
#読書感想文「絶対達成マインドのつくり方」

何事も手っ取り早くうまくいく、成功することが「当たり前な状態」になるのだ。
このマインドを身に付けることによって、仕事での目標を達成することも、仕事以外でも目標や継続、やり抜く力を手に入れ、自信を持つことができる。
「あたりまえ化」するプロセスにおいて、「逆算思考」と「現状維持バイアスを外す」という考え方が大事となる。
逆算思考とは、発想の転換を図ることで、頭の中で無理だと思ってしまっていることを、発想を変えて可能にする思考だ。
例えば、「モチベが上がらないから仕事に打ち込めない」→「仕事に打ち込むからモチベが上がる」などだ。多くのネガティブな発想はただの思い込みであり、逆算してまず行動を起こす事が大事なのだ。
現状維持バイアスも、上記のようなネガティブであったり本人が行動に移すのに邪魔になっている思い込みのことで、これは転職するといった強いインパクトを与えたり、または数多くインパクトを与える事で外すことができる。現状維持バイアスを外すことで「あたりまえ化」する事ができる。
また、モチベーションという考え方も思い込みに過ぎず、この思い込みは「思考ノイズ」として私たちの考えや行動の邪魔をしてくる。
上記の逆算思考のように、行動を起こすからモチベーションは上がるのであって、そもそもあたりまえ化ができれば、モチベーションなど無関係に目標達成できる状態を作る事ができる。
「あたりまえ化」には、4つのステップがある。
①分からない状態
②分かっちゃいるけど状態
③がんばる状態
④あたりまえ状態
②は行動できていない状態で、③は行動は出来ているが意識していないと継続できない状態を指す。
②においては、無理に自分を奮い立たせたり叩くのではなく、自己承認することが大事である。自己承認し、意識を続けることで行動に変わるタイミングがくるのだ。この時は、焦らずじっくり自分のペースに合わせてあげよう。
またこの時、「思考ノイズ」や「現状維持バイアス」が邪魔をしてくるので、その時は「逆算思考」を使って不安を解消し、意識の回数を増やして現実維持バイアスを外そう。
③においては、その行動が「あたりまえ化」するまでに葛藤のシーズンがやってくる。ただそのシーズンは長くても8ヶ月なので、その間は、「行動をロック」する、つまりやる事を決めてしまって、その間はどんな邪魔があろうとやりきる事によって乗り越えられる。この邪魔とは、また思考ノイズや現状維持バイアスのことだ。この邪魔を無視してロックした行動をやり遂げる事で、④まで辿り着ける。一度④まで辿り着けると、何かを始める際、その成功体験をもって「あたりまえ化」が当たり前にできるようになり、自信が身に付いた状態となる。
人と仕事を進める中で、「あたりまえ化」の過程で周囲から認められ、信頼され、更には自ら周囲をリードしたり動かしたりするようになる。このプロセスは3段階に分かれており、それぞれ①ページング②ラポール③リーディングと呼ばれる。
①ページングは周囲とペースを合わせて行動している段階。この段階では、仕事を愚直に進める中で周りから信頼を得ていく。
②ラポールの段階では、周囲から認められている状態で、周囲と同じ温度差にいるため、意見や発言が共感を持たれ周囲から同意を得やすい状況になる。周りとラポールが構築できていれば、自信があると言える。
③リーディングにおいては、既に自信満々で周りからも一目置かれている為、発言が通るし、逆に面倒な誘いやお願いがされないようになる。こうなると、あらゆる事がプラスに転じていく。
周囲と仕事をする上では、自分がこの3段階のどこにいるのか、常に客観的に分かっていた方が良い。
また、私が感銘を受けて是非実践したいと思ったのが、「倍速管理」である。
倍速管理は、絶対達成を可能とする方法である。
これは、例えばタスクを振られた際にその期限を10日後と言われた際、5日後を自分の中で期限と決めて動くことである。人は、10日後と言われると、期間に余裕があるにも関わらずその期限ギリギリに動いてしまうものだ。更に、タスクを言い渡されて行動せずにいると、やがて賞味期限のように気持ちが下がっていき、「そもそもこの仕事は必要なのか?」と思い始め、そうなると期限を過ぎ、出来なかった言い訳を上司にするのだ。これは私も経験があるが、実に嫌な経験である。
倍速管理の具体的なプロセスは
①期限を半分に設定する(具体的な日付設定)
②1回目のワンツー確認(タスクを振られたその場で具体的なイメージやゴールを確認する)
③スケールテクニックを使ってタスクに費やす具体的な時間を概算し、作業日時をスケジューリングする。
④2回目のワンツー確認(期日の半分の日に再度内容を確認して擦り合わせる」
⑤①で決めた期日に提出する
である。
こうする事で、タスクを期日の半分で提出する事が可能となる。仮にそれで内容に修正がある場合(もしくは結果の潜在的問題に直面した場合)でも、より早く、より精度の高いものが出来上がるのは確実だ。つまり絶対達成するのである。
まとめると、絶対達成マインドとは、考え方と行動によって目標達成を「あたりまえ化」し、自信を付け、勝ち続ける状態を作るものである。