ビジネスで生き残る人とは
〈答え〉時間の経過で、変化を生み出せる者
人も組織も、時間の経過で「型にはまり易くなる」。
以前成功した方法を使いたがる。
以前と違う考え方を、排除したくなる。
歳をとると、意固地になると言われています。
頭が固くなり、柔軟な発想を嫌うようになるのです。
「同じ戦争態勢をくり返し使おうとするが、これは間違いである。戦争態勢は敵の態勢に応じて無限に変化するものであることを忘れてはならない」
孫子はあくまで、戦場の現実に焦点を合わせよと私たちに教えています。これまでのやり方ではなく、社会変化に一致する方法を選ぶのです。
世の中が変わったのに、自らの考えをまるで変えないのでは危険です。敵の態勢も、社会も無限に変化するのですから。時の経過に負けないためには、環境に合わせて自ら変化すべきなのです。
一人の人間は、時間とともに年を取ります。
変化を嫌う組織も、時間とともに年を取ります。
一方で、時間の経過でますます新しくなる組織もあるのです。
「音階の基本は、宮、商、角、微、羽、の五つにすぎないが、その組み合わせの変化は無限である。色彩の基本は、青、赤、黄、白、黒の五つにすぎないが、組合せの変化は無限である(中略)。戦争の形態も「奇」と「正」の二つから成り立っているが、その変化は無限である」
時間の経過とともに新しくなる人は、新たなものを取り入れて変化します。
私たちは外部から新たな要素を取り入れて、自らと組み合わせればよいのです。自分だけ、自分の内面からのみ新たなものを生み出し続けることはできません。
日々新しくなるのは、外の世界に目を向け、取り入れて組み合わせる者だけです。外に目を向けない者は、時の変化に取り残されます。
新たなものを吸収しない者は、時の変化で古くなります。孫子は、変化は無限に可能であると言っています。
それは新たな組み合わせを実現したときにできることです。
時間に打ち勝つためには、外に目を向け、新たなものを取り入れること。
<孫子ならどうする?>
新たなものを取り入れて、無限に変化し続ける
(参考文献 実践版孫子の兵法 鈴木博毅)
<感想>
現在は情報化社会で、常に新しいものが生まれている状態です。私たちも日々進化していかなければ、本当に世の中に取り残されてしまいます。
そのような中で、変化の過程を楽しめるかどうか。って人が成長できる大事な要素のような気がします。
私は、1週間で2~3冊本を読んでおりますが、読む前と読んだ後で自分が進化していることがうれしくてしょうがないです。
本を読むと新しい自分に生まれ変われる感じがするのです。新しい知識や新しい表現に触れたときに喜びを感じ、感動してうれしくなるのです。
そして今までの自分にプラスになるようなことがあればどんどん取り入れる用にしております。そうすることで、常に進化し続けている感じを味わうことが出来ます。
私は若いとき大学では勉強もせず遊び呆けており、ほとんど勉強はしてませんでした。ただ今思うと、なんてもったいない時間の過ごし方をしていたのだろうかと思います。
恐らく今の私は死ぬまで読書をやり続けるのではないかと思います。無限に変化し続けるとはこういうことなのかなと思います。
あとはそのインプットしたものをどうアウトプットするかです。私の場合はどちらかというと、インプットは、仮説を立てるための肥やしのような感じです。
ビジネスにおいて、仮設力が重要なのは言うまでもありませんが、本を読むことで、世の中の流行・トレンドを敏感に察知して、常に変化し続けること。
コロナでモノが売れないではなく、コロナだからどう売るかを考える。また、状況は常に変化し続けます。GW時の状況と今もだいぶコロナに対する人々の認識も変化しているし、これから先も変化し続けます。
これから世の中がどう変化していくのかを仮説を立てて、取り組めるかどうか。仮説の立て方も、普段から情報収集をしていないと立てられない。
たとえば、最近のアンケート調査で、コロナ後にしたいことランキングでダントツに「国内旅行」が挙げられていた。という記事を見たときにどう思うか。
公共交通機関の移動手段は減る傾向にあるので、車移動の国内旅行が増えるのではないか。(現に中国ではだいぶその流れ)
では、そうなったときに、求められるものは何なのか。もしかしたら○○が必要かもしれない。
この○○を誰よりも早く見つけ出し、お客様に提供できるものこそが、孫子の言う「変化を生み出せる者」
普段からの情報収集は、仮設力の精度を高めるためにも重要なこと。
本だけでなく、ネットや新聞、テレビでもいいです。常に良質なインプットを心がけていきましょう!
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