TOKYO十条ローカルフードからし焼き
“トケイヤkitchenおもてなし”のコンテンツのひとつとして、日本全国のご当地グルメをトケイヤKitchenスタイルにアレンジしつつ再現しています。
今までチキン南蛮だったり、名古屋風の手羽先だったり、けっこうメジャーなものも作ってきましたが、今回はけっこうマニアックなひと皿です。
🐽“からし焼き”って知ってます?
東京のローカルフード、ご当地グルメとして紹介する今回のからし焼きですが、マニアックといったのには理由があります。
ひとことで東京といってみましたが、この料理、発祥は北区。それも東十条、十条という小さな区域で生まれ、その界隈で親しまれている料理なんだそうです。
どこにでもありそうなネーミングの料理なのですが、いわれてみるとありそうでない。いや、もしかしたら“からし焼き”という名前の料理は日本中にあるかもしれません。
でも今回再現アレンジしてみる“このからし焼き”はほかにはない料理だと思うんです。
さて、どんなひと皿なのか。
🐽では作っていきます
🍳材料(1皿分)
・豚肉…50グラム
・水切りした豆腐…1丁(小ぶりのもの・今回は150グラムくらい)
・おろしにんにく…お好みの量
・おろししょうが…お好みの量
・ねぎ……お好みの量
・きゅうり…1/5本くらい
・鷹の爪…2本
・豆板醤…小匙1
・コチュジャン…小匙1
・自家製タレ…大匙2(作り方はこちらの記事で)
・水…1カップ弱
今回のポイントは豆腐。事前にキッチンペーパーで包んで、冷蔵庫でひと晩おいて、しっかりと水気を切っておきます。
水切り豆腐はきゅっとしまって味が濃厚になり、崩れにくくなるので、焼いたり揚げたり、調理の素材として重宝します。けっこう活躍する素材なので、それについてはまたいつか記事にしたいと思います。
きゅうりとねぎはトッピング用です。きゅうりは千切り、ねぎは小口切りにしておきます。
🐽まずはベースの辛みをしっかり
小口切りにした鷹の爪を炒めます。種を入れると辛みが強くなりますので、辛さを控えめにしたい場合は入れなくてもOKです。
香りが出てきたら豚肉を入れます。色が変わり始めたら、豆板醤とコチュジャンを足してからめながら炒めます。
全体が赤くなってきたら、ここで味付けのポイント。
自家製のタレを用意します。
タレが全体にからんだら、水を入れます。
🐽“焼き”だけど煮込みます
中華スープやかつおだしにしようと思ったのですが、コチュジャンのコクもあるので、水だけでもできあがりはばっちりでした。味噌系の調味料ってやっぱり旨味が強いですね。
おろしにんにくとおろししょうがをたっぷり入れます。
あとはコトコト煮込むだけ。豆腐が味を吸ったら煮汁の味を見ます。味付けが薄く感じない程度に煮詰まればできあがりです。
🐽これがTOKYOローカルスタイル
お皿に煮汁ごと盛り付けます。
彩りのトッピングにねぎときゅうりを飾ります。
“トケイヤKitchenおもてなし”スタイルのからし焼きが完成しました。
“からし焼き”という名前ですが、からしを使うわけでもなければ炒め物系でもありません。いわゆるピリ辛の煮込み的な料理です。ちょっと不思議な感じがしますね。
でも考えてみると、すき焼きも関東関西で作り方の違いこそあれ、“焼き”というなの割に基本的には鍋料理ですし、これはこれでいいのかなと思います。
なんといっても美味しいですしね。ごはんがモリモリ進むタイプのひと品です。
🐽からし焼きはけっこう柔軟
とはいえ気になるので調べてみたら、からし焼きの元祖のお店の店主さんのインタビュー記事を見つけました。
記事によると、
まかない飯から誕生した
“からし”は唐辛子のからし
おなじ名前の別の料理が存在してる
などなど、いろいろと興味深い内容でした。お店のかたがこの名前の料理のスタイルを規定したり、かたくなに縛り付けたりしていない、ユルいというか寛大な感じがいいですよね。
実は自分が初めて食べた“からし焼き”という名の料理はこのスタイルではなくて、炒め物系のひと品でした。
そこから自分でもアレンジして、我が家には我が家の“トケイヤkitchen風からし焼き”があったりします。
その作り方はまた別の記事であらためて紹介したいと思います。
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