ラジオ体操
2週間くらい前から、朝散歩をするようになった。ルートは、決まって近くの小さな里山。
コンクリートで舗装された道だから、とても歩きやすい。
毎日歩いていると、あっ昨日もいたって人が何人かいる。
犬の散歩や、出勤、通学の人だろう。
私は、ホームスクールをしているから特に朝の決まりは、ない。
なのに朝早く起きて散歩をするのには、理由がある。
ちなみに、上の画像は、子どもとクマがラジオ体操をしている様子。
なぜラジオ体操かというと、文の続きにつながる。
ある朝、いつもより少し遅くに目が覚めた。
なので、散歩に行くかどうか迷ったが、とても天気が良かったし、父も一緒に行くといったので、散歩に行くことにした。
だが、いつもと同じ道は、気が進まないので
少し探検することにした。
探検と言っても、里山に登る道を少し変えるだけだ。それでもなんだかワクワクした。
いつも行っているゴールのようなところまで来るとおばあちゃんや、おじいちゃんたちが、集まって何かをしていた。
それがラジオ体操だ。
ラジオ体操なんて、私は、見たことがなかった。聞いたことや、少しやったことは、あるのだが、こんなふうに集まってみんなでしているところを見たことは、なかった。
ラジオ体操中だが、私は、みんなに挨拶をした。
その次の日は、わざとラジオ体操の時間に合わせて里山に登った。
私がラジオ体操をしたかったからだ。
ゴールが見えてきて私は、
ニヤけてしまった。
やはり、ラジオ体操をしていたからだ。
いつもなら、緊張するだろうに、寝ぼけていたのか、簡単に「一緒に体操してもいいですか?」と、聞けた。
みんなは、にこにこと笑ってうなずいてくれた。
その日から、毎朝ラジオ体操に通うようになった。
つづく