仕事の生産性を激的に上げる方法とは
<答え>デジタル断食
2012年、IT系のライターだったポール・ミラー氏が、興味深い実験を行いました。仕事の種だったスマホとネットを辞め、1年におよぶ「デジタル断食」を行ったのです。
当時26歳の彼は、IT業界の高速なペースに本を読む時間も家族と過ごす暇もなく、脳がパンク寸前でした。この時の心境を、彼は「ウェブブラウザの向こう側には『本当の生活』が待っているのではないかと思った」と記しています。
その効果は、想像を超えるものでした。仕事に支障が出たかと思いきや逆に生産性が上がり、かつてのペースを上回るスピードで原稿を書き上げたというのです。
「自分でもどうやったのかはわからないが、いつの間にか小説を半分書き上げ、毎週のようにエッセイを編集部に送っていた。ある月などは、編集長から書きすぎだと叱られたほどだ。こんなことはこれまでになかった。
確かに退屈は感じたし、多少の孤独にも襲われた。でも、それが僕に良いペースを与えてくれた。刺激のなさと退屈のおかげで、本当に大切なものをやり抜くモチベーションが生まれたんだ」
さらにデジタル断食の初歩として効くのは、あらかじめSNSやメールのチェック時間を決めておくことです。ブリティッシュコロンビア大学の実験によれば、スマホの通知を切ってメールチェックの回数を1日に3回までに減らした被験者は、仕事中の緊張やストレスがやわらいでいます。
やり方は簡単で、「12:00~12:30までメールチェック」「インスタは月・水・金だけチェックする」とスケジュール帳に書き込んでおくだけ。それだけで、あなたの生産性と幸福度には大きな差が出ます。最初は軽い不安に襲われるかもしれませんが、少しずつ「興奮」の感情システムが落ち着き、やがて「満足」のシステムが起動していくはずです。
ドアッジ博士は、デジタル断食を「失恋」にたとえています。大好きなネットやゲームから引き離された直後には、多くの患者が異性から振られたかのような反応を示すからです。
しかし、そのうち悲しみは穏やかな退屈とさびしさに変わり、しばらくすると穏やかな安らぎがとってかわります。その間も頭のなかではニューロンの配線がつなぎなおされており、あなたの脳は文字通りリセットされるのです。
(参考文献 最高の体調 鈴木裕 P171抜粋)
<感想>
デジタル断食と言われて、私ははじめ「絶対に無理」だと思いました。私もスマホ依存症の一人です。
ちなみに私のスマホ用途をランキングにしたときに、1位はダントツで「SNSチェック」で50%を締めています。2位は「検索」で15%、3位は「おサイフケータイ」で10%、4位は「電話」で10%、5位は「ニュース関連アプリ」で8%、5位は「ゲーム、マンガ」で7%って感じです。
これを見るとダントツで多いのがSNSの確認です。
私の場合、ここの改善が、人生の質を高める第一歩と考えました。
基本的に私は全てのアプリの通知機能を切っていますので、こちらから見に行かないと見れない仕組みになっています。
ただ残念ながら、その自ら見に行く作業を結構してしまっているというのが現実です。朝起きてチェック、歯を磨きながらチェック、エレベーターに乗っているときにチェック、電車を待ってるときにチェック。
まさに私のスキマ時間は全てSNSによって埋められている状態です。スキマ時間もチリツモですし、勿体無いですよね。
このスキマ時間をもっと有効なことに使えないか。ということで始めたのが「スキマ時間読書」と「スキマ時間You Tube」です。
スキマ時間時間によって使い分けていますが、だいたい5分くらいかかりそうな時は、カバンの中に本をいれてていつでも取り出せる状態にしているので「読書」をします。最近では読みたい本が沢山あり、この習慣により週に2-3冊のペースで読めるようになりました。
次にYou Tubeですが、これは主にビジネス系や本要約等、プラスになりそうなものを聞いています。中田敦彦さん、DaiGoさん、樺沢紫苑さん、イケハヤさんマナブさん、モフモフ不動産など。家事をしている時や、出勤などの移動中や、朝ラン中など、ある程度のまとまった時間が取れる時に実施しています。
You TubeもSNSなので、結局スマホから離れてはいないのですが、この本の著者も言っておりますが、自分の中でルールを決めることが重要なのだと思います。
例えばメールやライン、ブログやnoteの確認は一日3回まで、朝、お昼、夕方のみ。他は一切見ないようにする。私の場合は意外とこれがキツイ感じでしたが、なんとか現時点で約2週間くらい続いております。
一旦ルールを決めたらあとは自分を強くして守るだけ。人生の生産性を上げるためには、辛くてもやらなければいけないことってありますね。これをやっているとき、昔10年吸っていたタバコをやめるときのような辛さを感じました。タバコに依存してたときのように、何も考えずにスマホをいじって入る状況というのが一番良くない状況なのかなと思います。
現代ではスマホは私たちの生活から切り離せないものと成っていますが、われわれがスマホにコントロールされるのではなく、スマホをコントロールするようにしていくことが重要なのではないかと思います。
スマホ依存は、仕事のストレスを回復させず、社会不安が増える傾向にあります。 私たち自身がより強い自制心を持ってスマホに距離を置いて生活することが大事ですね。
よろしければサポートお願いします!頂いた分はこれからのノート執筆活動に使わさせて頂きます。