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【ゆっくり減薬のトリセツ2023 vol.10】 食歴・生育歴・服薬歴 負のスパイラルの逆回転の勧め。
メンタルヘルスの回復についてずっと取材し続けている。すでに100人以上の方々にお話を聞いているけれど、お医者さんや看護師さんや精神科ソーシャルワーカー(P S W)は私より遥かにたくさんの人をみていると思う。
人数は少ないけど、私が専門職と違うのは、「精神科の病気は必ず回復する」と信じていること。
それからいつも「どうやったら回復するんだろう」ということに、かなり興味津々でいるという点だ。
興味津々とかいうとすごく失礼で怒る人もいると承知の上で書くのだけれど・・・・
私はサプリだろうと、特定の食べ物だろうと、不思議な手技だろうと、おまじないだろうと、神様を信じることだろうと(不当なお金取られるのはダメね)、歌うことだろうと、恋愛だろうと、引っ越しだろうと、家族と縁を切ることだろうと、どれも回復のためにその人に役立ったなら正解と思っている。
回復した人の体験談は、全部可能性と希望に満ちたものだと思って、すごく肯定的に捉えている。
私が思う、治ったというのは必ずしも断薬したとか症状が全部消えたということでもなく、その人が自信を持って楽しそうに生きている感じがしたら回復したんだなと判断する。
これまでの取材の結果メンタル不調の要素は、生育歴、食生活歴、医療歴の3つくらいに大きく分類できそうな気がする。
多分この3つが絡み合っている不調が起きるという仮説を立ててみる。3つのどれが発端なのかはその人によって違うだろうけれど、多分そこから連鎖が起きて負のスパイラルが始まる。
生育歴のトラウマ、食生活による栄養不良、アトピーのためのステロイド治療、幼少期の虚弱体質による抗生物質多様、受験の失敗 職場や学校でのパワハラ、発達の凸凹による生きづらさのストレスなど、メンタルの不調の入り口はたくさんある。
例えば生育歴のトラウマや生きづらさに栄養不良が重なって、そこに向精神薬の不適切な使用が入ると状況は加速度的に悪化し負のスパイラルに陥る。
回復の鍵はこの負のスパイラルから抜け出す出口戦略だと思う。
それには、向精神薬のゆっくり減薬からスタートしても良いし、(向精神薬はとにかく計画的に慎重に減らさないと危険なのでこれは強調したい)食生活の改善から始めても良いのでは?また難易度が高いが過去のトラウマに向き合うことが起点になる場合もあると思う。
数少ない(^^;;信頼できる精神科医や支援者を探したり出会いを待って時間を無駄にするより、どこからでも良いから、自分でできそうな、暮らしの中から回復ポイントを見つけ、調子を崩した時と逆回転してみることがいいんじゃないかと思うのだ。
そんなわけでまず次回から一番身近な食生活の改善に関する本を数冊読んで、ここで紹介していこうかなと考えている。
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