「五七五と＋七七」220905

街角スナップ

　制服の　恋人たちが　コンビニに
　　　駆け込むほどの　何がありしや

制服の二人連れが、目の前を自転車で走っていました。いかにも愉しそうに。で、急にスピード上げて駆け込んだ先が、コンビニ。
それを見て思わず、そこに夢はあるのか　というフレーズが思い浮かんだわけですが、そういうのがおじさん目線だったと、あとで反省。
そこには、二人の関心がぴったり重なる何かがある～

　グングンと　飛ばす自転車　急停止
　　　　少女拾って　二人乗り行く

先の歌の五分後くらい。別の自転車に追い抜かれました。
乗ってたのは高校生かな。小柄だったんで微妙ですが、それはともかく、急停止した場所は公園の横。公園から少女が出てきて、ここでもラブラブかと思ったら、少女は小学生でした。たぶん、兄妹。少し話して、お兄ちゃんは自転車で妹は駆け出した。でも、その先で、二人乗り。
もしかして、妹はお兄ちゃんを迎えるために、そこまで出てきていたのかなと思ったり。公園には他に誰もいなかったので。
子どもっぽかった彼が、妹と一緒になると急に、お兄ちゃんになるというのが、微笑ましかった。いいお兄ちゃん。

蝶の夢

　てふてふが　とまったように　落ちし葉に
　　　　やさしさ感じる　人はフクザツ

きれいに消えてなくなりたい願望、
きれいに　なくなって欲しい願望、
でも　その一方には、
少しでも長くそこにいて欲しい、
居たい　という我儘な気持ちもあります。
どちらに転んでも、満足出来ない。
でも、どちらもハズレではない。

　てふてふが　飛び去りし跡　何もなし
　　　名残を惜しむ　空しさを知る

亡くなった人、別れた恋人のことをいつまでも思っていても仕方がない、というのはリクツ。今日の観察は、蝶が飛び去った後には、蝶はいないということ。
ややこしいことを云うと、脳は信号を処理してるだけですので、思い出すと、思い出してる間、記憶は現実も同然。それが仮想だと気づかせてくれるのは、外部の何か。今日は、蝶が教えてくれました。

ブラッ句

　新薬の　ニュースで分かる　旧の害

新薬のニュースのポイントは、どんな問題点を改善したか……