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note2週間目にして初の売上。そして、有料記事への無慈悲な反応

 ついに私の書いた記事が売れた。何の取柄もない中年男性が書いたエッセイが300円で売れたのだ。これは奇跡だ。事件だ。祭りだ。

 ということで、noteに関する所感を再び書いていく。

有料記事の反応

 今回テーマとして扱う有料記事は下記のものだ。有料といっても本題部分はすべて無料で読むことができ、おまけ部分が200~300円という内訳になっている。まだ読んでいない人は読むべし。読んでくれ。

きっかけは一つのコメントから

 記事を有料にしてみたのは「お金を払う仕組みが用意されていないので払えなかった。すみません」という旨のコメントがきっかけだった。褒められることに慣れていない私はこれを見て喜んだ。狂喜乱舞した。

 私が生涯で読んだ本の数なんてせいぜい20冊程度。仕事でライター業を少々したことがあるため、読みやすい文章/読みにくい文章の違いや、WEB検索で表示されやすい文章については少し知見がある。しかし、良い文章と悪い文章や、面白い文章とつまらない文章の違いは全然分からない。
 そのため、私はこれだけ毎日それなりの文章量を書いていながら、自分の書いていることが人に伝わっているのか、共感してくれる人がいるのか、まったく自信を持つことができなかった。そこにあんなコメントがあったら、そりゃあ嬉しくもなる。

 このnoteではあくまで趣味で執筆をしているので「せっかくの収益のチャンスを逃した」とまでは思わないものの、「もしかして私の文章に価値を感じている人が他にもいるのかも」とは思わされた。
 少なくとも一人だけでも私の文章に価値を感じてくれたということは、実は同じような人がもう何人かいるのかもしれない。続けていればそういう人が増えて、時々誰かが洒落で数百円なら払ってくれるかもしれない。そして、私のジュース代やランチ代になるかもしれない。

 そう思ったら、あとはやることは決まっている。お金を払ってもらえる仕組みを用意して、今まで通り投稿を続けていくだけだ。

記事を有料にすると閲覧数は変わるのか

  記事を有料にしてみたところ、面白いことが分かった。

 一つは、記事の閲覧数は無料の記事とほとんど変わらないということ。私の記事は公開して1日で大体30~50程度の閲覧があるのだが、該当の記事の閲覧もそれと変わりはない。これはかなり意外だった。
 有料にすると記事一覧画面上で金額が表示されるため、「無料で途中まで読んで消化不良になるのを避けたい」という人の閲覧が減ると予想していた。しかし、実際にはそうはならなかった。

右上に金額が表示される。

 閲覧数は読みたくなるタイトルかどうか、支払いやすい金額かどうか、といった要素も絡んでくるため詳細に分析するのは難しい。が、私は有料記事であることを意識せずタイトルを付けたし、そもそも興味を引くタイトルは記事が有料かどうかに関わらず気を付けるべきところだろう。
 ちなみに、単に記事を売りたいだけなら私は「1億万倍」なんてバカっぽくて読みづらい字面を選ばない。

記事を有料にするとスキ数は変わるのか

 スキに関しては如実に減った。当該の記事を公開して2日経過して付いたスキの数は1。私の記事の平均スキ数は16.6なのでかなり少ないことが分かる。同じくスキが1しか付いていない記事は下記のエッセイ一つのみだ。読んでスキを押そう。

 このエッセイと比べれば、美術館の楽しみ方の記事はよっぽどためになるし面白い内容だと思うのだが、スキの数を評価とするならばこの二つは同等ということになってしまう。いや、そうは考えたくない。というか、有料記事だからスキが押されなかったと考える方が自然だ。

 私が思う有料記事がスキされない理由は二つある。

 一つは、私がいつもしているような"後で読むつもりの記事にスキを押す"のがしにくくなるということ。有料では後で読むか分からない、あるいはnoteは無料の範疇でのみ使いたい、そういう人は有料の記事にはスキを押しにくくなる。この仮説が正しいなら、noteは思ったより善意にあふれる人が多いのかもしれない。

 もう一つの有料記事がスキされない理由は、競合することを嫌うからだと推察している。noteで何らかの収益を上げている人にとって、他人の有料記事は競合相手だ。そこにスキの数字を載せて注目度を上げることは避けたいのだろう。みんながみんな大富豪なら興味のある記事を見境なく買ってくれるが、現実はnote課金ユーザーというパイの奪い合いだ。
 実際に、いつもならどんな記事でもスキを押してくれている人でも有料の記事にはスキを付けていないし、情報商材屋っぽいアカウントからのスキも付いていない。

 元々は残り0文字を有料設定にして、読んだ上で面白かった人が投げ銭できるようにしようとも考えていた。しかし、スキが減るのはモチベーションに大きく影響するのでその方策は今のところ却下となっている。

メンバーシップの開設と課題

 有料の記事を書く前に、私はメンバーシップの開設をした。月100円、500円、1,000円からコースを選べるが、それぞれ何の特典もないという酷い内容だ。このメンバーシップは洒落でお金を払っても良い人、ミスクリックをしてくれる人、石油王をターゲットとしているが、流石に厳しいと感じている。
 現に私の記事を褒めてくれた人でさえも「あちゃー特典なしですか」という旨のコメントをくれた。

 人はお金を払うとき、それだけの自分を正当化できるような理由や言い訳を探す。便利だとか、生活の質が上がるとか、ずっと我慢していたからとか、お金を払うだけの価値を見出せるからこそ物やサービスを買うのだ。
 対して、私のメンバーシップにはそれだけの価値がない。いくら記事が面白いと思っても、自分を正当化するだけの理由を探すことが非常に難しい。ほんの小さいものでも特典があれば「特典はショボいけど、まあ記事も面白かったし良いか」とお金も払いやすくなる。そのショボい特典すらないのが現状だ。

 私はあくまで趣味としてnoteをやっている。そこに誰かからお金をもらい、その対価としての何かを用意するというのは義務やプレッシャーにもなり得るため、今後メンバーシップについてはどうしていくか今悩んでいる。自由度が高い分、やりがいもあるが難しい。
 メンバーシップは今のままにしておいて、時折有料の記事を投稿する今のスタイルが私の性分には合っているのかもしれない。 

変わらないポリシー

 度々言っているが、私のnoteは趣味の一つだ。今回試しに有料記事を投稿してみたが、今のスタイルを変えるつもりは(現時点では)ない。時々おまけ部分を有料にする程度にしておくつもりだ。今後ともよろしく。

 また、私の記事を少しでも面白いと思った人は、ぜひ下記のAmazonリンクを起点に買い物をしてほしい。その一部が私の収益になる。
 買うのは、ここに掲載されている商品でなくても良い。ずっと買うか迷っていた大型家電、必ず消耗する日用品、常備しているお菓子や飲み物のまとめ買い、いかがだろうか。
 ほら、買うに値するだけの自分を正当化できる理由があるぞ!

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