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冷やしたぬきつねの謎を解け。
ああ、暑い。暑い暑い暑い暑い、蒸し暑い。
ことしは梅雨入り前から、夏日だ真夏日だと、せっかちな夏の気配に、天気予報も更新、更新、記録更新のラッシュ状態。
🧊暑くなると食べたいもの
暑くなると食べたくなるものがいくつかありますが、その方向性を分類すると、けっこう両極端な気がします。
暑い夏だからこそスタミナつけよう、みたいな方向はあえて食べることで汗をかく系。カレーや担々麺みたいな激辛もあれば、焼肉みたいなパワーフードがそれですね。
もちろんもうひとつは、クールダウン方向の冷たいもの。冷やし中華がはじまるのもこの季節なら、ギフトの素麺が出番を待ってスタンバイをはじめるのもこの季節。
🍜そんなある日のおうちごはん
そんなある日の晩ごはんは、こんなメニューになりました。
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涼し気なガラスのお皿に、彩りよく盛り付けた具。その下には、真っ白でちゅるちゅるのうどん。
今回は冷やしうどんのお話です。季節ですね。
まずはうどん。
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うどんといえばやわらかいものという地方で育ったので、もともとやわらかめに茹でがちですが、今回は冷やして食べるので、さらにやわらかめを意識します。
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袋の表示より、1分長く茹でて、冷水にさらしてから、氷水にとって冷やしておきます。
❓トッピングに秘められた謎
続いてトッピング準備。
![](https://assets.st-note.com/img/1718709840362-K7bNXGUUdp.jpg?width=1200)
青ねぎをたっぷり刻みます。
麺類のねぎが青いのも、地元スタイル。もちろん、お好みで白ねぎでもOKです。
もともとねぎに天かす、あとはきゅうりでも千切りにして、冷やしたぬき的にいただこうかなと思ってたのですが、すこし前からきつねうどん食べたいなぁという思いもあったので、悩みます。冷やしきつねもありか。
🌟トッピングオールスターズ
結果、これが最終的に出揃った、トッピングオールスターズ。
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左上から時計回りに、天かす、お揚げさんの炊いたん、刻みねぎ、牛すじ煮込み、紅しょうが。
なんだか豪華になりそうです。わくわくしますね。さあ、早く食べたいぞ。盛り付けよう。
おっと、その前に。なにか気になりませんか。なぜ、このメンバーがトッピングのために一同に介したのでしょう。単なる偶然なのでしょうか。
いえいえ、世の中に起きること、森羅万象それらには、あまねくそうなるための必然的な理由があるのです。たとえそれが蝶の羽ばたきのような、かすかな空気の揺らぎであったとしても、もとを辿ればなにかにたどり着くのです。
💡ラインナップのヒント
では、ヒントを与えましょう。
わかめはあきらめた
きゅうりは続かない
しいたけも入る余地がない
錦糸玉子はかぶる
冷やしうどん系に限らず、和の麺類には定番ともいえるわかめ。彩りにもなるわかめをあきらめました。それはなぜか。
今回最初に頭に浮かんだのが、冷やしたぬきであれば、いてもおかしくないはずのきゅうり。これをいれると続かないのです。
しいたけは入る余地もなく、錦糸卵に至っては重複するという理由で選から漏れました。重複とは。それはいったいなにを意味しているのか。
🕵♂謎解きは仕上げながら
さあ、その謎を順を追って解いていきましょう。
まずはうどんを盛り付けて、めんつゆをかけます。
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あ、順を追う、というのも実はヒントのひとつになってます。
さあ、ここから完成に向けてトッピングタイム。
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まずはたぬき。天かすです。その隣にきつね。お揚げさんの炊いたん。
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それからねぎ、牛すじ。
![](https://assets.st-note.com/img/1718709839600-ODPs0ei2pD.jpg?width=1200)
最後に赤く染まった、ジンジャー。そう、紅しょうがです。
なんでわざわざ紅しょうがをジンジャーと呼んだのか。手がかりはどこにでも転がってるんだぞ、ということです。
💡謎は解けた
いいですか。
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たぬき。
![](https://assets.st-note.com/img/1718709864135-JaEb3KDcq4.jpg?width=1200)
きつね。
![](https://assets.st-note.com/img/1718709863750-SpgUSMZVML.jpg?width=1200)
ねぎ。
![](https://assets.st-note.com/img/1718709864894-3KhmytU0Fu.jpg?width=1200)
牛すじ。
![](https://assets.st-note.com/img/1718709865359-HVQAL6TkXC.jpg?width=1200)
ジンジャー。
もうわかりましたね。
はい、みなさんも声に出してみましょう。リピート・アフター・ミー。
たぬき。
きつね。
ねぎ。
声が小さいですよ。恥ずかしくありませんからね、大きな声でリピート・アフター・ミー。
ぎゅうすじ。
ジンジャー。
OK。ワンモア。
たぬき、きつね、ねぎ、ぎゅうすじ、ジンジャー。
たぬきつねぎゅうすじんじゃー。
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そうか、そういうことだったのか。
ええ、そうなんです。
☺おいしくて楽しいおうちごはん
たぬきときつねで、たぬきつねなんて名前のうどんは、日本全国各地のうどん屋とか立ち食いそばとかにありそうですが、それをさらに発展させてみたのが、今回のひと皿。
つまり、うどんの名前をトッピングでしりとりして名付けみたのです。
そう、このうどんの名前は、たぬきつねぎゅうすじんじゃーうどん。
どうですか。え、長い。長すぎるですって。
流行りそうにない。
そうですか。でも、いいんです、おいしかったから。そして、この記事のネタにしようと食べながら考えてる間、楽しかったから。
おいしくて楽しいおうちごはん。たぬきつねぎゅうすじんじゃーうどんは、ある意味で、理想のメニューなのです。
🍜冷やしたぬきつね…の材料(1皿分)
・うどん…1玉
・天かす…大さじ1
・お揚げさんの炊いたん…1切れ
・青ねぎ…1本
・牛すじのしぐれ煮…大さじ1
・紅しょうが…適量
・めんつゆ…適量
うどんは1人前ひと玉と書きましたが、今回の写真は半玉分。あまり食べる量が多いほうでないので、具だくさんなときは、それくらいでちょうどよかったりします。つくるのも食べるのも大好きなんですけど、だからといって、食べる量はそうそう簡単には増やせないんですよね。
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