月崎時央 編集

月崎時央1959年千葉県出身 医療ジャーナリスト・オンラインファシリテーター。『メンタル・サバイバー・チャンネル』主催向精神薬薬について調査し、服薬体験者インタビューと減薬 ZOOMコミュニティを運営https://www.facebook.com/tokio.tsukizaki

月崎時央 編集

月崎時央1959年千葉県出身 医療ジャーナリスト・オンラインファシリテーター。『メンタル・サバイバー・チャンネル』主催向精神薬薬について調査し、服薬体験者インタビューと減薬 ZOOMコミュニティを運営https://www.facebook.com/tokio.tsukizaki

マガジン

  • ベンゾの減断薬に関心を持つ医師たちの情報 いろいろ

    ベンゾジアゼピンについて医師の考え方を集めたり、取材していきます。

  • 向精神薬の減薬を支援する専門家インタビュー

    精神科で問題となっている向精神薬の多剤処方。副作用も強く減らしていくのが大変な薬です。個別性が高く困難な減薬という治療に取り組む全国の医師を、ジャーナリスト月崎時央がインタビューしていきます。減薬には1つの特定の方法はないようで、医師によって考え方や方法も少しずつことなります。できるだけ多くの医師を取材して、様々なアプローチを患者さんに紹介していきます。

  • 資本主義社会と向精神薬マーケットの拡大

    精神医療の現場でなぜ、これほど多くの向精神薬が多剤処方されているのか、世界中に向精神薬の依存問題について社会的な視点で考えていくための取材ノートです。参考にする書籍の紹介もしていきます。

  • 月崎時央の メンタルヘルスと向精神薬 バックナンバー

    月崎時央が発行するニューズレター メンタルヘルスと向精神薬のバックナンバーがこちらで読めます。

  • 市川の精神保健福祉をあるいてみる

    私の生まれ育った千葉県市川市は東京都江戸川区のおとなり、江戸川という川を隔てた千葉県寄りの市です。 以前は精神保健のナショナルセンター国府台病院もありましたが、今は小平に移転して研究所は無くなっています。 精神保健に力を入れている街ということになっていますが、実際にこの街にはどんな資源があるのでしょうか? このコラムは市川市の精神保健福祉に関する公的、あるいは民間の様々なサービスについて、市民としてまたジャーナリストとして気づいたことを少しずつ書いていこうと思います。

最近の記事

調剤薬局を減薬の味方につけるために知っておこう・考えてみよう

精神保健の世界はいろいろな問題があり、精神医療サービスを安全に使うのもそう簡単ではないなあと思うのだけれど、とりあえず、今手に入るいろいろな制度とコミュニケーション力を使って、向精神薬を減薬して元気になる方法を一緒に探っていけたらと思っています。今回は調剤薬局と薬剤師さんについて考えてみました 薬剤師さんの仕事は薬機法や薬剤法に定められた大切な仕事で、ただ「薬局で薬を渡すだけの人」ではない! 確かに昔は病院で薬をもらえたけれど、90年頃から、病院の後もう一回薬局に行って待

    • 薬のこと安心して話せる仲間作りのために対話の練習をしてみよう

      オープンダイアローグのリフレクティングにチャレンジ! 前回に続いて2回目のODチャレンジです。 世間一般に向精神薬について話すというのはなかなか難しいものがあります。残念ですが一般の人の中には偏見を持つ人もいます。 また減薬を扱う患者会などでも、減薬のスピードや方法、診断名による違いなどそれぞれ異なる体験をした人が集まるわけです。そうなるとどうしても自分自身の体験から、減薬の方法やについて自分の考え方を熱心に勧めるといったこともおこりがちです。それぞれ善意であってもこれが対

      • 向精神薬の具体的減薬方法  漸減法と隔日法を考える  

        ※ゆっくり減薬ダイアローグカフェは 毎週水曜日オンラインで無料開催しています。  次回は2024.10.9水曜日20時から 🔸オンライン ZOOMにて開催 申し込みは以下から↓ https://peraichi.com/landing_pages/view/torisetsu3 『ゆっくり減薬ダイアローグカフェ』第6回のテーマは向精神薬の離脱症状とその緩和策について皆さんで考えます。 10月2日のふりかえり 向精神薬を減薬していくためには、ゆっくりと計画的に行うことがとても

        • 減薬のための栄養療法

          向精神薬の減薬に成功した方をたくさん取材していますが、体調が回復された方の中に食生活を大幅に見直したという方は少なくありません。 まず基本となるのは、向精神薬を計画的にゆっくり減らしていくことですが、その際に栄養面の配慮をプラスすることで神経系の安定を助けることができるようです。 今回は減薬に伴う栄養の取り方、食生活について考えてみました。 精神医学のフレームでは、食事のことは漠然とした健康管理という視点でしか扱われていません。精神科医に食事のことを相談しても栄養学について

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        • ベンゾの減断薬に関心を持つ医師たちの情報 いろいろ
          18本
        • 月崎時央の メンタルヘルスと向精神薬 バックナンバー
          3本
        • 資本主義社会と向精神薬マーケットの拡大
          1本
        • 向精神薬の減薬を支援する専門家インタビュー
          11本
        • 市川の精神保健福祉をあるいてみる
          2本
        • 向精神薬の減薬と栄養療法研究会ノート
          16本
          ¥1,000

        記事

          減薬を始める方、減薬中の方 色々な視点から回復のための準備と環境整備をしよう

          これまでに向精神薬を減・断薬して回復した人々を100人くらい取材してきた中でそれらの人々が共通にしていたことを整理して『ゆっくり減薬のトリセツ』は編集されています。一応ステップごとに並べてありますが、どこからスタートするか?どこに着目するかは読者のみなさん次第です。 そこでカフェの第3回目は、これまでに向精神薬を減・断薬して回復した人々を100人くらい取材してきた中でそれらの人々が共通にしていた8つの項目についてみんなで話し合ってみることにしました。 話し合いの手法は、ブレ

          減薬を始める方、減薬中の方 色々な視点から回復のための準備と環境整備をしよう

          NHKの精神医療ドラマ     シュリンク 第2回双極性障害

          NHKの精神医療ドラマ シュリンクのこと https://natalie.mu/comic/news/583008 シュリンクの第2回目は双極性障害、躁うつ病の話だった。私は家族に躁うつ病の人がいるのでその症状はわりとよく知っている。 「よく知っている」というか、私の人生は数年に一度起きる躁状態の家族の引き起こした事件を収拾することに追われてきたと言っても過言ではない。 躁状態のたびに毎回バインダーに入院関係、浪費関係、契約のクーリングオフ、キャンセル、権利書、謝罪の

          NHKの精神医療ドラマ     シュリンク 第2回双極性障害

          💊飲みたくないけど飲む薬💊Vol.2

          先週1週間、耳鼻科で急性蓄膿症と診断されて処方された薬をちゃんと飲んだ! メイクアウトM S錠 100m ×3 細菌の薬 トラネキサム酸 250m ×2×3   炎症を緩和 カルボシステイン500m×3    痰や膿を排出 レスプレン錠   30mg×3   咳を鎮める 本当に真面目に薬を飲んだのに症状は少しずつ悪化し続けた。熱も倦怠感もなく食欲もあるけれどゼコゼコする咳の頻度が増え、透明だった鼻水が黄色くなってきた。 FBでアドバイスいただいた鼻うがいとかお茶と

          💊飲みたくないけど飲む薬💊Vol.2

          💊飲みたくないけど飲む薬vol.💊

          私は向精神薬の問題について取材しているライターだし、薬のリスクもたくさん見聞きしてる。だから基本的に自分の体調不良は自分で食べ物など工夫して自然に治すのが好みだ。だいたい治せる! このため取材以外はめったにお医者さんに行かない人生なのだけれど... 最近は孫たちのケアをするので、感染症をもらってしまうことがたまにある。 そういう時早く治らないと不都合なので仕方なく抗生物質などをいやいや飲む そうすると、発熱などの激しい症状が治まってやれやれと思うとしばらく後に、たいて

          💊飲みたくないけど飲む薬vol.💊

          NHKの精神科クリニックドラマ『シュリンク』と『新宿野戦病院』

          フジテレビで放送している宮藤官九郎脚本の『新宿野戦病院』は新宿歌舞伎町を舞台にした現代版赤髭の物語で、アメリカ帰りの女医小池栄子主演のストーリーは、いつもエグい救急医療ばかりで荒唐無稽! だけど、毎回どこかホロリとさせる人情医療モノで毎週楽しみに見ている。”赤髭医療”をしているので病院はいつも経営難という設定だ。 NHKで8月31日から始まった土曜ドラマ『シュリンク』というのは新宿の片隅で優秀な精神科医と美人の看護師が患者さんを優しく癒していくというドラマ。 同じ新宿が舞台ら

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          等価換算しながら考える。向精神薬が多剤処方になりがちな理由2024.9.11

          向精神薬の減薬についてここ10年くらい取材をしてきた。このため、多剤処方になっているらしい処方箋も随分たくさん見せてもらった。 処方箋の内容は医薬品処方ルール上の制約などにより、大抵の薬が決められた最大用量に収まっているにも関わらず、患者さんはずっと具合が悪く、おそらくその原因の1つが向精神薬の多剤処方である例が非常に多いと感じている。 時々、友人の友人などから相談を受けることもあるので、「私は素人ですが」と伝えた上で、試しにこの向精神薬の等価換算というのをやって状況を可

          等価換算しながら考える。向精神薬が多剤処方になりがちな理由2024.9.11

          『いのちのレジリエンス』     漢方とブリーフセラピーを精神科治療に生かす         岡留美子著 東洋学術出版社刊

          https://amzn.asia/d/3sTtKIJ 本の紹介 その2 メンタルヘルスと漢方薬について その1では本書のレジリエンスの部分を紹介したのだが、今回は漢方薬の話について書いていこうと思う。 向精神薬の減薬と回復について、医師や患者さんに色々な取材をしていると、漢方薬や栄養療法の情報に行き着くことが多い。 取材を続けていると、長年服薬した向精神薬が合わなくて副作用に苦しんだり、減らそうとしても依存性がありうまく減薬できなかったり、そもそも服薬の必要がなかっ

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          【映画日記 l love Cinema 】    カラーパープル

          🔳監督 ブリッツ・バザウーレ 🔳主演 ファンティジア・バリーノ 🔳制作 スティーブン・スピルバーグ 他 ★★★★★ (2024 0210) 人種差別・ジャンダー問題を超えて女性の友情・希望と再生についての物語  映画の原作である小説はアリス・ウオーカーが1982年に発表した『カラー・パープル』という書簡形式の作品だ。(私は読んでいない。読もうと思う)  この小説はスピルバーグが1985年に映画化して話題となり、その後ブロードウエイミュージカルとしてヒットしたという。  とこ

          【映画日記 l love Cinema 】    カラーパープル

          【映画日記 l love Cinema 】    パーフェクト デイズ                

          🔳監督 ヴィム・ヴェンダース  🔳主演 役所広司  ★★★★★  https://www.perfectdays-movie.jp/ 公衆トイレの清掃員の毎日を描くヴェンダースの映画  (ネタバレあり)  役所広司が演じるのは東京渋谷の公衆トイレの清掃員平山さん。平山さんは東京の東側、私の家から20分位、スカイツリーのある墨田区押上という街の古いアパートで一人暮らしをしている。50代くらいの男性だ。    昭和な畳の部屋は綺麗に片付き、本棚と音楽カセットを入れる棚。余計な

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          最新情報!安全に向精神薬を減薬するならきっと知っておきたい  具体的な話。いろいろ。 

          増田さやか(クリニック花草 院長) インタビュー  向精神薬の減薬をサポートする愛知県岡崎市増田さやか医師(クリニック花草)全国からたくさんの相談が来てるそうです。減薬を中心とした治療を続けて10年あまりの増田医師、患者さんと共に作る減薬計画も時を経るごとに進化している様子です。増田医師監修の『ゆっくり減薬のトリセツ』の内容からもさらに進化!  そこで今回は、向精神薬の減薬についての最新の増田医師の知見をかなり詳細にお聞きしたものをまとめてみました。    写真はクリニック花

          最新情報!安全に向精神薬を減薬するならきっと知っておきたい  具体的な話。いろいろ。 

          精神科医・山田宗良医師      減薬の基本は、患者さんが自分の判断で薬の調整ができるようになること             

          精神科・心療内科・漢方診療 こころころころクリニック(福岡県糟屋郡) 漢方交流会に参加していた精神科医を訪ねて!  2023年11月19日に福岡市で開催された第56回日本漢方交流会全国学術総会に参加してきました。  この学会は、福岡市南区で漢方薬・プラム薬店を経営する栗田雅人氏(日本漢方交流会会員)から紹介を受けて参加しました。当日は栗田氏による「向精神薬による離脱症状、後遺症による様々な症状に対し、漢方エキス製剤を用い症状の緩和を試みた3症例」という発表を聞くことができ

          精神科医・山田宗良医師      減薬の基本は、患者さんが自分の判断で薬の調整ができるようになること             

          『いのちのレジリエンス』     漢方とブリーフセラピーを精神科治療に生かす         岡留美子著 東洋学術出版社刊

          https://amzn.asia/d/3sTtKIJ 本の紹介 その1レジリエンスについて 解決志向の質問でネガティブループからヒョイっと抜け出す! 漢方学会の書籍コーナーで、私を呼び止めた1冊 2023年11月19日に福岡県福岡市で行われた 第56回日本漢方交流会全国学術総会(主管 理九州漢方研究会)に生まれて初めて参加した。 精神科の学会とは全く雰囲気が違って、東洋医学や薬草が大好きな医師や薬剤師などが集まっているようだった。発表は、漢方薬の話から、食養生、お灸

          『いのちのレジリエンス』     漢方とブリーフセラピーを精神科治療に生かす         岡留美子著 東洋学術出版社刊