摂食障害の進化心理学的理解の可能性
連続して摂食障害に関する投稿をしていますが,今日は,ヒトの形質/性質が進化的に獲得されたものであり,何らかの機能性があって存在するものであれば,摂食障害にも何らかの機能性があったのではないか?と思い,「進化心理学」「摂食障害」で検索した結果ヒットしたものを紹介します.
この後紹介する仮説①の「生殖抑制説」ですが,自分を理解するのにはとても魅力的な仮説です.これは理性(ロジック)の次元でも成立しそうですし,現に私は反出生主義的です.これは,進化的に獲得された仮説のようなシステムが,私(たち)を「そう考えさせる」のでしょうか.「今は環境が悪い.子供を作るべきではない」と.それが転じて摂食障害にまで発展するのでしょうか.それとも,思春期に発症しやすいことを考えると,自分の潜在的な考え(摂食障害の生殖抑制説でいえば「環境が悪いから生殖を控えよう」)を言語化できない若者の,その潜在的な考えの現れなのでしょうか.とても興味深く思いました.私は男性ですが,摂食障害を発症する以前(15歳)から,大嫌いだった筋骨隆々の父親の影響もあって,健康的な成人男性を嫌悪しており,(逆に,母や姉の影響もあり料理や手芸が好きだったし,女性(の容姿)が好きなので,女性の容姿に近づきたいと思っている),人間がこれ以上増えるのは良くないと考えていたことも相まって,ある程度意図的に,食事を控えることによって二次性徴を止め(ようとした)た感があります.その結果か,ずっとテストステロンの値が正常値以下です.36歳にして男性の更年期障害の診断を受けました.
②の「同性間競争説」に関しては,以前にも拝見したことがある説で,そういうことも考えられるのだろうな,という感想です.また,この説は男性の摂食障害を説明できないとありましたが,男性の摂食障害の場合,ガリガリに痩せたいわけではなく,筋肉質になりたい(私の場合は細マッチョでいたい,ですが)ために,筋肉増量や健康を意識した食事しか取れなくなっていくタイプの摂食障害が一定の割合を占めていそうで,その動機も根源的には異性からの評価(同性間競争)があるのではないかと思いました.
それと,女性の場合は生殖抑制説の説明と一部重なりますが,私の中には「擬態説」があります.私の場合ですが,「女性が好き」と書きましたが,その好きには「人間として/友達として好き」「一緒に遊ぶのが好き」も含まれています.見た目が正常に発達した男性の場合,好意的な意味で異性として認識されたり,警戒や拒絶の対象として異性として認識されると思いますが,二次性徴を抑え,華奢で中性的な形状でいると,そのどちらとも認識されずらくなるのではないかと考えています.現にですが,自分は男友達より女友達が多かったですし,異性からは「安全パイ」扱いでした.異性からはこの年になっても「可愛い」と言われることがあります.ただこの場合,ある程度容姿が整っていないと,やはり警戒や拒絶の対象になる得るということも言えそうです.なぜ女性の場合,擬態が生殖抑制につながると考えたのかというと,女性がやせ細ることによって女性的な特徴を獲得しなければ,生殖の対象として認識されずらくなり,結果として生殖が抑制される方向へ向かうのではないかと考えたからです.見た目が生殖に適していないように見える場合,機能的にも生殖できる状態ではないと言える訳ですが.
最後に,③の「飢餓環境からの移動のための適応説」が出てきますが,これも私の行動や言動とよく一致します.私は家にいる事ができません.「老化し,死に向かって行っているのに,家でじっとしているとは何事だ」と思ってしまいます.コロナの影響による度重なる自粛の際には,「数%の確率で感染した場合に,数%の確率で死ぬ何かを恐れて自粛して,100%確実に死ぬ人生の取り戻せない1日をドブに捨てるのか」「自粛中に別の理由で死んだらどうするのだ」と考えました(勿論,感染拡大防止の観点は分かってますよ).そして,大人しくはしていませんでした,可能な限り対策した上で,今まで通り過ごしています.そしてこの説は,ヒトの進化の仮説「自己家畜化」と表裏の関係にあるとも思いました.自己家畜化仮説(遺伝的エビデンスの報告もあります)によれば,人類(の中でも東アジア人)はすっかり家畜化され,大人しく従順な性質を持つに至った(からこそ,我慢できる間は,東アジア人は押し並べて自粛要請に素直に従い,家畜化度が,最も家畜化されていないとされるアフリカ系と,最も畜化されているとされる東アジア人の中間である白人系の人は,自由のために命がけで戦うわけだ,と思う※個人の感想です)ということですが,③の仮説のシステムが発動した人は,ある意味「先祖返り」をしていると言えると思ったからです.だから,私も自由(な移動)のために抵抗してしまうわけです.進化心理学や自己家畜化仮説や,これらの仮説を知る前から私は,現代人(特に日本人)は総じて家畜やペットみたいだなと思い,自分はある部分が先祖返りしてるんじゃないかと感じていました.これも突拍子もない分,非常に面白い仮説でした,
気になる点は,進化心理学の手法では,進化的に獲得されたものはうまく説明できても,進化的に獲得されたものではないもの,突然変異的・局在的・変化途中のものには,あまり有効ではないように思われる点.ある心の性質が進化的に獲得されたものかどうか,自己家畜化説で示された遺伝的エビデンスのような根拠がないと,説得力に欠けるというか,進化的に獲得されたのかどうか分からないであろう点です.
まとまりなく書いてしまいましたが,私の感想は以上です.
下記から,上記に感想を述べた記事の本文です.
引用元 日本生物学的精神医学会誌 23
特集2 進化論と生物学的精神医学の融和
2.摂食障害の進化心理学的理解の可能性 花澤 寿
抄録
進化心理学では,心の構造は進化の産物であるという前提に立ち,行動や心理的傾向の適応的意味や機能的意味を明らかにしようとする.精神障害の理解に進化心理学を適用することにより,その症状・特徴がなぜ生じてきたのかという究極要因の検討が可能になる.本稿では,現在までに提出 されている摂食障害の進化論的仮説を概観し,進化心理学・進化精神医学による摂食障害の理解と治療の可能性について検討した.主要な仮説として,①生殖抑制説,②同性間競争説,③飢餓環境からの移動のための適応説をとりあげた.いずれの仮説も,現時点では実証困難であるが,摂食障害の不可解な特徴(長期の拒食,女性に極端に偏る性比,過活動,やせの否認と身体像の歪みなど)をある程度説明することに成功しており,停滞状態にある摂食障害の病態理解と治療法に新たな展開をもたらす可能性が示唆された.
日本生物学的精神医学会誌 23(1): 47-51, 2012 Key words :摂食障害,神経性無食欲症,進化心理学,進化精神医学 eating disorders,anorexia nervosa,evolutionary psychology,evolutionary psychiatry
はじめに
摂食障害,なかでもanorexia nervosa(AN)は,謎めいた疾患である。主として力動的精神医学,精神病理学の領域で行われてきたその病態理解の試みにおいて,一定の成果が得られたのは確かである.しかし,その複雑で不可解な病態がすべて解明されたわけではなく,依然として治療にあたるものを戸惑わせ,迷わせる.20世紀後半の50 年,その治療法が進歩したという証拠はないとする報告もある11).その後の10 数年,大きな進歩があったとは言い難い.そのような中,欧米を中心に登場してきた新たな 摂食障害理解の方法論がある.進化論をもとに人間の心理,および精神疾患を理解しようとする進化心理学・進化精神医学である.従来の病理論とは全く異なるアプローチであり,精神疾患の理解と治療にパ ラダイム・シフトを起こしうる可能性を秘めている.本稿では,今日まで提出された摂食障害,特に AN の代表的な進化論的仮説を概観して検討し,その可能性と問題点を考察することを試みる.
1.進化心理学,進化精神医学とは
進化心理学では,ある心理的傾向や行動特性は,過去において個体の生存・繁殖に有利であった(適応的であった)ため進化したとの前提に立ち,ヒトの心の構造を明らかにしようとする3).進化精神医学は,進化心理学の方法論を精神障害の理解に適用し,その症状,特徴の「究極要因」を検討するものである3,12).究極要因とは,進化の視点から明らかとなる行動や心理的傾向の適応的,機能的意味のことであり,「そもそもなぜ,そのような症状・特徴が存在するのか?」という問に対する答えである.進化心理学では,ヒトの心が進化した時代の環境が重視される.これは,ヒトの進化的適応環境 environment of evolutionary adaptedness(EEA)と呼ばれ,およそ200万年前から数万年前の間(更新世,旧石器時代)とされている2,3,9).EEA における人類の祖先の食料獲得法は狩猟採集であり,血縁関係を中心とした小集団で食料を求め非定住生活を送っていたと考えられている9). EEA において進化した心理的メカニズムと,現代の環境ストレスとのミスマッチが,現代人の精神病理・精神障害の大きな原因となっているという考え方が進化心理学,進化精神医学の仮説構築にしばしば用いられる.これはゲノム・ラグ仮説,あるいは楽園追放仮説と呼ばれている3)。この考え方によれば,現在精神障害として問題となっている心理現象には,元来適応的機能があったことになる9).これは従来の疾病概念からみると大きなパラダイムの 転換であり,精神疾患の精神病理の理解に大きな影響を今後与えていく可能性をもっている.
2.AN の進化心理学的理解
a.説明されるべき謎
進化心理学に基づく仮説構築においては,AN の不可思議な特徴を説明することが目指される7).すなわち,先進国の思春期青年期,それもほとんど女性に発症すること,長期の拒食,無月経,身体像の歪みを伴うやせの否認,飢餓の否認と飢餓状態への異常な耐性,過活動,発症後の退行,治療への強い抵抗,回復することへの恐怖等である.また,二次性徴を停止させ,時に死に至るこの疾患がそもそも いかに進化しえたのか,という疑問にも答える必要がある.「生殖」と「生存」は進化的適応の必須条件だからである.この謎を解くために進化心理学では,AN のもつ 特徴(のうち少なくともいくつか)が,人類の進化的適応環境の時代においては,適応度を高めていた (つまり症状・障害ではなかった)のだと考える.そしてその特徴こそが現代においてはANの究極要因(本質的病態)となっているととらえるのである.
b.代表的仮説の概要
すでに20年以上の進化心理学の歴史の中で,AN についてもさまざまな仮説が提出されている.ここではその中から代表的な3つの仮説を概説する.
①生殖抑制説(reproductive suppression hypothesis) ANは,EEAにおいて進化した「適応的な生殖抑制」の,現代における極端な現れであるとする仮説である13).
適応的生殖抑制とは,哺乳類の雌にみられる生殖・子育てに不利な環境において生殖活動が抑制される現象である.多くの哺乳類においてその存在が 確認されている.哺乳類では,生殖・子育てにかかるコスト(負担)に大きな性差がある。より負担の大きい雌において,不利な環境では生殖を抑え,よりよい環境を待つことで生涯における生殖の成功率を上 げるメカニズムとして進化したと考えられている14).AN の生殖抑制説は,AN をヒトの女性における生殖抑制現象ととらえるものである.すなわち生殖・子育てに不適切な環境条件(という無意識的認知)に反応して,拒食による体重減少により性的成熟の抑制を生じるのがANであるという考え方である.この説では,AN の究極要因は生殖抑制にあるということとなる.この仮説によると,過去数十年の AN の増加は, 生殖抑制を誘発しやすい社会的変化が起こったためと説明される。仮説の提唱者である Surbey は, EEA に比べると圧倒的に豊かで安定した栄養環境が性的成熟を早めた一方で,現代では早期の生殖はさまざまな面で社会的には不利であることがその要 因であるとする.
その他に,子育てを支える社会的サポートの不足6),現代における女性間の社会的競争の激化と男性からの望ましくない性的関心10)などが,生殖抑制の刺激要因として上げられ,それぞれ実証的研究が試みられ仮説を支持する結果が得られている. 生殖抑制説では,そのような社会の変化が大きい先進国の思春期女子に発症しやすいことや,環境条件が改善しない限り治療への抵抗と回復恐怖がみられることがうまく説明できる.また,やせ希求と肥満恐怖は,月経停止を無意識的な目的に生じていると説明される.退行についても,無意識的な成熟の停止という文脈からある程度説明可能とも考えられる.一方,過活動,身体像障害については直接的な 説明はなく,男子例の存在についての説明は困難である.
②同性間競争説(female intra ─ sexual competition hypothesis)
ANは,EEAにおいて配偶者獲得を巡る女性間競争によって進化した「若い女性のやせ希求」の現代における極端な現れであるとする説である1).女性のやせ希求そのものに進化的意味があるとする説であり,AN の究極要因はやせ希求にあるという考え方である.その進化過程について提唱者のAbedは以下のように説明している.一定の栄養水準にある集団においては,女性は年長になるにつれ体重が増加し,女性的体型(砂時計型体型)が崩れていく傾向がある.また,すでに妊娠している女性は腹囲が大きくなる.この2点から, やせていること,特に腹部が細いことは,若く,妊娠可能であることのサインとなり,生殖の成功可能性という点からみて男性から好まれる特徴となる.そのため配偶者獲得を巡る女性間の競争において,「よりやせていること」が進化論的に有利な特徴となり,それを求める「やせ希求」の心理が進化したというのである.
その本来適応的な「やせ希求」がANという疾患として発症する理由については,以下のように説明される。 現代における避妊技術の発達,結婚・出産の高年齢化,出生率の低下など EEA の時代にはなかった社会的変化は,年長であるのにかかわらずやせた体型を保つ女性(pseudo ─ nubile 偽適齢体型の女性)を増加させた。また,社会集団の巨大化,マスメディアの発達により,EEA の時代にはあり得なかっ た膨大な数のやせて魅力的な女性の姿に若い女性が日々さらされることになった.偽適齢体型の年長女性の増加と,やせて美しい女性への大量曝露は,配偶を巡る女性間競争の激化として思春期女子に無意識的に認知される.その結果「やせ希求」および目標となる「やせた体型」が EEA の時代に比べて過剰なレベルにセットされてしまうこととなり,それがANの発症につながるのだという.
この説は,AN が先進国の思春期女性に多く発症すること,強いやせ希求と肥満恐怖,身体像障害についてはよく説明できる.過活動についても,活動性の高さそのものが若さ(=配偶価値の高さ)の指標と考えると,ある程度説明は可能である.一方,男性例の存在,発症後の退行についての説明は困難 である.なお,この説については,同性間競争の認識の程度と,食行動異常傾向の関係をみるなどの方法で,近年いくつかの実証的研究が試みられ,仮説を支持する結果が得られている4,8).
③飢餓環境からの移動のための適応説(free from famine hypothesis)
Guisinger によって提唱された,AN は,EEA において進化した「飢餓環境から逃れ,より良い環境へ移動することを促進する適応システム」の現代における現れであるという説である5).
EEA の時代,狩猟採集をしながら少人数集団で食糧を求め流浪生活を送っていた人類は,食糧不足に陥りやすく(逆に食糧が豊富にあるのが”異常”)集団全体が飢餓状態となる可能性も高かったと推測される.そのようなとき,防御反応としてはエネルギー節約のために活動性を落とし,飢えを感じながらその場に止まるかもしれないが,これは集団の全滅の可能性を高める.集団の中で幾人かは,飢餓環境において「食べ物をその場で求めることをやめ,忙しなくエネルギッシュな感情状態となり,危機的に痩せているという事実を楽観的に否定することが,絶体絶命な状況下での生き残りをかけた移動という最後の努力を促進しただろう」とGuisingerはいう.
この特殊な能力を持つ者が,ジャンヌダルクのように先頭に立って集団全体の移動を促進し生存の可能性を高め,その結果,その個体,あるいはその個体と遺伝子を共有する近縁者の適応度が上昇したという考え方である.この飢餓環境からの移動を効率的に促進する遺伝的能力を受け継いだ者が,現代に3おいてある程度以上の体重減少を経験することで,ANとして発症するというのがこの説の骨子である.
一見突飛にも見えるこの説だが,他の説では説明が困難な飢餓の否認,飢餓への耐性,万能感を伴っ た過活動,身体像障害などの特徴をうまく説明できるという魅力がある.先進国,思春期女子に好発することは,発症の引き金となる低体重をきたすダイエットの頻度が高いためと説明される.一方,発症後の退行,やせ希求,肥満恐怖,回復の困難性につ いての説明は限定的ないし困難である.この説については実証的研究は行われていないが,ヒト以外の一部の哺乳類において,自然界でも,実験状況下でも低栄養状態で活動性が増す現象がみられることが仮説の傍証としてあげられている.
おわりに
以上,AN の進化心理学的理解の代表的な 3 つの説について概説した.この他にも,いくつかの仮説が提唱されているが,それぞれ利点と欠点を有し,AN の複雑な病態をすべて説明できる仮説は現時点では存在しない.さらなる仮説構築と,複数の仮説を組み合わせた統合的アプローチが期待される.また,従来の精神病理学的理解との関係を検討,整理していく姿勢も必要であろう.そして,仮説の検証が最大の課題であることはいうまでもない.現在までに試みられている実証的研究は,非臨床群を対象とした間接的なものにとどまっている.そもそも進化論に基づく仮説は,一般に否定することも証明することも難しく7),進化心理学自体の方法論上の進歩が待たれるところでもある.
このように現時点ではすべて仮説にすぎないものの,それでも進化心理学的理解は,AN の病態理解におけるパラダイム・シフトとなりうるという点で 大きな魅力を秘めている7).発症した個人ないし家族の病理が重視されてきた従来の病理論に対し,進化心理学による仮説の多くは,摂食障害の症状を我々の遠い祖先が進化した環境においては適応的であった能力の,現代における発現としてとらえる.個人の示す症状を,100万年以上にわたる人類の進化の地平からみることは,従来の病理モデルの中で,ともすると閉塞的・悲観的になりがちなANの理解と治療に新しい視点や展望をもたらしうるのではないだろうか.「進化」というゆるぎない事実を理解の基盤とする進化心理学は,生物学と人間学,科学と心理学を本質的な意味で結びつける可能性を秘めている.その進歩とともに,摂食障害の謎が解き明かされていくことを期待したい.
文 献
1 )Abed RT(1998)The sexual competition hypothesis for eating disorders. British j of medical psychology, 71:525─ 547.
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3 )Cartwright JH(2001)Evolutionary Explanations of Human Behavior. Psychology Press.[ジョン・H・ カートライト,鈴木光太郎,河野和明 訳:進化心理学入門.新曜社,2005]
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5 )Guisinger S(2003)Adapted to flee famine : Adding an evolutionary perspective on anorexia nervosa. Psychological Review, 110:745─ 761.
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9 )Nesse RM and Williams GC(1995)Why We Get Sick : The new science of Darwinian medicine. Times Books. New York.[長谷川真理子, 青木千 里 訳:病気はなぜ,あるのか 進化医学による新しい理解.新曜社,2001]
10)Salmon C, Crawford C, Dane L, et al(2008)Ancestral mechanisms in modern environments. Impact of competition and stressors on body image and dieting behavior Hum Nat, 19:103─ 117.
11)Steinhausen HC(2002)The outcome of anorexia nervosa in the 20th century Am J Psychiatry, 159: 1284─ 1293.
12)Stevens A and Price J(2000)Evolutionary Psychiatry:a new beginning 2nd ed. Routledge, London.
13)Surbey MK(1987)Anorexia nervosa, amenorrhea, and adaptation. Ethology and Sociobiology, 8:47─ 61.
14)Wasser SK and Barash DP(1983)Reproductive suppression among female mammals:Implications for biomedical and sexual selection theory. The Quarterly Review of Biology, 58:513─ 538.
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