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カツゆうたらビフカツもあるで。
食卓の3大お肉というと、豚、鶏、牛。ほかにも鴨や羊などもありますが、親しみある家庭の定番といえばやっぱりこのみっつです。
焼いてよし煮てよしのお肉三兄弟ですが、なぜか揚げ物になるととんかつ、チキンカツと比べて牛肉って影が薄いですよね。
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でもそんな牛肉、関西では揚げ物にしてもごちそうです。そう、それがビフカツ。
🥩牛肉文化のごちそうメニュー
単に“肉”というとき、関西では牛肉を指すことが多く、肉じゃがも牛、カレーもビーフカレー。逆に豚肉を使った肉饅は、あえて豚まんと呼びます。
そんな食文化の中だからこそ、牛肉も自然と衣をまとってカツになったのでしょう。中でも積極的に西洋文化を取り入れて発展した、神戸で人気が高いように思います。
ただ親しまれているといっても、ビフカツはちょっと高級料理。薄切りのものはお肉屋さんでコロッケなんかと一緒に売ってたりもしますが、基本は厚みのあるステーキ肉をカツにしたような感じで、洋食屋さんのごちそうです。
今回はそんな関西のご当地グルメ、ビフカツを作ってみます。
🍽つけあわせも洋食風
というわけでビフカツは付け合わせもとんかつとは違って、千切りキャベツより、温野菜が似合う気がします。
🥕にんじんのグラッセ
・にんじん
・バター
・砂糖
・水
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にんじんは水、砂糖、バターと一緒に耐熱容器に入れて電子レンジにイン。
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すっと竹串がとおるまで加熱します。バターは有塩のものを使うので、塩はしなくても大丈夫です。
🍄しめじのソテー
・しめじ
・牛脂
・こしょう
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しめじを牛脂でソテーします。牛脂がなければバターでもオリーブオイルでもいいのですが、今回のビフカツはステーキ用のお肉を使うので、買うときに付いてきたりするかなと思います。
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こしょうを振ってできあがり。
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にんじんのグラッセ、しめじのソテーと一緒に、コールスローサラダとトマトを添えて付け合わせの完成です。付け合わせを彩りよく並べるときれいですよね。
コールスローサラダのレシピはこちらで紹介しています。
🥩ビフカツは焼くように
ではいよいよビフカツの準備です。
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牛肉は包丁の背で格子状に叩いて、すじを切って軽く延ばします。
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水で溶いた天ぷら粉をくぐらせます。
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パン粉をしっかりとつけます。洋食屋さんのカツレツっぽく、今回は細かめのパン粉を使いました。もちろんふつうのパン粉でもOKです。
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これで揚げる準備はOKです。
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中温に熱した油に入れます。
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底が固まってきたら返して、油をかけつつ揚げていきます。厚みのあるお肉に、上からも優しく熱を入れていく感じです。ちょうどステーキを焼くときとおなじ感じの火の入れかたですね。
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衣がきつね色になったら揚げあがり。
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しっかりと油を切っておきます。
🥩ミディアムレアな揚げあがり
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切ってみるとこんな感じ。ほんのりとピンクの残るロゼ色、まさにステーキでいうミディアムレア仕立てです。
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盛り付けのときは、ひと切れだけ立てて並べると、断面が見えてきれいです。
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ビフカツのソースは、洋食屋さんのメニューなので、とんかつや中濃ソースではなく、洋食スタイルが主流。
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仕上げに刻んだパセリを飾ると、彩りがよくなります。
関西のごちそう洋食ビフカツ。なじみが薄いかもしれませんが、材料はふつうの赤身のステーキ肉でOKなので、ちょっと気分を変えたい食卓におすすめのご当地グルメです。
ソースの詳しい作りかたは、このあと有料記事で紹介します。本格的に作ろうと思うと大仕事になるデミグラスソースを、今回は簡易版の即席デミソースにしてみました。ほかにもハンバーグやステーキにも美味しい便利なソースです。よかったら、ご覧ください。
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