#244 《お姉ちゃんなんだから!の呪縛》私が全部やらなくちゃ!は地獄への道。
ヨーロッパの古い言い伝えに
『地獄への道は善意で舗装されている』
という言葉があります。
意味は大きく二つあり、
①『良かれと思って行ったことが
悲劇的な結果を招いてしまうこと』
もうひとつは、
②『悲惨な出来事が皮肉にも
善意の行いが発端となっていること』
今回、私が学んだ事は①
良かれと思って私が頑張った結果…
悲劇が起こりました。
私には双子の弟がいます。
だから私はお姉ちゃんです。
父は絵に描いたような亭主関白。
母は召使いのように『はい、はい』動く。
(最近は反撃する事を覚えました!パチパチ拍手)
母は『お父さんがいないとお母さんは生きていけないわ』と冗談まじりで私によく言っていたけど
冗談ではなかったと私は思ってます。
そんな母が頼るのは《娘である私》
『娘がそばにいてくれて良かった』
『娘がこんなに良い子でお母さんは幸せ』と
褒めて もくれた。
物心ついた時には
・私はお姉ちゃんなんだから弟を守らなきゃ!
・私がしっかりしなきゃ!
・私がちゃんとしなきゃ!
・家族を守るのは私の使命とすら思ってました。
そんな信念をもっていたので私は
誰からも頼まれていないのに
《率先して大変な事を
取りに行くタイプの人間になりました》
・容量が小さいのに
人に甘える、頼る事ができない。
・気にしいだから
私が甘えたら頼ったら相手は迷惑だらろうな。
嫌われたくない、人から嫌われるのが怖い。
良い子でいなければ いけない!!
たから…
私が頑張ればいいんだ!と
一人で抱え込むようになりました。
根っ子がこんな感じなので
4年前、母が倒れた時は
私は色んな事を1人で抱えて心が折れました。
色んな間を取り持っていた潤滑油のような母が家にいなくなり…家の中は物理的にもぐちゃぐちゃ
精神的にもみんなの心がバラバラ…。
私はその辛さを自分の家に持ち帰り
『なぜか お母さんはいつも不機嫌』という
私が一番!!なりたくない
嫌なお母さんになっていました。
今月、母は2回目の入院中です。
母の事はもちろん心配ですが、
ここは4年間ずっと母を見てくれている
医師がいるので任せるしかなくて…
問題は家に家事全般!全くできない
男性3人がいる事です。そこにプラスして
ずっと隠していたけど…と
義母も難病を抱えている事を知らされて
夫は次男だけどお兄ちゃんは結婚していない
両家から頼りにしているよ!と言われるのは私。
4年前の私だったら大パニックで
4年前と同じく色んな事を私は一人で抱えて善意でやっているつもりが気づけば私は疲弊して
不幸を招く結果になりかねない!!
とハッと気づけて
今の私は4年前の私とは違う!!
と自分にいう事ができました。
私が全て引き受けて私が頑張ればいいんだ!では私はまた心が折れて、そのイライラ、
メソメソ不安を自分の家に持ち込んで
夫や娘に八つ当たり、
あからさまに嫌な態度を取りかねない。
じゃあ!どうする??
私の答えは
《動ける人は自分で動いてください!!》
必要以上に思い詰める
『私が〇〇しなければならない思考』を
丸めてゴミ箱にポイっと捨てて
ご飯の炊き方、洗濯の仕方、干し方、
ゴミの分別、ゴミの出し方などなど…
私が全てやる事もできるけど
もし、私がいなくなったら何にもできない。
そうならないように、全てを助けるよりも、
☆できるように導く!
☆見守るサポートの方が
大切だと気づきました。
そうそう!!コレって
《子育て でも同じ!!》
全て助けてやってあげる事はできるし、
その方がお母さんは楽だけど
ヘルプよりもサポート!!です。
一緒にやり方を学ぶ、待つ、見守る!!
一人で できるように導いてあげる。
・良かれと思ってあれこれやる事が
その人の為になるとは限らないし、
・私は善意と思ってても、
相手からしたら迷惑だったり、
・その人、その子の成長を奪っている事もある!
と知れて良かった!という私の気づきでした。
何はともあれ、
私が心穏やかにポジティブでないと
家族に対して、家の中が
・嫌な空気で帰りたくない家。
・嫌な圧力と
常に監視されている落ち着かない家。
・なぜかお母さんがいつも不機嫌…。
という地獄の道にストップをかけられて
良かったのでした。
もちろん!!お母さんも人間ですが
いつも心穏やかになんていられません!!
そんな時は、正直に
『お母さん…ちょっと疲れてるんだー』
『お母さん、いま悲しいんだー』
『お母さん心の調子が悪いからお手伝いしてくれる??』
嫌な態度や ため息。あからさまに嫌な顔。
言わなくても分かるでしょ!!
私の気持ちを察してよ!!圧力は使わないように
直接、相手に伝えたいものです。
それでは
今日も心穏やかに
ポジティブでありますように。