タナハシトシエ

ジャワ島のソロを訪れること数十回。縁あってグルメなジャワ人と結婚。カルチャーショックやトホホな現実はたいそう愉快だ。

タナハシトシエ

ジャワ島のソロを訪れること数十回。縁あってグルメなジャワ人と結婚。カルチャーショックやトホホな現実はたいそう愉快だ。

マガジン

  • グルメな夫と暮らす日々ノート

    ジャワ島のソロを訪れること数十回。縁あってグルメなジャワ人と結婚。 カルチャーショックやトホホな現実はたいそう愉快だ。

最近の記事

  • 固定された記事

グルメな夫と暮らす日々

ジャワ島のソロを訪れること数十回。雨季でも毎朝晴れてほぼ決まった時間に雨が降るという天気に感動。市場で売られる食材の豊富さに感動。赤いパパイヤのおいしさに感動。バナナの葉で包んで売られるジャワ料理に感動。日本にいても、鳥の鳴き声をきくとジャワにいる錯覚にとらわれる。 縁あって(ジャワではjodohと言うらしい)ジャワ人のダンナサマと結婚した。ダンナサマは自称グルメ。料理が天才的にうまい。一方、私は料理オンチ。学生時代は古古米をおいしいと思って食べていたし、出汁の取り方はいま

    • グルメな夫、あわてて畑のお肉(大豆ミート)を料理する

      道の駅で買った「畑のお肉(大豆ミート)」が最近死蔵されていたが、オヨメサンが献血した後、再び食卓に上るようになった。 「タンパク質をとらなくちゃ。」 とオヨメサンが料理するのはいいが、あまりにひどい味。 グルメな夫が「それでは食材がもったいない!」とあわてて「畑のお肉(大豆ミート)」を料理した。 インドネシアのスパイスを使うと劇的に味が違う! このレシピはぜひ書きとめておきたい! 材料:乾燥した畑のお肉(大豆ミート)80g、     水200㏄ 、醤油少々、味醂少々、   

      • ラップを賢く使うグルメな夫

        電子レンジが使えるかどうか、大きな問題だ。食べ物が温められるかどうかが決まるから。しかし、グルメな夫はその問題をラップで解決していた。 日頃ラップを使わない(おにぎりを作るとき以外は使わない)オヨメサンには、グルメな夫がキッチン用品を何でも使いこなす天才に思える。

        • グルメな夫のオヨメサン、バリ島でパイナップルジャムを買う

          バリ島サヌールの近所のスーパーで買ったのは一袋14,000ルピア(140円)のふつうのパンだったが、新しくできたパン屋さんでは本格的な田舎パンを35,000ルピア(350円)で売っていた。トースターでカリッと焼いてジャムや蜂蜜をつけると驚くほど美味。このパン屋さんはカフェを併設していて、野菜たっぷりのベジタリアンスパゲッティを食べた。美味しい。値段が高いことを除けば最高だ。バリ島はヒンズー教の島なので、菜食主義の人たち(特にバラモン階級の人たち)が食べられるメニューが必ずある

        • 固定された記事

        グルメな夫と暮らす日々

        マガジン

        • グルメな夫と暮らす日々ノート
          83本

        記事

          グルメな夫、ソロ(スラカルタ市)でご飯を炊く

          グルメな夫がお米を買った。ついに我が家で炊きたてのご飯が食べられる日が来た! インドネシアではインディカ米(長粒種)とジャポニカ米(短粒種)の両方を売っている。ジャポニカ米がおいしいと思われていて、値段もインディカ米より高い。ソロ(スラカルタ市)でおいしい食堂に行くとジャポニカ米である。 1キロ150円は安いと思い、値切ったのかときいてみたら、「スンバコだから値切らない。」と言う。スンバコ(sumbako)はSembilan(九)bahan(物資)pokok(重要)の頭字語

          グルメな夫、ソロ(スラカルタ市)でご飯を炊く

          果物を食べる順番がある

          果物を食べる順番がある

          グルメな夫のオヨメサン、美味しい料理を食べて立ち直る

          てっきり電源コードが接続不良になって買い替えなくてはならないとオヨメサンは焦ったのだが、帰宅後、真実が判明した。 電源が入らないのは、実は、家の電気の容量が小さいせいだった。我が家の電気の容量は900ワットしかなく、湯沸かしポットを使うとその他の電気機器の電源が落ちるのである。 とんだお騒がせだったわけだが、IT機器のお店が集まっているところが、UMS(ムハマディア大学)からほど近いところにあることがわかったし、そこで一番大きなお店の隣の焼き鶏肉(Ayam Bakar アヤ

          グルメな夫のオヨメサン、美味しい料理を食べて立ち直る

          ソロのお土産で重量オーバー

          ジャワ島中部の古都ソロ(スラカルタ市)で買った安くて重いお土産はほとんどがオヨメサンの好物だ。 ココナッツ餅(winko babat ウィンコババット)、甘辛テンペチップス(tempe kering テンペクリン)、氷砂糖とセットのハーブティー(wedang uwuh ウェダンウー)、ドングリに似たムリンジョの実でつくった小粒煎餅(emping kancing ウンピンカンチン)、茹で野菜サラダ用ピーナツソース(sambel pecel サンバルプチュル)など。 空港で預け

          ソロのお土産で重量オーバー

          オヨメサンのグルメはグルメな夫の使命

          グルメな夫のオヨメサンがインドネシアで食べたい料理といえば、 (1)空芯菜炒め(ca kankungチャーカンクン) (2)ゴーヤの甘辛炒め(oseng-oseng pareオセンオセンパレー) (3)茹で野菜のサラダ、ピーナツソースかけ(pecelプチュル) (4)茹で野菜とジャガイモとゆで卵のサラダ、ピーナツソースかけ(gadogadoガドガド) (5)揚げ豆腐のサラダ(tahu kupatタフクパット) (6)フルーツサラダ、椰子砂糖ソースかけ(lotisロティス) (

          オヨメサンのグルメはグルメな夫の使命

          レストランのスタッフとグルメな夫は、まるで先生と生徒

          グルメな夫の故郷であるジャワ島の古都ソロ(正式名スラカルタ)はグルメな街である。レストランたるもの、美味しくて量が多いのは当たり前で、そうでなくては生き残れないらしい。 注文してしばらくするとスタッフが注文を減らすように言いに来た。グルメな夫はまるで先生に指導される生徒のようである。 実際、大皿に山盛りのビーフンはとんでもない量で、一皿でゆうに5~6人前はあった。その他の料理も1品2~3人前はある。果物はたった6,000ルピア(60円)なのに、大皿に山盛り。本当に「1人前」な

          レストランのスタッフとグルメな夫は、まるで先生と生徒

          グルメな夫、汗だくで料理する

          今年の夏の暑さは厳しかった。 グルメな夫が作っていたのはテンペの甘辛煮込みと豆腐の煮しめ。長時間煮込むから、汗だくになるのも無理はない。早朝に料理するのもうなづける。 ホカホカをそのまま食べるには、日本の夏は暑すぎ、冷蔵庫で冷やすことに。グルメな夫の新しい行動パターンだ。 オヨメサンは素麺をゆでて、麺つゆをつくっただけ。 オヨメサンが汗をかかないのは、マジックではなく、短時間でできるから。 素麺のつゆには玉ねぎと茄子を入れるのが我が家のレシピだが、茄子がなければ胡瓜でもい

          グルメな夫、汗だくで料理する

          グルメな夫のオヨメサン、盲腸炎になった姉のおさんどんをする

          グルメな夫のオヨメサン、盲腸炎になった姉のおさんどんをする

          グルメな夫のマンガ、本になる

          料理が得意なインドネシア人の夫と料理オンチな日本人の妻が一緒に暮らすとどうなるでしょうか? 様々なカルチャーショックとトホホな現実を描いたマンガ60編を 『グルメな夫と料理ができないオヨメサンの愉快な暮らし』 という本にまとめました。 三学出版のホームページのオンラインストアから買ってくださると嬉しいです。 https://sangakusyuppan.com/ ちなみにその第1話と第60話はこんな具合です。 『話を聞かない男と地図が読めない女』という本がありますが、我が

          グルメな夫のマンガ、本になる

          グルメな夫、オヨメサンにガスコンロの使い方を特訓する

          グルメな夫のキッチンの装備は立派である。ガスコンロなどは自動調理機能までついている。オヨメサンがガスコンロを使うときは自動機能(グルメな夫はこれを『タイマー』と呼んでいる)を使うようにと、グルメな夫がやかましく言うのは、オヨメサンが何度も料理中なのを忘れて鍋をこがした実績があるからである。 湯沸かし機能もついていて、お湯が沸いたら自動的に火が消える。ただ、お湯が沸いてから何分後に火を消すか設定できる、という謎の機能もあってややこしい。オヨメサンが久しぶりにガスでお湯を沸かそ

          グルメな夫、オヨメサンにガスコンロの使い方を特訓する

          グルメな夫、欣喜雀躍してソト・アヤム(鶏スープ)をつくる

          富山県にあるグルメな夫のオヨメサンの実家のすぐ近くにベトナム食材店ができた。新鮮なハーブやスパイスも売っていて、オヨメサンはダウン・ジュルック(daun jerukこぶみかんの葉/カフィアライムリーフ)を買ってきた。ダウン・ジュルックは、ソト・アヤム(soto ayam 鶏スープ)をつくるのに欠かせない、香りのスパイスだ。 オヨメサンが買ってきたダウン・ジュルックは一袋だったが、何十枚もはいっていたので、少なくとも10回はソトをつくることができる。久しく冷凍庫のなかでしなび

          グルメな夫、欣喜雀躍してソト・アヤム(鶏スープ)をつくる

          グルメな夫のオヨメサン、実家で厨房に入る

          グルメな夫のオヨメサンと姉のととくんは双子である。2023年の年末にふたり仲良く富山県の実家に帰省した。両親はもう亡くなっていて空き家になっているが、時々実家の様子を見に行く。 グルメな夫のオヨメサンは、チンするご飯、梅干し、各種ふりかけ、野菜、豆腐、ポン酢などの調味料、お茶、コーヒー、牛乳、豆乳、林檎、ミカン、米菓、おやついろいろ・・・およそ生き延びるのに十分な食材を車にのせて実家に向かった。 実家ではオソロシイことに、料理担当はオヨメサンの方である。毎日息子たちを食べ

          グルメな夫のオヨメサン、実家で厨房に入る