs 人的資本仮説 ・ パッシブ

          日本の中高生へのお金の教育を考える③

          日本の中高生へのお金の教育を考える②

          続き記事です。前回記事はこちら。 さて、学生向けのお金の教育といっても、その範囲はとても広いです。 先行する英米などを見ても、ポンドやドルなどのお金の単位や価値について、お金を得る方法(仕事など)や使い道について、家計の収支の記録や計画の大切さについて、クレジットカードの役割、銀行や複利などの仕組みについて、老後資金や金融商品など、様々です。 では、何を教えるべきなのか。ここでお金の本、経済・金融の教科書、資格試験の教材などを開いてみて、何を教えるか選びにいっても、絶対

          日本の中高生へのお金の教育を考える②

          日本の不動産投資の全体像①

          こんにちわ。お金に関する投資といえば、金融投資と不動産投資に大別されます。金融投資は、預金から投資信託の保有、株や仮想通貨などですね。新NISAやiDeCoなどで、非常に一般的になっていると思います。日本全体で約2200兆円。 そして不動産もに大きな資産でして、持ち家を持っている人は「住みながら不動産という資産に投資をしている」状態です。また、日本は約4割の人が貸家に住んでおり、その貸家を提供しているのは不動産投資をしている不動産投資家・オーナーさんです。 今回は不動産側

          日本の不動産投資の全体像①

          日本の中高生へのお金の教育を考える①

          最近、お金の教育について色々な記事が目に留まります。ただ、このトピックは、今始まったわけではなく、少なくとも私が学生であった30年前ぐらいからずっと話されてきました。お金の業界にいる人たち、多くは金融業界や不動産業界と思いますが、その中では当たり前のトピックでした。 「日本人はお金に関することが苦手で、知識も行動も不十分だ。それを何とかしたい」 という話です。これには二つの側面があったと思います。一つは自分達の業界の発展のため、つまりより商品を売って、給料とボーナスをもら

          日本の中高生へのお金の教育を考える①

          自宅の「太陽光発電+蓄電池」をスタート③

          続き記事です。前の記事はこちら。 <金銭的以外のメリット> さて、ここまではお金的な話をしましたが、導入に当たっては、お金に換算できないメリットも当然あります。 ・災害に強い! 東京にいる私の家族、導入で1番のメリットと感じているのは、災害時に独自に電力が確保できることです。太陽光発電が導入されて蓄電池もあれば、災害時で電力がストップしてしまったりしても、昼夜問わず、携帯電話を充電したり、一部屋だけならクーラーを使うことなども可能になるでしょう。もちろん晴れてるときし

          自宅の「太陽光発電+蓄電池」をスタート③

          自宅の「太陽光発電+蓄電池」をスタート②

          続き記事です。前回記事はこちら。 <金銭的なメリット> ・補助金を受けたら、投資への借入金を繰り上げ返済すべきか? 繰り上げ返済するかしないかのトピックは個人の資産形成において一つの重要なトピックですね。借金は悪としてすぐ返済を連想してしまうのは、非常に狭い思考です。 今回は太陽光・蓄電池への投資への借入ですが、20年という長期の期間、低金利で1.9%の固定で、借金の元本を返さなくてよい(毎月の支払いさえしていれば問題ない)状態、これは「期限の利益」をもらったと表現さ

          自宅の「太陽光発電+蓄電池」をスタート②

          自宅の「太陽光発電+蓄電池」をスタート①

          こんにちわ。私、今、東京の杉並区というところで、一軒家で住んでいるのですが、先日、いよいよ太陽光発電と蓄電池を導入しました! 我が家と社会の豊かさと幸せは、ずいぶんとレベルアップしたのでは、と思います。ただし、初めての経験で、いろいろな知識も入れて、また様々な判断が求められることが多かったので、検討されている方に有益な情報になればと思いブログします。 ちなみに、色々と書いていますが、それぞれの家の屋根の大きさ、形、太陽の向き、自治体の補助金など、条件は人によって本当にバラ

          自宅の「太陽光発電+蓄電池」をスタート①

          新しいカレンダー家計簿を始めてみました!②

          続き記事です。前回記事はこちら↓ 続いて、家計管理の1つの柱として私がやっている家計簿ソフトの利用について書いてきます。 前述のとおり、マネーフォワードの家計簿ソフトを使っていて、もう物凄く役立っています!!スマホのサブスクは3つしか取っていませんが、マネフォさんの500円は完全に元を取れているのではと思います。月1000円になっても、使うでしょう。もう丸っと10年は使っていますかね。 人によって家計簿ソフト お使い方は様々なだと思いますが、僕も拘りをもって、使わせても

          新しいカレンダー家計簿を始めてみました!②

          新しいカレンダー風家計簿を始めてみました!①

          今日は毎日のお金の管理について、いわゆる家計管理について考えてみます。先月から、新しい取り組みを始めました!こちらです。 なんじゃこれ?ですよね(笑) ネットからタダのカレンダーをダウンロードして、プリントアウト。毎日、使った額を足し上げて各日付の中に書いていきます。そしてリビングの目につくところに貼っておきます、というように使ってます。 すごい古典的で、何かにヒントを得た訳ではないのですが、ある日に思いつきました。「記録する」「見える化する」というポイントを抑えているの

          新しいカレンダー風家計簿を始めてみました!①

          ここ数十年で会社員の手取りが減っている件について②

          前回の記事はこちら。SNSでよく見かけるサラリーマン手取り下落について、切り取りからの誤解が多いと思っており取り上げています。 後半です。 ③そもそも人生の選択肢は会社員だけではないし、サラリーマン個人の減税策も多く導入されている 続いては、会社員であることは、その本人の選択であるということです。時代が変われば状況が変わる、有利や不利はそれなりに訪れます。税制的、制度的に不利なところには居続けるか否かには、個人がきちんと向き合うべきと思います。 ここ20年ぐらいは、会

          ここ数十年で会社員の手取りが減っている件について②

          2024年8月初、為替や株価が大きく動いた今、思い出すべきこと②

          続き記事です。前回の記事はこちら。 <大切なこと> 前回は為替について書きましたので、今回は株価について書きます(8/4時点)。今年の株価についての動きはこちら。 ・米国株価(SP500) 2024年初から200日で20%上がり、20日で6%下がった。こちらは直近の動きは為替ほど急激ではありませんが、足元は下落。年初からトータルで見ると足元まで+13%です。なお、円ベースでは+18%程度のプラスになります。 ・日本株価(日経平均) 2024年初から200日で27%上が

          2024年8月初、為替や株価が大きく動いた今、思い出すべきこと②

          2024年8月初、為替や株価が大きく動いた今、思い出すべきこと①

          ここ数週間は世界の金融市場に動きがありました。特に先週は大きく動き、金曜日は日経平均の下落幅としては過去2番目だったそうです。短期売買をしている人にとっては、気をヤキモキすることになったでしょうが、こういう機会だからこそ、メディア、SNS、市場からしっかり距離を取ることの大切さや、投資における大切な教訓を改めて振り返ってみましょう。 過去も足下も将来も相場の動きは「深読みをしないこと」、そして「一喜一憂しないこと」が大事です。 <今年に入ってから足元までを振り返り> 相

          2024年8月初、為替や株価が大きく動いた今、思い出すべきこと①