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【家系図】一男九女のたくましき女子たち


【わたしの家系図大作戦 其の六】



お墓探偵後、あそこではわからなかったところを聞き込み調査しました。


10人兄妹の七女がうちのおばあちゃん。

ちなみに1男9女という奇跡的な配分です。

家の中はきっと女子十二楽坊状態だったに違いありません。



おばあちゃんたちが産まれた当時(明治〜昭和1桁年代)
立て続けに女の子ばかり産まれるので、産まれて性別を確認するなり、
『父さん!また女の子じゃ〜!川へ捨てえ!』と言われていたと。


まぁ誰一人川へ捨てられることなく育てられたんですが。
当時は口減らしもある時代だったと、祖母の姉が残した自伝で読みました。


臨月の大きなお腹で屋根瓦を修理した話。

妹をおんぶして学校に通っていた話。

陣痛のなか田植えをした話。

赤ちゃんだった九女を連れ、船で満州へ姉を迎えに行った話など...

姉妹それぞれが、自分の人生を綴ったものを残してくれたおかげで、いろんなエピソードが残っています。




身体が弱く長生きできないと言われていた長女は、105歳まで生きました。
二女は102歳。三女は101歳。と100歳オーバーの長生き姉妹です。

うちの祖母も現在94歳、体も口も達者!間違いなくうちのボスです。
このラスボス めちゃくちゃ強いんだよ。


いろんなことがあったけど、わたしの人生に無駄なことなどひとつもなかった。と言っていました。


そら強いよな。
生きてきた時代も時代だし、その“いろんなこと”っていうのは、今のわたしは経験することのない 壮絶な体験ですもん。
そら強ぇよ。ばあちゃんたちすげぇんだよ。





先日、末っ子の九女がうちの祖母のところへ泊まりに来て、2人でお互いのスマートウォッチを見せ合いながら、血圧や歩数の話をしておりました。
90代女子会のテーマはもっぱら健康についてです。
ちなみにiPhoneユーザーで、エアドロできる94歳です。ほらすごい。



七女(うちのばあちゃん)曰く、この九女は唯一お父さんが可愛がっていた子だったと。


末っ子で、両親が歳をとってから産まれた子だったのもあってか、それまで娘たちのお世話なんてしなかったお父さんが、末っ子の九女だけは抱っこしたりあやしたり、可愛がったそうです。


当の本人は、2歳の時に父親が亡くなったので、お父さんのことは何にも覚えていないらしい。


物心ついた頃には父親がいなかったから、誰かをお父さんと呼んだ経験がなく、結婚したあと義父を “おとうさん” と呼べず困ったと。
お父さんなんて呼び慣れてないもんと言っていました。



たくさんお話を聞かせてもらって、今までのこと。今のこと。
こんなにおばあちゃんたちの歴史を聞いたのは初めてかもしれない。


すてきなお話から悲しいお話まで、どこの家族にも歴史が詰まってるんですよね。
こうやって話を聞かせてもらえるのは、相手も自分も生きてるからこそだからね、これってけっこう奇跡なんじゃない?


さ、みんなが元気なうちに家系図作ろう。
そしてまだ聞いたことのないお話を聞かせて。


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