うな重の次の日。
きょうは丑の日。丑の日自体は夏に限らず、1年間にわたって季節ごとに巡りくるのですが、話題になるのはやはり夏。
ことしの土用の丑の日は2回あるそうで、1回目がきょう、次は8月5日のようです。
🐮丑の日といえば
そして、丑の日といえばあれですね。うなぎ。大好物なのですが、高価な食材なので、食べるとしたら年に一度思い切りのつくこの時期。丑の日というワードは、日常を飛び出して贅沢するための免罪符といえるかもしれません。
そんなうなぎの食べかた、もちろんうな重、うな丼的にごはんに載せるスタイルが王道、鉄板。
まずこれをしないと気が済みません。あの旨味たっぷりのたれは、ごはんに合うことこの上なし。脂ののったうなぎ本体だけではなく、あのたれにもスタミナ増幅効果がありそうな気がするのは、刷り込みみたいなものでしょうか。
🤔1人前ってどれくらい
ところでみなさんは、うな重1人前のうなぎの量ってどれくらいにしますか。
専門店で食べると、お品書きが松竹梅みたいに段階的になっていて、梅のうなぎが半身なら竹が1尾、松はなんと1.5尾の大盤振る舞いみたいな感じが多いように思います。
つまりこれって、専門店でも1人前のうな重に、うなぎの適量があるわけではなく、食べる側の好みと予算で量が決まるということですよね。なんかすごいな、うなぎ。
我が家でつくるうな重は、だいたい1人前半尾が通常スタイル。しっぽの細くなったところは、鰻ざくや鰻巻きに使っておつまみにします。
🔪残したうなぎをリメイクしよう
結果、翌日以降に半分が残ってるんですね。
これは自分の食べる量視点からすると、余ったといえるし、年に一度の好物登場というイベント視点からすると、楽しみを翌日に残しておいたともいえるわけです。
ではそんな次の日のうなぎ、どうして食べるかというのが今回のお話。2日続けてうな重でも全然OKなのですが、せっかくなので蒲焼きをリメイクしてみることにします。
🔥うなぎの甘味噌炒め
🔪材料
・うなぎ
・油揚げ
・キャベツ
・しめじ
・ピーマン
・万能ねぎ
・こしょう
・粉山椒
まずつくるのは、冒頭の画像でお見せした炒め物。
🤘カリカリお揚げさん
残りのうなぎを短冊に切り分けます。
油揚げも揃えた大きさに。
オーブントースターで軽く焼いておきます。
🥬野菜はじっくり焼き目をつけて
キャベツはざく切り、ピーマンは細切り、しめじはほぐしてスタンバイ。
ごま油を熱したフライパンに野菜を敷き詰めるように広げて置き、焼き色がつくまでじっくりと動かさず火入れします。
焼き色がついたら底から一気に返して、うなぎを投入。またじっくり焼いていきます。
💧うなぎのたれもリメイク
反対面に焼き色を付けている間に、味の決め手のたれづくり。
蒲焼きのたれも残しておいて、ここで炒め物用にリメイクします。
💧たれの材料
・蒲焼きのたれ…大さじ1
・甜麺醤…小さじ1
・砂糖…小さじ1
・赤ワイン…大さじ1
ボウルに材料を合わせてよく混ぜたら、これで味付けはばっちり。
そろそろ焼き色がついてきました。焼き色のついたキャベツの香ばしい香りがしてきたら、たれを投入。
からめながら炒めて、仕上げに粉山椒とこしょうをたっぷり。
うなぎといえば、やっぱり山椒の香り必須。
オーブントースターで焼いておいた、かりかりのお揚げをトッピングします。
万能ねぎで彩りを添えたらできあがり。
🍺ビールにぴったりおつまみ
うなぎを炒め物にするのは、ちょっと珍しいかなと自画自賛。野菜でかさ増しできるので、うな重の残りでも量的な物足りなさはなし。
蒲焼のたれベースに、甜麺醤、赤ワインで深みを加えたソースは、和洋中コラボの味付けです。
この季節に欠かせない、ビールのおつまみにもばっちりなひと品になりました。
🥒うなきゅう巻を巻こう
もうひと品つくるのは、こちら。定番といえば定番、うなぎときゅうりの巻き寿司です。
目指すのは、コンビニとかで売ってる感じの短めの太巻きのあのサイズ。カットしたらおつまみ的にいただける、ちょうどいいひと口サイズになるイメージです。
■海苔はぱりぱり
のりは小さめのものを使って、ちょうど手に持ってかぶりつけるみたいな長さに仕上げます。
直火でさっと炙ってパリパリ増し。火に近づけすぎると燃えてしまうので、気を付けて慎重に。
🍣具材はトリコロール
中に巻くのは、うなぎに玉子焼き、きゅうりの3色。
🍣材料(2本分)
・うなぎ…1切れ
・玉子焼き…1本
・きゅうり…1/3本
・のり…小さめサイズ2枚
・ごはん…お茶碗2杯
・酢…大さじ1.5
・砂糖…大さじ1.5
・うなぎのたれ…適量
・わさび(お好みで)
玉子焼きは卵1個に砂糖小さじ1を混ぜて、焼いてあります。
きゅうりを縦に4等分して、うなぎはそれに合わせる感じで、すこし幅のある短冊に切ります。
🍣うなきゅう巻き巻き
酢飯の味付けはシンプルにお酢と砂糖。
ラップフィルムを敷いた上に海苔を広げて、酢飯を載せたら具材もセット。
手前のラップフィルムを持ち上げて、巻いていきます。
巻き終わったら、ラップフィルムの両端をキャンディの包紙みたいに捻って、形をしっかり整えます。このまま冷蔵庫で冷やして落ち着けたら、あとは切るだけ。
ひと口でぱくりといけるサイズが理想です。
お皿に盛ったら、うなぎのたれを醤油代わりに。お好みでわさびを添えるのもおすすめです。
🍆夏のおまけ
最後にこの季節の簡単おつまみ、焼き茄子を紹介します。
🍆材料
・なす
・めんつゆ(3倍濃縮タイプ)
・かつおぶし
茄子はヘタを落として、数箇所切込みを入れておきます。
アルミホイルに包んだら、オーブントースターへ。このまま約20分。アルミホイルの上から押してみて、やわらかくなるまで蒸し焼きにします。
アルミホイルは熱くなるので、焼き加減を確認するときは、くれぐれも火傷には注意してください。
竹串がすっと通れば焼き上がり。
手で触れるくらいまで冷ましてから、皮を剥きます。このとき、最初にいれた切り込みのところに爪をかけるようにすると、剥きやすいです。
皮が剥けたら、茄子を手で割いて、めんつゆでさっと和えます。
時間に余裕があれば、ここまで仕込んで冷蔵庫で冷たく冷やすのもおすすめ。
盛り付けたら、かつおぶしを振ってできあがりです。
夏のうなぎに、夏野菜の小鉢。いい組み合わせだと思いませんか。
😋次の日のお楽しみ
ことしの夏も暑くなりそうです。本格的な夏の入口に、うなぎでパワーをつけるとき、うな重の次の日にこんなアレンジもいいかなと思います。
このメニューを試す場合、うなぎを残しておくのが最大のポイントです。次の日の楽しみになると思えば、食べたくてもがまんできるはず。せっかくのうなぎなんだから、2日かけて楽しむのも悪くないでしょう。
さあ、いよいよ夏本番。スタミナつけて乗り切りましょう。