書籍紹介~宅間一之先生著『土佐史つれづれ』旧石器から古墳時代を抜粋~
宅間一之先生著の『土佐史つれづれ』を読んでおります。
まず旧石器から古墳時代まで読みました。
土佐は幕末時代しか面白いものはない!
みたいなイメージの方々が多いと思いますが、そうではない、というのがわかっていただける一冊です。
読みやすいし、歴史が苦手だなあと感じる人も面白さやロマンをかんじられると思います。
旧石器時代の遺跡として南国市岡豊の奥谷南遺跡が紹介されています。
いまも一部は高速道路の法面にあるとか。
興味深かったのは土佐市の居徳遺跡群です。
日本最古の木鍬と、国内では例を見ない繊細な模様の木胎漆器が出土したそうです。
ちなみに昨年2月6日から土佐市の遺跡展があり、どちらも展示されていました。
また、同じく居徳遺跡群で、縄文晩期頃の戦闘により殺された人々の骨が見つかったそうです。
これまで縄文時代は戦はなかったということでしたが、そうではない痕跡が土佐で見つかってるわけですね。
また、高知の人ならだいたい知っている龍河洞の鍾乳石に覆われた壺についても書かれていました。これ以外にも洞穴の中に弥生土器が見つかったそうですが。それは龍河洞式土器と呼ばれるものらしいです。
鍾乳石に覆われた壺は違うようで、ヒビノキ式土器だそうです。
そのあたりの考察も添えられていて、大変面白く読ませていただきました。
土佐の古墳時代、拙者は前方後円墳はないという認識でしたが、宿毛市の平田曽我山古墳が前方後円墳だったのでは?というものだそうです。
その近くに『波多の卑弥呼』の古墳があるそうで、興味深かったです。
(アメブロにアップしていたものをこちらに移行。現在アメブロからnoteへの移行を進めております)
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