お祭りの夜に。
GWの帰省、この時期は地元のお祭りのシーズンでもあります。
⛩故郷の景色、お祭り
朝のウォーキング。この日は天気もよくて、1時間半ほど歩いたら軽く汗をかくくらいの陽気でした。
新緑、青空、そこに映える朱塗り。色彩のコントラストがきれいです。
午後にはお神輿が通る姿を見て、子どもの頃を思い出しました。あの頃と比べると、こじんまりとした感じになりましたが、それでもお祭りの空気は華やかです。
🍶お祭りのごちそう
そんなお祭りの夜のごちそう。巻き寿司、鯖寿司、そして煮豚。
親戚や近所の人が集まって、昼間から大宴会だったあの頃は、ここにさらにえびフライだとか唐揚げだとか、いろんな大皿が並んだものです。
そんなお祭りも時代が移り変わり、いまは家族だけの祝いごとに。親戚一同が集まった頃と違い品数は減ったけれど、その結果お祭りごはんの核になっていたのが、お寿司と煮豚だったことに気付きました。
お祭りグルメといえば、おうちごはんと合わせて、神社の境内に並んだ屋台メニューも忘れられません。いまもたこ焼きとか焼きそばのソースの香りは、お祭りの日の買い食いの想い出に繋がります。
時が流れ、縁日の屋台も数が減り、大勢の集まりはなくなりましたが、その分、親きょうだいとの水入らずの時間は濃厚になった気がします。
🐷定番のおつまみ
お祭りの日の実家のメニューの中でも、おつまみの定番が煮豚。懐かしいし、みんな好きなのでことしもお祭りの夜ごはんに用意しました。
豚肩ロースのブロックとしょうが、セロリを入れたお鍋に水をたっぷり。
ふだん、セロリではなくねぎを入れるところなのですが、今回はねぎがなかったので代わりにセロリを使いました。
煮立ってきたときに出るアクをすくい取って、中火でコトコト1時間煮ていきます。
豚肉を煮ている間に、茹で卵を準備。
お湯を沸かして卵を入れます。
10分煮たら、殻にヒビをいれ、氷水に取って冷やします。
つるん。剥きたての茹で卵、かわいいルックスです。
1時間煮たら、さあ味付けです。
しょうが、昆布、干し椎茸といっしょにお鍋にいれたら、水と調味料類を足して火にかけます。
あとは味がしっかり染みるよう、ときどき上下を返しながら40分ほど。
煮汁につけたまま一度冷ましておいて、スライスします。
食べるときは、煮汁を温め直して上からかけて。
🍣鯖寿司と巻き寿司
地元のお祭の時期の定番。実家のほうではこの季節になると、〆鯖用の鯖がスーパーに並ぶので、自家製です。
〆鯖のことを“きずし”と呼ぶのは、地元の呼び名。
棒寿司にすることもありますが、今回は握りスタイル。
そしてお寿司のもうひとつの雄。
巻き寿司です。
海沿いではないので、新鮮な海産物とは縁遠かった昔から地元に根付いた、お祝いのメニューなんだなと思います。
🎌祝い事の夜、おつまみ
お祭りの夜のメニューが揃いました。
煮豚をおつまみにビールでスタートして、鯖寿司、巻き寿司。お寿司ってごはんものなのに、お酒の飲めるメニューですよね。
ビールで乾杯したあとは、やっぱり日本酒。和のメニューが並んだこともありますが、お神輿を見たお祭りの夜は、日本酒が似合います。
故郷は寺社仏閣の多い街。お祭りなどの行事も、昔ほどの賑わいではなくなりましたが、いまも続いていて、そして故郷を離れて暮らす身からすると、やはりどこかうきうきする気持ちが湧いてきます。
ことしも祝い事の夜、おいしく懐かしいメニューをいただきつつ、戻らない時間が過ぎてゆく。1分、1秒。すべてはこの瞬間から想い出になってゆくのです。
📒煮豚のレシピ
🐷煮豚の材料(4人分)
・豚肩ロースブロック…600g程度
・卵…4個
・水…1.5リットル
・醤油…1/2カップ
・みりん…1/2カップ
・砂糖…大さじ3
・昆布…1枚
・干し椎茸…1枚
・しょうが…1片
・セロリ…1片
①豚ブロック、しょうが、セロリ、鍋1杯の水(分量外)を合わせて火にかけ、沸騰したらアクを取ってそのまま中火で1時間煮る。
②①を煮ている間に鍋に湯を沸かし、卵を入れて10分煮て茹で卵をつくり、冷水にとって殻を剥く。
③①の茹で汁を切って、昆布、干し椎茸といっしょに鍋に入れ、醤油、砂糖、みりん、水を足して40分ほど煮たら火を止めて冷まして味を染み込ませる。
④冷めた豚肉をスライスして皿に盛り、③の煮汁を温めてかけて、茹で卵と刻んだ干し椎茸を添えてできあがり。