作り置きアレンジで鉄鍋餃子と、なしなし担々
あの日、あのときの作り置き。それが、食卓のバリエーションを広げてくれています。
🥟作り置きを中華アレンジ
この日、我が家のおうちごはんで活躍したのは、ひき肉の作り置きメニュー。
はたしてなにがテーブルに並んだか。結論からいうと、こんな感じになりました。
手前は担々麺風のとあるひと品。奥にちらりと見えるのはスキレット。そのうえにはジュージュー焼いた餃子が鎮座してます。
今回活躍した作り置き料理は2つあるのですが、まずそのうち、冷凍したままの姿で登場した餃子から紹介しましょう。
🥟博多名物、鉄鍋餃子
今回の餃子はスキレットを買ってから、ずっとやってみたかったこれ。
福岡県博多のご当地グルメ、鉄鍋餃子です。なんでも誕生のヒントになったのは、鉄のお皿で供されるナポリタンだそうで、名古屋のご当地グルメが博多で餃子に変身を…と思ったのですが、そのナポリタンのお店は東京銀座だったとのこと。
昭和33年のお話のようなので、今のようにナゴヤメシが日本中に広まる遥か前ですが、もしかしたら名古屋からいち早く東京進出したお店があったのかもしれません。
🥟スキレットで広がる食卓
油を敷いたスキレットに、冷凍餃子を凍ったまま並べて火を点けます。
底に焼き色がついてきたら、水を加えて蓋をして蒸し焼きに。
水分がほぼなくなって、パチパチと音がしてきたら、焼き上がりです。
おお、餃子の周りに皮の表面にまぶしてある粉が溶け出して、気泡になってます。熱々感、伝わるビジュアルです。
スキレット、ほんと買ってよかった。調理法としては焼く一択ですが、食卓でのプレゼンテーションの幅が大きく広がったと感じてます。
🍜ごまが決め手のなしなし坦々
スキレット版鉄鍋餃子のお供は、もちろん中華系麺類がいいですね。ほら、こういうの。
今回は汁なし担々麺にします。といいつつ、はじめにさり気なく触れたとおり、これはあくまで担々麺風。その秘密はつくりつつ、紹介しましょう。
担々麺といえば、その味の構成は、肉味噌、ごまだれ、ラー油の組み合わせ。
💧たれはごまダブル
独特のコクを生むごまだれは、本格的には芝麻醤という、中華味噌になるのですが、それはなかなか家に常備していないでしょう。うちにもありません。
そこで活躍するのが、すりごまです。
すりごまとごま油をボウルに合わせて、溶いていきます。
よく混じったら中華だしペーストをいれ、お湯をすこしずつ足しながら溶きのばしていきます。
スプーンですくって、ぽたぽた落ちるくらいになれば、担々麺風のごまソースは準備OK。
詳しい分量は、最後に紹介しますが、すりごまをごま油でペーストっぽくしていく、ダブルごま風味がポイントです。
🍜麺の代わりにいつものあれ
ソースができたら、あとは麺とトッピングの肉味噌。
ここで登場するのが、いつものあれ。
たっぷりもやし。
糖質オフを心がけてる自分の、強い味方です。
茹でたもやしをお皿に盛り付けたら、ダブルごま風味のソースをたっぷり。
汁なし担々麺どころか、汁なし麺なしスタイルです。
🥩肉味噌は冷凍作り置きアレンジ
あとは肉味噌。これが作り置き。
麻婆豆腐の素として冷凍しておいたのですが、よく考えたら立派な肉味噌だな、とここで使うことにしました。
もやしの上からどどーん。
ラー油代わりに、カイエンヌペッパーを混ぜた追いごま油をさっと回しかけてみました。辛いの、けっこう得意です。
仕上げに彩りのねぎと、自家製の味玉をトッピング。
🍺進めビール、中華晩酌
どう見てもビールが進みそうな、作り置きアレンジの中華おうちごはん完成です。
汁なし麺なし担々麺は、ぱっと見、普通の担々麺に見えます。
でもほら。持ち上げるとこのとおり。もやし、もやし、もやしたっぷりです。汁なし、ごまだれあり、麺なし、もやしあり。
もういっそ、“なしなし担々”という名前にしちゃいます。
麺抜きのもやしだけだと、一見、物足りなく思うかもしれませんが、餃子と一緒にビールのおつまみにしてみると、その印象は一変。しゃきしゃき食感が、ビールの次のひと口を呼んでやみません。
餃子、ビール、なしなし担々、ビール。また箸を戻した餃子は鉄鍋、いまも熱々。冷えたビールを誘います。
これはまさに無限ループ。
気がつくと、ビールは2本めなんてのも、当たり前の光景です。
今夜は、作り置きアレンジの晩酌メニューに大満足。冷凍しといてよかったな、と思いつつ、あと片付けをする夜でした。
🥄すりごまでOK、担々麺風ソース
💧材料(1皿分)
・すりごま…大さじ2
・ごま油…大さじ1
・中華だしペースト…小さじ1
・お湯…適量
🔪つくりかた
①ボウルにすりごま、ごま油を合わせてよく混ぜる。
②①に中華だしペーストを加え、すこしずつお湯を足しながら溶きのばす。
③スプーンですくってぽたぽた落ちるくらいの濃度になればできあがりです。