知らぬは本人ばかりなり6
~幼馴染みのボクらの話 シリーズ 6~
「何よわからずや!!」
「あんだよこの石頭! そんなんだから、いくつになっても彼氏の一人も出来ねえんだよ! いい年して可愛くねぇ!! ちっとはしおらしくなれよな!」
あれから三年。無事に大学生となった彼らは、相変わらず音楽活動を続けていた。インディーズながらそこそこ人気のバンドになりつつある。
一定数のファンが付き、インディーズコーナーに置かれたCDが在庫を溜めずに売れてくれているというまだまだな状況だったが、まあまあ順調なバンド人