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【書評】『ゆるストイック』

こんにちは!友為です。
今日は【書評】『ゆるストイック』をご紹介いたします。

この本は出版される前からずっと気になっていた本でした。なぜなら、私が考えてきたモヤモヤを言語化してくれているのではないか?と思っていたからです。

この本では、先が見えない現代で人生を充実させる生き方なヒントが書かれています。タイトルの『ゆるストイック』とは、「ゆるい」は寛容であることを指し、「ストイック」は自分が大事なことを貫くことを指しています。

自分の目標や大事なことは貫くが、自分の大切なことを他人に押し付けることはしない。

これが、『ゆるストイック』の肝です。

さて、私がこの本を読み終わった後に連想したのは、アリストテレスの『中庸』という概念でした。この『中庸』と『ゆるストイック』は概念としてすごく似ていると感じたからです。

『中庸』はやり過ぎも良くないけれど、やらなさ過ぎも良くない、その中間を目指すという考え方です。例えば、何も考えずに準備せずに危険なところに行くと、『無謀』、何も危険を侵さず逃げてしまうのは、『臆病』、戦略を立てて、勝てる道筋を付けて飛び込むのが『勇敢』みたいな感じです。この『勇敢』みたいな考え方に近いなぁと思いました。

 『ストイック』に頑張りすぎると、結果が自分が苦しくなるし、『ゆるく』ても人生に張りが無くなります。だから、その中間をとった『ゆるストイック』が現代版『中庸』みたいな考え方だなぁと思いました。

すごく印象に残ったのは、昭和がボーナスステージだったという表現でした。昭和のときは努力をすれば経済が良くなり、自分たちの生活が良くなったという成功体験がありました。この成功体験、つまり努力すれば報われる、結果が出ることが当たり前のように信じてこられました。ただ、実際はそのようなことが特殊だった訳で、実際は努力と成功の因果関係はどこにも無いわけです。むしろ運の方が影響が大きいのです。その運、つまり自分が成し遂げたいことに向かって、試行錯誤すれば、その成功確率は上がるということでした。1回や2回だけでは、うまくいかないのは当然。何度も挑戦することが大事だということです。

私自身、文章を書くことが、好きなので、継続できているのかなぁと思っております。人が苦しんでいる時に、言葉がその苦しさを解放できる「薬」になることができるように、日々自分の言葉を磨くことができればなぁと思います。


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