新玉ねぎでしょうが焼き
この時期、まいとし食卓に登る回数が増える食材があります。それがこれ。
そう、新玉ねぎ。
🧅春のジューシー新玉ねぎ
甘くてみずみずしくて、おいしいですよね。いつもの玉ねぎも焼いたり煮たり加熱すると甘くなりますが、生だと辛味を感じることが多いはず。玉ねぎの生食が苦手という人がいるのは、それが大きな理由のひとつだと思います。オニオンスライスをつくるときも、水にさらして辛味成分をある程度抑えるのが、一般的なレシピになってますよね。
でも新玉ねぎは生のままでも甘い。そしてジューシー。簡単に食べるならスライスして、めんつゆとオリーブオイルをかけるだけ。おかかとこしょうを振れば、おいしいおつまみになります。
ちなみに新玉ねぎと普段の玉ねぎの違いは品種でなく、出荷するタイミングによるもの。収穫後に日持ちをよくするための乾燥の期間をとらないため、みずみずしいんですね。
🔥焼いてもおいしい季節メニュー
そんなわけで、生で美味しい新玉ねぎですが、我が家には加熱して楽しむ定番メニューもあります。
それが新玉ねぎ入りのしょうが焼き。
しょうが焼きにはいくつかスタイルがあって、そのときの気分でどれをつくるか選んでますが、新玉入りのレシピは一択。
豚こまと玉ねぎを一緒に炒めて、しょうが風味の醤油だれをからめるスタイルあって、この季節はその玉ねぎが新玉ねぎに。大好きな新玉ねぎをしょうが焼きとして楽しめるこれ、おいしいんですよね。
🔪新玉しょうが焼きをつくろう
というわけで、今回は新玉ねぎ入りのしょうが焼きをつくってみたお話です。
まずは主役の新玉ねぎ。新玉ねぎを使うときは、主役は豚よりむしろ新玉のほうだといいきっていいでしょう。
🧅新玉の切り方ポイント
お肉にからむよう薄切りにしますが、ここでポイントが2つ。
水平方向に切る
2種類の厚みに切る
これです。
☝水平方向に切る理由
これは玉ねぎの繊維を断ち切って、断面から味が染みやすくするためです。しょうがの風味の効いた甘辛いたれをたっぷり吸ってほしいのでそうします。
✌厚さ2種類の理由
これも味のからみかたに関係あり。薄切りはたれの中でしんなりなって、味をしっかり吸います。いっぽうで厚みのあるほうは食感のアクセント。新玉ねぎのシャリシャリした食感を楽しむのにおすすめの切り方です。
左が厚切り、右がごく薄切り。
材料は至ってシンプル。新玉ねぎが切れたらあとは豚肉、自家製万能だれ、追いしょうが用のおろししょうがに仕上げのこしょうがあればOK。
🔥焼くときはじっくり
まずはお肉。油を敷いて熱したフライパンに広げ入れたら、動かさずじっくり焼き色を付けていきます。
油は普通のサラダ油でもオリーブオイルでも、お好み次第でバターもありです。仕上げにからめるたれは醤油ベース。バター醤油っておいしいですもんね。
お肉が色づいたら返して、新玉投入。
💧味付けは自家製万能だれ
味付けは自家製の万能だれと、たっぷりのおろししょうが。
万能だれのレシピは、こちらで詳しく紹介してます。
常備しておくと便利ですが、なければみりん、醤油、砂糖を混ぜておろししょうがにプラスおろしにんにくを合わせればOKです。
たれとしょうがを入れて煮立てます。
全体にからめて、こしょうをぱらぱら。
これで新玉しょうが焼きはできあがり。あとは付け合わせと一緒に盛り付けです。
🍳スキレットでジュージューいわそう
その盛り付け、今回は熱々スキレット仕立てで、食卓に運ぶことにします。
付け合せはもやしとナポリタン。もやしはスキレットで焼いて、弱火に落としたまま端に寄せました。なのでまだじっくり熱が入り続けてます。
さらに千切りキャベツをどどん。
この付け合せ、あるお店で出会って以来のお気に入り。スキレットを手に入れてから、おうちごはんに活躍してます。
空けておいたスペースに、しょうが焼きをたれごと移します。
もちろん火にかけたまま。じゅわーっ。
仕上げに目玉焼きもトッピング。キャベツにはドレッシングをかけました。
🍺ビールにしますか、ごはんにしますか
しょうが焼きだけだと色味が無愛想でしたが、キャベツの緑にナポリタンの赤、目玉焼きの白と黄色で一気に華やかになりました。
ズームインしてみると、新玉ねぎの厚み2種類の効果が、食べる前からわかりますね。しっかり形を残した食感の玉ねぎの脇、目玉焼きの陰に隠れるように味を吸ってしんなりした薄切りが。
春の味をプラスした、いつもの定番料理ができました。さあビールでおつまみにしましょうか。それとも白いごはんのお供にしましょうか。どちらにしてもおいしいですよ。