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ミツバチと桜 / color field #14
植物の染料を使って絵を描いている中で、度々に感じることがある。
それは、こちらが信じて愛を注いであげられたとき、いつも植物はその愛情に応えてくれるかのように美しい姿や色を見せてくれるということだ。
そしてその美しい姿や色は、植物が自分自身が生き抜くために身に付けたもの。
美しい色をした花は、ここに栄養があるよと昆虫や鳥に教えるためであったりする。
なにも僕を感動させたくって、そんな色をして
自然の命のリズムを聴く / color field #12
絵を描くとき、その対象を観察するのではなく、大きな全体の一部としてそこに参与してみたいなと思う。
だけどそんなとき、僕の中の格好つけたいという欲がジャマをしてくる。
ついつい、目でしっかりと見ようとしてしまう。
なるべく手をかけて描き込もうとしてしまう。
見栄っ張りとは、とても厄介なものだなあ。
そんなことしなくてもいいのにと頭で言ってあげたとしても、体が勝手に反応してしまって、格好つけ
みえるものは、みえないものにさわっている。
染色家の志村ふくみさんの本の中で、ドイツの詩人ノヴァーリスの引用があった。
“すべてのみえるものは、みえないものにさわっている。
きこえるものは、きこえないものにさわっている。
感じられるものは感じられないものにさわっている。
おそらく、考えられるものは、考えられないものにさわっているだろう。”
大切なものは、目にみえないところにいつもある。
最近だと例えば、植物をみることを通して、自分の中
あなたのすてきなところはね
静かにしてみると、初めて聴こえてくる音がある。
映像を撮り始めて、そんなことに初めて気が付いた。
風が葉を揺らす音、服の掠れる音、自分の呼吸の音。
そしてふと、自分の心の声だって、そうなのかもしれないと思った。
何かに不安になっているとき。周りの人たちを見て焦っているとき。仕事や人間関係のプレッシャーに打ち負けそうだけど必死に耐えているとき。
そんなときにはいつも、「もっと自分なら頑張れ
受け取ることと、与えること。
もう殆ど、お金がなくなってしまった。積み立てている緊急用のお金はまだ残ってはいるが、それにまで手を付けるわけにはいかない。本当の本当の緊急用なのだ。緊急という言葉の意味は、自分の意思を越えた範囲にまできたときに、ということだ。
固定で受けていたデザインの仕事を辞めて五ヶ月間ほど経ち、この期間は知人の数件のアイデンティティデザインの仕事を除けば、驚くほどに働いていなかった。よって収入も殆どない
土のにおいとスマートフォン
11月にiPhoneが故障してから、三ヶ月間ほどスマホのない生活をしている。一ヶ月経った頃に電話がないとガスや電気などの生活インフラさえ保てないという事実に直面し、電話機能だけの携帯を購入した。緊急の連絡が必要であれば電話をしてもらっている。メッセージやLINEはパソコンから返すことができるし、最近は緊急の連絡が必要になる性質の仕事は極力受けないようにしているので、連絡に関しても殆ど困ることはな
もっとみる何をつくっているのか知りたくて何かをつくっている
最近、絵を描くことが自分とつながり始めているような感触があった。ある日にある一枚の絵を描き終えて数時間経ったあと、急にそのことをじわっと感じた。絵を描いているときに初めて感じる感触だった。
絵を描くとはどういうことなのだろう。自分にとって、物語を書くことと、絵を描くことは、何となく僕の身体の構造内において綿密につながっているような気がしている。
これまでも絵やグラフィックの制作は、何かの