きなこ大福三顧の礼。仕方ないは続いているので煽(おだ)たないようもくもく食べる。と「総てのハンデはアイデアという触媒一つでアドバンテージに化学反応させることも出来る」。岩田徹『一万円選書』(ポプラ新書217)。
そろそろ前の本読んだから、とせっつかれてはいるので
そろそろ岩田徹『一万円選書』(ポプラ新書217)に
ついてつらつら語りたいわけですが。
SCRAP作業がある程度目処立って来たので、まあ一応
少しだけ外出して買い出しに。
「サンドリア」の観るとつい開けてもくもく食べきって
しまう「恐ろしいラスク」も(写真に)収めたので。
サンドイッチ用の袋にラスクが詰まっているのはやはり
アイデアと工夫ですなあ。
で。思えば長かった。
一度目は仮歯も一つだから仕方ないと見つけていたのに
買うのを控え。
弟と行った二度目はもう売れて置いてなかった。
そして三顧の礼にしてようやく御対面。
「卸売スーパー」のテッパンといえばやはりこれ。
5個入りきなこ大福餅。ようやく買えた。
(まあ不服なまま仮歯を2個に増やされて、通う歯科の
予防歯科の面に大概見切りをつけたからこそ、ようやく
買えた、とも言う)
以前購入していた時は播州から来てたと思うけど、
これは新潟製造で「もも太郎」でも有名な新潟・佐渡の
製氷メーカーからスタートしているセイヒョーが
製造を担当しているんね。
こっちは註記に
(大福関係・フライまんじゅう等)
と書かれてる。
法人的にはここで、
ここにレポートはある。
まあ冷凍技術は流石のセイヒョーだし、新潟名物笹だんご
の流れで大福も扱っているから担当になったのかなとも。
それでも外科的にポロッと仮歯が取れたりするのは
流石に厭なので煽(おだ)たないようもくもく食べる。
流石に洗練されててあんこの甘みが染み渡る。
皮に練り込まれたきなこ入りの生地がまた絶品。
ようやく実食出来ましたわ。なんか満足。
そこそこ満足したあたりで今日の一曲はやはりこれ。
タイトルにも絡んできますが、やなせたかし的いちびり
の呟きをしてきた会長に対しての立場とぼやきを捉えて
いるようにも聴こえる歌詞を持つこの曲かなと。
東京少年で「でくのぼうがなく」。
まあ北海道の書店組合のボスだったんで、来ること自体は
別に不思議のない「でくのぼうがなく」状況ではあるよな。
くすみ書房はたまにロードバイクに乗る前後で琴似時代は
たまに行ってたけど、大谷地キャポに移ってからは1度しか
行けずじまい。
(まあボヤキ節の一節である田舎で人も通ってない、は
琴似から宮の沢に地下鉄が延長した際にユーザー無視の
市営バスが民間移譲されたりして、近くにあったバスの
降車所の寄り道に、じゃあなくなってくすみ書房が立ち行か
なくなったことを揶揄してもいると。琴似での中継点
(結節点)としての役割が強制変更されて寂れていく様は
現在の渋谷にも似た趣があります。若干飽和していた琴似も
コルテナのツタヤが潰れたりして、ますます本が買えるような
「滞留していて楽しいストリート」としての琴似にはますます
降車しなくなっているのが現状です)
名称は同じだが徒歩連絡はやめるべき駅から、ここでは
紛らわしい白石駅と琴似駅を考察する。|torov|note
最後にくすみ書房に辿り着いて買った本がいしかわじゅん
の本だったことは結構今でも悔やんでいたり。
(まあいしかわじゅんの本を置いている古本屋は死期が
近い、を何度か経験してたので、これもそのパターンに
ハマってしまうものか、と悔いた経験が)
時計台ホールでやった講演や、書肆吉成が街中の
イケウチにあった時の出版イベントには参加してたのだけど。
一応元図書館司書としての見地としては佐藤泰志推しに
なるのは函館ラ・サールイズムで如何にもだな、と思った
けれど、以前と比べて私でもわかるような本の紹介がこの本
だと、多めになっているような。
p80ベルンハルト・シュリンク『朗読者』(新潮社)
薦める内容としてはあまり図書館司書としては推す方向
が異なりますが、単純に「朗読介助者」として接する
話の綾が、という展開はなかなか読ませてくれます。
p102では矢部太郎『大家さんと僕』を推していますね。
個人的にはよくあの「小説新潮」で健気に漫画連載して
いるよな、とちえりあの図書室でバックナンバー読んで
単行本になる前に先読みもしてましたが(そのあたりが
やはり基本的には孤高で、健気だなと)、こうも捉え
はりますか。
一応類書が紛らわしいので『大家さんと僕』の続刊
(「小説新潮」のバックナンバー読んでた頃の連載分)は
『大家さんと僕 これから』とまではご案内。
『「大家さんと僕」と僕』は一部描き下ろしはありますが
関連本ですのでご注意。
あとNHKで5分アニメ化していて主題歌は矢野顕子です。
あとは木村元彦の著作の中でもスットコやオシム関連の
本を一万円選書に入れてるあたりが秀逸。まあ溝畑本よりは
勧めやすいわな。最近コソボにまで分け入ってるのは
どうかとは思うけどさ。
それと鹿賀丈史と仲里依紗の組み合わせでドラマ化した
『昨夜(ゆうべ)のカレー、明日のパン』は木皿泉を
推しにしてはいるけど(p111)、構成が足りなかったか
誤植で妻鹿(めが)さんの名前がちゃんと表記されてない
のかと。
(和泉務と妻鹿年季子(めがときこ)で木皿泉)
って経緯を踏まえた上でタイトルの一部にもした部分の
記述。元の文はこちら。
ホントに活かすアイデアは一つの触媒にも似たもので
化学反応を起こせばアドバンテージになり得ると。
きなこ大福三顧の礼と岩田徹『一万円選書』、でした。