Tetsuco K

繊細さと死に対する恐怖を抱えた摂食障害の人/生活に色々と支障がありすぎて困っています/ガチの無神論・無宗教/ケ・セラ・セラ

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痛み

「他人に期待しない。他人にどう思われていようと関係ない。」 これはいい考えだし、私もそうであろうとしてきたし、一人でいる時はそうあれる。 一人でいれば孤独を感じることはない。孤独は、他人と関わり、他人を意識したとき、強く現れる。 他人から肯定されれば嬉しいし、だから肯定されたいとも思うし、否定されれば悲しいし不快だ。それが関わりたいと思った人間からの反応だったら余計に辛い。期待を持ってしまう。 他人同士が関わり合う以上、お互いに違いを感じるのは当然で、同じ部分を見い出

    • 自分を信じること

      高校卒業後、過食嘔吐に苦しめられ、それによって人生が停滞していた事は否めない。自分自身を苦しめ、周りの人たちに迷惑をかけてきたことも確かだ。しかし、様々な経験を通じて自分自身が精神的に少しずつ成長し、過食嘔吐を克服したことにより、40歳になってようやく人生が動き始めたように思う。一般的には遅いスタートなのだろうけれど、自分の可能性を信じて進んで行きたいと思う。 確かに人生は有限で時間は限られている。だからこそ、今この瞬間を大切に生きたい。過去の出来事や失敗に囚われて、自分自

      • 去年と自分を振り返って

        年末年始に色々と変化がありました。きっかけは長年付き合ってきた過食嘔吐を手放したことにあります。それによって現在の自分は、セルフコンパッションや自己肯定感が高まっているという自覚があります。もともと自尊心・自己肯定感はある程度(やや不安定で自信がない状態で)高いのだと思いますが、それに加えておそらく、過食嘔吐という自傷行為(自分を労わらない)の側面を持つものを手放したことも大きいと考えました。つまり、自分を労る方向へ行動できたことと、それを成功経験として実感していることが要因

        • 小さいが大きな変化

          先週の土曜日(2022年12月24日)に起こったあることが原因で過食(とセットの嘔吐)が止まっている。今日で過食停止6日目になる。何でも食べられるわけではなく、健康維持とバルクアップに必要なカロリーや脂質・タンパク質・炭水化物の量を計算して、その範囲内で食べているわけだが、それでも大きな変化だと思う。初めのうちは、今まで過食嘔吐に費やしていた時間を持て余して大変だった。自分の場合、狂ったようにどか食いして吐くのではなく、美味しく食べられる量(腹6〜7分目)でやめて吐き、再び美

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        • 摂食障害関連
          7本
        • 小田亮 著「利他学」
          9本
        • 感覚過敏
          4本

        記事

          虚構を生み出す能力の獲得の起源?

          サピエンス全史では「人類が持つ虚構を生み出し信じる能力は、どのように獲得されたか分かっていない」とされてたので、気になって調べていたら、コレじゃなかろうかというものを見つけました。2019年のものです。 前頭前皮質遅延の突然変異とメンタル統合獲得 別記事の翻訳↓ ボストン大学の神経科学者アンドレイ・ヴィシェドスキーは、数十年にわたって科学者を困惑させてきた言語進化をめぐる長年の謎を説明する可能性のある論文を最近発表した。 「ロムルスとレムス」と呼ばれるこの仮説は

          虚構を生み出す能力の獲得の起源?

          存在脅威管理理論というもの

          先日「死ぬ運命の人間は、どのようにして死の恐怖を緩和させているのか」について触れられている論文を見つけました。それを説明している理論は「存在脅威管理理論」というものです。存在脅威管理理論とは、自尊感情と文化的世界観、そして他者との関係性が存在論的恐怖(自分の死が避けられないという認識から生まれる恐怖)を和らげる機能を持つ、という想定に立つ理論です。研究は「人はなぜ自尊心を欲するのか」という問いに端を発しているそうです。そして、その答えとして「自尊心の向上が死の恐怖(存在脅威)

          存在脅威管理理論というもの

          翻訳:中立理論が生物多様性の概念を変えた理由

          How Neutral Theory Altered Ideas About Biodiversity ほとんどの変化がランダムであるという単純な洞察は、遺伝学、進化論、および生態学に大きな影響を及ぼしました。 20世紀初頭、もしあなたが中国福建省のジャングルを探検していたなら、思いがけない動物、ブルータイガーを目撃することができたかもしれないと、さまざまな人が語っています。このトラは「驚くほど美しい」と評され、体は「マルタのような深い色合いで、下半身はほとんど深い青色に

          翻訳:中立理論が生物多様性の概念を変えた理由

          手元にあったもの

          以下の文は,私が計画相談支援員宛に送ったメールの一部を引用したものです.自分の変化がよく分かるものです. 以下,引用 最近の経過報告 ここでは,最近のカウンセリングで話したことや,そのカウンセリングの後に気づいたことをお伝えしたいと思います. 現在の自分と,6年前〜1年前の自分とを比べてみると,精神的に落ち着き,体力がついて疲れにくくなり,寒さにも耐えられるようになったように思います. 振り返らないと気づきにくいのですが,過去の自分と比べると,色々と変化し続けている

          手元にあったもの

          スピリチュアルペイン

          主治医が言っていた「小林さんの訴えは末期癌患者に似ている」と言ってたのはこのことかと思う記事.自分の死を意識したのが幼稚園入園前.そこからずっとスピリチュアルペインを抱えたまま生きていてるのかなぁ. がんなどの病気にかかると、多くの人がこの“魂の痛み”を感じます。この痛みは、治療後の痛みや後遺症で今までできていたことができなくなってしまう「身体的苦痛」、治療費やこれからの生活に不安を抱く「経済的苦痛」、家族や周りの人に迷惑をかけてしまうという「社会的苦痛」とは別の痛みです。

          スピリチュアルペイン

          過食症とドーパミンの関連性について調べていたら,海外では,ノルエピネフリン-ドーパミン再取り込み阻害薬(NDRI)がうつの治療や摂食障害の治療に使われてるみたいです.日本では未承認なのかしら

          過食症とドーパミンの関連性について調べていたら,海外では,ノルエピネフリン-ドーパミン再取り込み阻害薬(NDRI)がうつの治療や摂食障害の治療に使われてるみたいです.日本では未承認なのかしら

          ドーパミンと過食行動

          中枢性ドーパミン作動性機構は,食べることや食べ物を選択することの動機付けに関与している.本レビューでは,過食行動におけるドーパミンの重要性を検討したヒトおよび動物のデータに焦点を当てる.過食症患者の脳脊髄液や血漿中のドーパミン代謝物を調べた初期の研究では,過食症の活動期にドーパミンの代謝が低下することが示唆された.神経性過食症(BN)やむちゃ食い障害(BED)におけるドーパミンのメカニズムに関する神経画像学的研究は限られているが,ヒトを対象とした遺伝学的研究では,ドーパミント

          ドーパミンと過食行動

          摂食障害とドーパミンD2受容体:遺伝子型とサブフェノタイプ

          全文は下から(研究者向け) https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0278584612001042?via%3Dihub 概要 目的 過食症(BED)の研究は過去10年間で急増しているが、その神経生物学的基盤の理解はまだ初期段階にある。これまでの研究から、BEDは報酬に対する過敏な反応を特徴とする過食症候群である可能性が示唆されており、快感や食欲行動を制御する神経回路において強いドーパミンシグナル

          摂食障害とドーパミンD2受容体:遺伝子型とサブフェノタイプ

          摂食障害における脳内報酬系の調節障害

          全文は下で読めます(※英文) 食物摂取は、動機付けと強化のための脳内経路を介して行われる。摂食障害の患者が示す行動の一部には、これらの経路の調節障害が関与している可能性がある。摂食障害の動物モデルを用いた研究は、異常な食行動の原因や結果の背景となる潜在的な脳のメカニズムの詳細な研究に大きく貢献している。このレビューでは、過食症、神経性過食症、神経性食欲不振症の動物モデルで得られた報酬関連の脳機能障害の神経化学的証拠に焦点を当てている。その結果、報酬関連の脳領域におけるドーパ

          摂食障害における脳内報酬系の調節障害

          神経性過食症における線条体ドーパミン:PETイメージングによる研究

          全文は下で読めます(※英文です) 日本語訳 神経性過食症(BN)は中毒に類似していると特徴づけられているが,この特徴づけの実証的な裏付けは限られている.本研究では,PETイメージングを用いて,物質使用障害に見られるような脳ドーパミン(DA)の異常がBNに発生するかどうかを調べた.メチルフェニデート投与前後の[(11) C]ラクロプライドを用いたPET画像で,ドーパミン2型(D(2))受容体結合(BP(ND))と線条体DA放出(ΔBP(ND))を評価した.対照群と比較して,

          神経性過食症における線条体ドーパミン:PETイメージングによる研究

          摂食障害の生理学的要因(ドーパミンの感受性)

          上のサイト情報の一部を紹介します. 人間の食欲に関係する遺伝子は多様だが、食欲が強まるか弱まるかは『脳内のドーパミン量』と深い相関関係があることが、fMRI(機能的核磁気共鳴画像撮影)やPET(陽電子放出断層撮影)を用いた実験によって確認されている。ドーパミンのもたらす快感刺激が強ければ食欲は抑制されるが、ドーパミン量が減少してその快感刺激が弱くなれば食欲が増進されるのであり、脳内のドーパミン量は食欲の調整機構の一部を担っている。 人間の食欲のメカニズムとして良く知られて

          摂食障害の生理学的要因(ドーパミンの感受性)

          力なき者たちの力

          共産主義教のプロパガンダは古臭く,今では信じる人などいなくなりましたが,新自由主義教・資本主義教や自己責任真理教のプロパガンダは高度に洗練されており,それがプロパガンダだと気付かせません. 最近でも気持ちが悪いことが続きました.鬼滅の刃の大ヒット,ゲド戦記を称賛する声,池江選手の「個人の感想」に対する共感,私には何故こんなことが起こるのか”感覚レベル”や”共感レベル”ではわかりませんでしたが,ある種のプロパガンダになっているのだろうなと思っていました.そしてたまたま,100

          力なき者たちの力