長宗我部元親 on the history 第1回「長宗我部家の出自」その2
パ:そうやって国司との結びつきを強めながら武家として、武士としてどういう風に成長していったのかという過程は今、どんな風に捉えられているのでしょうか?
野本:今、中世の研究者が昔から関心を持って、いろんな角度から調べてきたんですが、なかなか詳しいことは分かっていない。ですが、国司が住むところを「国衙(こくが)」といいますけれども、そこを守る豪族となっていたことは間違いありませんから、難しい言葉なんですけれども「在庁官人(ざいちょうかんじん)」という地元の豪族が国衙を守る役目を