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『東京ばな奈』がカレーを作る!?異例の取り組みに挑んだ企画開発社員紹介【#教えて東京ばな奈の社員さん 第5回(前編)】

こんにちは!東京ばな奈のSNS担当・T氏です。

社内の人間に話を聞き、「東京ばな奈ワールド」のお菓子を知っていく社員紹介シリーズ ~教えて!東京ばな奈の社員さん~

第5回目は、4月に発売されたばかりの気になる新商品『東京ばな奈カレー』の開発担当者の一人、Mさんへのインタビューです!

他の人のインタビューが気になる人はこちらへ↓

実は毎週1杯はカレーを食べる程の大のカレー好きである私、T氏。
「自社商品のカレーを生み出した人に話が聞きたい…!」という個人的な強い思いもあって、今回は企画開発部門のMさんに、インタビューすることにしました。

お菓子を作る会社の菓子開発者になったはずなのに…どうしてMさんがカレーの開発に関わることになったのか。カレー作りに活きたフランスに住んでいた頃の経験、満を持して誕生した『東京ばな奈カレー』ができるまでの秘話、カレーに込めた想いやこだわり、じっくり教えていただきました!


● 構想から約1年半!なぜ『東京ばな奈』はカレーを作った?

ーーMさん、今日はよろしくお願いします。『東京ばな奈』のカレー作り、うらやましいです!!

Mさん 面白い試みですよね!『東京ばな奈』は東京土産の大定番。うちの会社(以下、グレープストーン)はそれを手がけたメーカーですし、お菓子以外のお土産としても「バナナ」の可能性を広げてみたいと思って、社内のパティシエの力を活かした美味しいカレー作りに取り組みました。

ーーカレーの試作日には、いつも社内にとても良いカレーの香りが漂っていましたよね。Mさんはもともと、カレー作りが得意だったんですか?

Mさん いえ、私は元からカレーの作り方に詳しかったわけではなく… 一昨年誕生した『東京ばな奈の伝説のカレーパン』(以下、『ばな奈カレーパン』)の生産に少し関わっていたことと、過去にフランスでバナナカレーを食べた経験があったことから、『東京ばな奈カレー』の開発に企画発案者の一人として関わることとなりました。

ーーフランスでバナナカレーを食べた経験…?

Mさん
 幼少期にフランスに住んでいた頃、パリのレストランでバナナカレーを食べたんです。ただ、その時食べたバナナカレーは、バナナ感が強すぎてカレーに一体感がなく、不思議な味わいでした…

ーー「美味しい」とは言えないような?

Mさん
 そうですね。ただ、その“一体感”さえ解消できれば、きっともっと美味しい味わいを目指せるんじゃないかと思ってはいたのですが、自分で調理したり、形にすることはないままでした。

ーーそんな思い出を持ちながら『東京ばな奈』に関わっていたら… バナナカレーを作るチャンスがやってきた、ということですね

Mさん
 そうなんです!もう15年程前の記憶ですが、この時の思い出の力も借りながらパティシエと何度も試作し、美味しいカレーを生み出すことが出来ました!

Mさん 特に、『東京ばな奈』はバナナの美味しさにこだわっている菓子ブランドです。だから「『東京ばな奈』ならではのカレー作りをしてみたい」と尚さらに思って、バナナの甘みと旨みを活かした、これまでにないカレーを作りました。

ーーなんだか…!すごい運命ですね…

Mさん
 どんなことでも経験として、仕事に活きますね!

● “本格派”を目指して。カレー部で試作を重ねた日々

ーーそういえば、社内でカレー部として活動していたと風の噂で聞きました

Mさん
 カレー部の活動は、まさに、この『東京ばな奈カレー』を生み出すという企画が立ち上がってから始まりました。

『ばな奈カレーパン』の開発時に少しカレーの勉強はしていたので、ある程度の知識は持っていたのですが… 今回は洋菓子の専門家であるグレープストーンのパティシエとの取り組み。一緒に味を作るにも、自分で作った経験がないとこちらの要望も上手く伝えることができないので、一から学び直すことにしました。

『東京ばな奈の伝説のカレーパン』

ーーまずはカレーを深く知ることからはじめたんですね

Mさん そういうことです。そこで、ひとまず試行錯誤しながらカレーを作ってみようと「カレー部」が発足しました。

上司と一緒にスパイスを買いに行った時、「様々な種類のカレーを作り、社内の色んな部署の方に振舞いつつ、カレーを学ぶのはどうか」という話が上がったところから活動がスタートしたんです。1年半ほどの期間、平日の仕事が終わった後、毎週のように上司のお宅で部活みたいにカレーを作っていました。

Mさん ココナッツ、ビーフ、チキン… カレーの基礎を掴もうと、様々なカレーをこれまで作りました。
やると決めたらとことん突き詰めたかったので、土日の休みに自宅で作って自分で食べたりもしていましたね。

ーーそのすべての取り組みの結果ですね、今回、とっても美味しいカレーが出来上がっています!

Mさん 『東京ばな奈』は味にこだわってるスイーツなので、特徴的なフックで注目を惹いたり、奇を衒った味付けで話題を呼ぶのではなく、美味しさをまず1番に追いかけたかったんです。そのために、何度も試作を重ねたので、そう言っていただけて嬉しいです!

● こだわり抜いて、たどり着いた「チキンカレー」と「フルーツカレー」

「バナナとバターのチキンカレー」と「バナナとナッツのフルーツカレー」

ーー美味しさを求めて、試作すること数十回以上。「チキンカレー」と「フルーツカレー」で発売することが決まったんですね

Mさん
 そうです。はじめは一種類、カレー好きの方も唸るような中辛味の本格派カレーを発売することを目標に試作を重ねていたのですが、もう少し甘口のものも作ろうかという話になり、2味バリエーションを作って味のバランスをとることにしました。

ーー先程、色々なカレーを試していたとお話にありましたが、その中でなぜこの2味で『東京ばな奈カレー』を発売することになったんですか?

Mさん 王道の美味しさに挑戦してみたい、という想いからまずはチキンカレーを作ってみようということになりました。はじめは甘口、中辛と辛さで分けて作っていましたが、辛さ違いのものを2種類出すより、方向性の違うものを2種出そうという計画に変わっていき。フルーツの味をより感じてほしい...という想いが溢れ、バナナの含有量をさらに引き上げたフルーツカレーを出すことにしました。

試作品がこちらです! 同時並行時期の貴重なサンプル

ーー2つの味の推しポイントはありますか?

Mさん どちらのカレーでも、バナナピューレの配合にはこだわりました。バナナを隠し味としてではなく、とろとろのバナナピューレとして使い惜しみなく投入することで、まろやかなコクと、甘い香り、豊かな風味が絶妙に調和する旨とろなカレーが完成しています。

ーーはじめてのカレー作り。大変だったことはありますか?

Mさん 試食した時の食べた感想が、バラバラだったことにはとても困惑しました。何度も試作する中で、他の部署の社員に意見を求めたことがあるのですが、社内の人間はお菓子作りのプロばかりなので、みんなの中に客観的な評価基準がなく。
それぞれ自分の意見、要望が強くなりがちだったので、それらの意見をまとめてパティシエと調整し、誰にとっても「美味しい」と思っていただけるカレーに仕上げていくのはこれまでにない取り組みでしたね。

「バナナとバターのチキンカレー」と「バナナとナッツのフルーツカレー」

ーー出来上がったカレーも、バナナカレーだけど甘口ではないですもんね。スパイス感もあって

Mさん まさに、ピューレとしてバナナをルーに練り込み使ったことで、角切りの状態で混ぜるよりもカレーとの一体感を感じながらバナナも感じていただけるように仕上げることができたのではないかと思います!

ーーお菓子作りでバナナやフルーツを扱っていたパティシエとの味づくりをしたからこそできた発想ですね

Mさん 「美味しい」と感じてもらえていたら嬉しいです!バナナが入ってる、と強く意識することなくスパイスの美味しさも感じることができるような、食べやすいバランスに仕上げることができたと自信を持っています。

ーー私も食べましたが、どちらのお味もとても美味しかったです!Mさんの推しカレーはありますか?

Mさん 私も、推しはどっちもなんです!笑 はじめは「チキンカレー」派だったんですが、今は「フルーツカレー」も好きで…
「チキンカレー」は間違いない定番の美味しさですし、「フルーツカレー」ははじめにフルーツがフワッと、遅れてスパイスがやってくる味わいがすごく好みで、どちらも魅力的ですね。

T氏の印象に残った「フルーツカレー」

ーーどちらもそれぞれ良さがありますよね!個人的には、食べて驚いたのが「フルーツカレー」でした。

Mさん 「フルーツカレー」は甘い味わいにも仕上げられるのですが、そうすると子供っぽい味になりすぎてしまいます。本格派を求める大人や、スパイス感がほしいカレー通の方にとっては物足りなさを感じさせてしまう可能性もあるので、フルーツは感じていただきつつも、後からスパイスもふわっとくるような美味しさを目指して作りました。

ーーあっさり食べられるのにけっこう食べたな、という満足感がありました。ゴロゴロと入っている野菜のおかげで食べ応えを感じたからでしょうか?

Mさん 「フルーツカレー」はまさに、具材のゴロゴロ感を大切にしたので、気づいていただけて嬉しいです!
女性にも楽しんで食べてほしかったので、野菜もたっぷりと入れています。ヘルシー思考の方にもぜひ食べてみていただきたいです。

ーーめちゃめちゃこだわり満載の本格仕様じゃないですか!だから甘口ながら、大人も大満足なんですね!

●『東京ばな奈カレー』に開発者が描く未来

ーー出来上がったカレー、どんな人に食べて欲しいですか?

Mさん 「フルーツカレー」はぜひ海外の方に食べてみていただきたいです!日本のレトルトカレーは海外へのお土産としても人気があるようなのですが、チキンやバターなど動物性の原料を使ったものがほとんどなのが現状です。
東京土産の大定番『東京ばな奈』からカレーが登場するなら、全世界で食べられるカレーを作りたい、という思いもあり「フルーツカレー」はプラントベースで開発しました。その点もあり、より多くの方に楽しんでいただけるカレーになったのではないかと思います。

ーー海外へのお土産に、選んでいただけたら嬉しいですね!

Mさん 『東京ばな奈』は海外の方にもお土産として購入いただくことの多いお菓子ですが、その時、日持ちが短いのが欠点になってしまうと感じていました。
ですが、『東京ばな奈カレー』であれば日持ちが長く、持ち運びも容易になります。この形になることで、より多くの世界中の人に食べていただけたり、これまでお菓子だった『東京ばな奈』が食卓に並んでくれることが当たり前になる日もくる、かもしれないなと夢が広がっています!

海外へのお土産に選んでいただくこと、多いんです!

Mさん 他には…レトルトカレーの大会やカレーフェスなどにも参加してみたいです!このカレーのためだけに、15 種類以上のスパイスを配合したり、麹パウダーやカシューナッツを隠し味に使ってみたり… パティシエと何度も試作を重ねとてもこだわって作ったカレーなので、本格派カレーをお好みの方に食べていただける環境に積極的に登場してみたいです!

ーーいいですね!東京都代表カレーとして、選ばれることを目指しましょう!

過去の経験を力に変えて、前向きに愛を持って仕事に取り組むMさん。一から挑んだカレー作りのお話しからも、熱心に美味しさを追及するその姿勢が伝わっているのではないでしょうか?

さて、【後編】では、お菓子を開発する際に大切にしている心構えのお話やものづくりが好きだったと話すMさんの学生時代のエピソードなどをお届けします。次回の更新もお楽しみに。

待てない方は… 明日から通販での販売もスタートするので、カレーを食べながら楽しみにしていてください!🍛

「カレーフェスへの参加のお誘い、待ってます!」

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