#72 本当にそう?と視点
私は、良く言えば、何事も取り入れていこうという姿勢、悪く言えば、単なる鵜呑み、という人間だと思います。他人の意見も「そうだよね」という姿勢で聞くし、本の著者の意見を「そうだよね」という姿勢で読んでいます。
特に、本を読んだ後は、かなり影響を受けます。
先日、はっとさせられたのは、私が師事する方に言われた言葉です。「本を書いていると言ったって、皆あなたと同じように血の通った人間で、神様でもなんでもない。だから全てが正しいと思う必要はない。」
さらに、「最初は、そうだよねって吸収してもいいけど、後で『本当にそう?』という風に問いかけるのが大事。」と付け加えていました。
「批判的に」というと、話を聞いた側から、「それは違うでしょ」と言ってしまう人を思い浮かべてしまいましたが、それとは違います。
聞く耳を持つ、何でも取り入れてみる、私の取り柄でもあると思いますが、更に人間的に成長していくには、この後に批判的に見て、考えてみるというステップが必要だと感じました。
批判的に考えてみることで、新たな気づきがあるかもしれないし、より理解が深まるかもしれない。「本当にそう?」とか、「こうも言えるんでは?」とか、まずは考えてみるようにしたい。
振り返ってみると、もしかしたら、既に一部は出来ていることかもしれない。やはり重要なことは、思考整理をして、書き出すことだと改めて思う。書き出すことで、振り返ることができるし、出来ていること、出来ていないことに気付ける。
自分の良さを活かしつつ、正しく疑う力をつけていきたい。