腰痛の原因のパラダイムシフト
20世紀は背骨!背骨!あるいは骨盤!と人間の身体を構築力学的に捉え(ようは積み木のように置き換えて考え)ていました。その中から現れた概念の典型が椎間板ヘルニアあるいは背骨のズレ、というわけです。
時代の観念というのがあって、産業革命以後、物質文明が続いた影響により人の体も構造、力学を中心に考えていたとも言えるのかもしれません。
21世紀に入り、物質中心の世の中から目に見えない「はたらき」を中心に考える時代へと大きなパラダイムシフトが起こりました。
例えば、現在誰しもが経験したことがあるであろうパソコンの故障は、前世紀の人達の観念では理解し難いことなのです。タイヤが外れたり、ネジが緩んだなどの目にみえる構造異常は無いのに、モニター画面が止まったり、キーが効かなくなったりする、これが今の時代の故障の概念なのです。
ネジの故障と回路の故障…この二つの決定的な違いは目に見えるか見えないか、つまりレントゲンに写るか写らないか、の違いである。
古代は古代でこれまた分からないが、20世紀の人たちにはネジも緩んでない(レントゲンに写る異常がない)のに故障が発生する観念がないわけです。
スペック、スキル、アーカイブなどなどパソコンの世界から世の中に広がっている用語も多くなっていて、いよいよIT革命による世の中のパラダイムシフトを感じますよね。
これはつまり、人体においても、骨のズレや椎間板ヘルニアなど、いつまでも目に見える(レントゲン写真に写る)異常ばかりを探していないで、いいかげん別の病因論(痛みの原因がなんであるのか?)を考えていくべきではないか?ということを示唆している。
世界的には腰痛の原因として椎間板ヘルニアと診断することはナンセンスとなっている。理屈に合わないからだ。日本国内では保険制度が変わらない限り変わらないでしょうが…あ!また話が逸れていってしまうので、これくらいで。
私は身体の専門家です。
身体のこと健康のこと不調のこと、お気軽にご相談ください!
(株)ニューログリア脳神経科学研究所
代表取締役 小林昌彦
オーストラリア王立メルボルン理科大学医学部卒業
スリランカ国立アンパーラ病院にて神経内科医として勤務
現在自然医学の治療院として、古代インド医学アーユルヴェーダ、東洋医学、古代インディアン医学などを研究統合して実践しています。
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