グルメな夫、欣喜雀躍してソト・アヤム(鶏スープ)をつくる
富山県にあるグルメな夫のオヨメサンの実家のすぐ近くにベトナム食材店ができた。新鮮なハーブやスパイスも売っていて、オヨメサンはダウン・ジュルック(daun jerukこぶみかんの葉/カフィアライムリーフ)を買ってきた。ダウン・ジュルックは、ソト・アヤム(soto ayam 鶏スープ)をつくるのに欠かせない、香りのスパイスだ。
オヨメサンが買ってきたダウン・ジュルックは一袋だったが、何十枚もはいっていたので、少なくとも10回はソトをつくることができる。久しく冷凍庫のなかでしなびたダウン・ジュルックしか使えなかったグルメな夫は、新しい鍋をソト専用に指定し、欣喜雀躍してソトをつくった。
以下はそのレシピである。
① 食材を準備する:
鶏肉(オヨメサンがあっさり好みなのでむね肉かササミ肉)を小さく切る
人参、玉ねぎ、セロリ(できれば柔らかい中心部分、葉も茎も使う)を切る
② スパイスをすりつぶす:
胡椒数十粒とキャンドルナッツ数個をすりつぶす
ターメリックひとかけを加えてすりつぶす
ニンニク数葉と塩少々を加えてすりつぶす
(ニンニクは滑りやすいため、塩を滑り止めとして加える)
赤ニンニク数個を加えてすりつぶす(水分がでるので、最後に加える)
(そのほかのスパイスは後で投入する)
③ 鍋にすりつぶしたスパイスを入れ、少量のオリーブオイルで炒める
④ 鍋に水を入れて沸騰させる
⑤ スパイス(ガランガー(生姜の仲間のスパイス)ひとかけ、ダウン・ジュルック数枚、レモングラス1,2本)を入れて香りをだす
⑥ 食材を入れて煮る:
鶏肉を入れる
人参を入れる(鶏肉と人参のアクをとる)
玉ねぎとセロリの茎を入れる
セロリの葉を入れる
⑦ 塩で味を調える(味見しながら少しずつ加える)
⑧ スープの中にご飯を入れて一緒に食べるのがインドネシア流。
スパイスをたくさん使うし、ターメリックの黄色のおかげでスープカレーのように見えるが、見かけから想像される味とは全く異なって、辛くもスパイシーでもない。むしろ、ダウン・ジュルックやレモングラスから得られる香りや酸味が独特の味をつくりだしている。
インドネシア各地にその土地のソトがあり、その家のソトの味があるが、オヨメサンが思うには、グルメの夫のソト・アヤムが最強においしい。