見出し画像

"〇〇ちゃんママ”ではない、「わたし」に出逢う銀座の週末

「銀座へおでかけプロジェクト」とは

こんにちは!東京おでかけプロジェクトです。

病児や障害児を育てる母親向けに、「自分を大切にする時間を持ってほしい」という想いからはじめた「銀座へおでかけプロジェクト~ママが”わたし”に戻る週末」。

第4回目のイベントを2024年2月4日、銀座にあるROSEGALLERY資生堂パーラーをお借りして開催しました。今回はそのレポートをお届けします。

「“○○ちゃんママ”ではなく、1人の女性として楽しんでほしい」

この日の唯一のルールは

「ママさん」「お母さん」「〇〇ちゃんママ」と呼び合わないこと。

お名前で呼び合うこと。

とにかく自分にわがままに、自分本位に時間を過ごしてほしい。

イベントはノンアルコールカクテルの乾杯、ROSE GALLERYを運営する(株)ジャパン・フラワー・コーポレーションのアートディレクター武田さんのWelcome Talkからはじまりました。

アートディレクター武田さん
廃棄になる予定のバラをアップサイクルしてつくったスプレーで魔法にかかります

プロのメイクとカメラマンの力で魔法にかかっていく参加者たち

世界中から選び抜かれた高級なバラの香りに包まれながら、プロのメイクアップアーティストやカメラマンの手によって表情まで変わっていく参加者の皆さん。

ドキドキするけど、慣れない髪型にもチャレンジ

会場では「かわいい」「綺麗」の歓声が飛び交い、ポージングを確認したり、「この日のために久しぶりに婚約指輪を出してきた」など、忙しい店内。

大切なジュエリーも華を添えてくれています

「いつも自分だとメリハリのないメイクになってしまうのに…すごい」

そんな声が聞こえてきました。

ROSE GALLERY GINZAでのメイクと撮影を終え、小田原で生産された市場には出ない規格外の、でも香り高いバラのお土産を受け取ると参加者たちは、足早に次の会場へ。

新しい出逢いと交流を楽しむ

移動した先は資生堂パーラー銀座本店。

東京おでかけプロジェクトでは「参加者のみなさんに負担や罪悪感なく、安心しておでかけしてほしい」という想いから、参加者がイベントに参加する間、自宅で待っている子ども達の遊び相手をしてくれる学生サポーターの派遣や、子どもの託児や「慣れないヒールで走ったら、靴擦れしちゃったからタクシーに乗っちゃった!」といった方のために、希望される方には上限3,000円ですが費用を支給しています。

資生堂パーラーはアイスクリームソーダの発祥
今回のご家族へのお土産はバレンタイン仕様のチョコレートにしました

なので、「パパに頼らずヘルパーさんにお願いしたい」、「この日は気になっていた家事代行サービスを試してみて、晩御飯をお願いしちゃおうかな」、「遠方から新幹線に乗るからお言葉に甘えちゃおう!」など、銀座へ出てくるための負担は少しでも軽減してほしいと思っています。

そして「この魔法が解けそうになった時に読み返せるように、3ヵ月後の自分に向けて手紙を書いてほしい。」

そんな想いから、参加者にはご自愛レターを書いていただいたのですが、交流会では皆さんから色んな想いが溢れ出てきました。

「昔はよく銀座にも、仕事帰り飲みに来ていました。でも、子どもが生まれてから11年間、よく考えたら必要な買い物や美容院へいく以外、『一人でだれかと会ったり遊ぶためのおでかけ』って初めてなんです。子どものことは好きだし、わざわざおでかけするなら片づけてしまいたい雑務もたくさんある。
懐かしい気持ちを抱えながら、あの頃キラキラしていた自分と今は全然違う、でも、こうやってきっかけがあって外に出かけてみるとやっぱり街はたのしい。どんなふうにこれから自分の時間を楽しもうかな、そんなことを考えています。」

昔とは環境も生活も違っていても、キラキラしているすてきなものにどきどき、わくわくときめいた気持ちは消えないし、今もきっとキラキラときめくものは変わらない。

だって、こんなに心の底からみなさん、笑っている。
だから、大丈夫。

自信と美しさにあふれる皆さんの姿をみて、スタッフからも参加者も思わず笑顔がこぼれました。

「花を愛でること」「自分を愛すること」

病気や障害がある子どもからは、こんなに世界はやさしさで溢れているんだと気づかせてもらうことがたくさんあって、幸せ。

いつも参加してくださる皆さん、そんなふうにそれぞれのストーリーをシェアしてくださいます。

イベント後ある参加者の方はすてきなメッセージもいただきました。

「普段は子どもと一緒におでかけすることが多くて、いつも夫へのお留守番は『お願い』するもので、帰宅後には『ありがとう』とお礼を言うものでした。でも、昨日は学生サポーターさんが自宅にも来てくださって子どもと夫と楽しく過ごした様子をうかがって、「みんな楽しかったんだね、よかったね!」と言えたのが嬉しくて。

家族にも楽しみがあってこそ、自分も心置きなく楽しめるのだと思いました。そういう意味でも、学生サポーターさんの派遣はありがたかったし、今後もつながっていけると嬉しい。子どもにも新たな出会いがあると嬉しいです。」

「自分を大切にする」って、とっても大切で、とっても難しい。

お子さんのことはもちろん、忙しい毎日の中に少しでも「花を愛でる」「ご自愛する」、そんな自分のための時間やときめきを持ってもらえるきっかけに今回のイベントがなったなら、嬉しく思います。

人ってたぶん、何かがんばるには「リセットする時間」「ご褒美の時間」が必要です。

明日からまた家族とめいっぱい向き合うために。

「お花を買ってみようかな」と街の彩りに気づく余裕を持つために。

これからも、東京おでかけプロジェクトでは、「未来を変える、ひとときを」目指してイベントを続けていきます。

参加者と一緒にスタッフも

■イベントの様子をおさめた動画はこちら


さいごに

今後も継続的に活動を運営するため、東京おでかけプロジェクトでは、年間を通して寄付を募集しております。

活動には会場利用料や、医師/看護師/ヘルパーと いった専門的なケアにあたってくれるスタッフ、 物品などの費用が必要です。

ご寄付いただける方は、いずれかの方法でぜひお願い致します。

◆振込み口座
三井住友銀行 中野支店 普通4994025

◆クレジットカード決済・グッズ購入による寄付

◆「WeWard」アプリで歩いて寄付する
※紹介コード「YUM+-iygPQ」をぜひご利用ください


Special Thanks

銀座へおでかけプロジェクト SUPPOTERS

撮影:吉澤 健太
ヘアメイク:山本麻未
会場:ROSE GALLERY GINZA 松村吉章、武田桃子、大槻佐和子、大塚寛子
   資生堂パーラーの皆さま

ご寄付・ご協力いただいた皆様

■法人サポーター
WeWard

■個人サポーター
高橋洋平

■マンスリーサポータ―
永島 崇子

■助成
令和5年度 独立行政法人福祉医療機構 社会福祉振興助成事業

(順不同・敬称略)


いいなと思ったら応援しよう!