高橋製菓の「ビタミンカステーラ」~北のカステラ伝播録
出面さんは「day nen」で、主なお供の二大勢力といえば
旭川にある高橋製菓の「ビタミンカステーラ」と札幌市白石区
にある島川の「カステラ」が二大勢力で、で、あとは完全に
好みとなるわけですが、やはり由緒もあって味もいい貧乏人の
味方だった「ビタミンカステーラ」をひとまず採り上げていく
ことになると。
で、例によって道内のスイーツに関してはここからが基礎、
となります。
この本の白眉は亡くなる前の2代目にインタビューを敢行
して貴重な証言が残っているところ。
で、時代が下って「逸品ひとモノ語り」の3代目社長の
インタビュー記事に書かれている説明を出すのがわかりやすいか。
(*出面(でめん)さんは英語の「day nen」から来ている
英語語源説が有力。バイトの語源はアルバイト(Arbeit)で
ドイツ語本来の意味は「労働・仕事」。「副業・内職」的な
意味合いはなかったのだが、転じてそんな意味になっている
ドイツ語源)
初代は愛媛県の出身。文明堂で奉公した人・高橋樫夫。
だから道新オントナで2018年にビタミンカステーラを紹介
した時に創業当時の店舗の映った写真はあるけど「四国出身の
初代社長」としか書かれてなかった。
が、愛媛の出身だったんですな。
こっちの記事(北の名品,道新オントナ3面,2018年8月1日号掲載)
であと有用な情報としては、ススキノ舞台の映画「探偵はBARに
いる」でも登場している、の記述があるくらいか。
現在は3代目・秋元忠雄さんが高橋製菓の味を引き継ぐ。
初代の高橋樫夫さんが1917(大正6)年に創業した「高橋製菓」は
「ビタミンカステーラ」を1921(大正10)年頃から販売。2代目の
高橋治夫さんは2011(平成23)年6月に会長に退き、2011年12月死去。
現在は3代目・秋元忠雄さんが高橋製菓の味を引き継いでいると。
まあ個人的には箱買いするほど裕福ではなく、1個包装である
よりは何か口欲しい時のストック食材として、5個入りのパックを
買うのがいつもだった。といふくらいのことを述べて、雪で外に
出たくない時に家で牛乳とビタミンカステーラ、の組み合わせは
コバラに効くんだよな、と書いたところで頃合いかなと。
高橋製菓の「ビタミンカステーラ」~北のカステラ伝播録、でした。