あらあら、鯛のあらが200円ですわよ。
魚が食べたい。
突如湧く、この欲望。
🥩お肉がメインの理由
ふだんお肉と野菜がメインの食生活になっているのは理由があって、平日はなかなか仕事終わりに買い物をする気にもなれないので、休日に買い出しにいくスタイルで暮らしてます。
そうすると、お肉は薄切りや細切れを小分けにして冷凍しておく、そんな保存方法が効いて、平日はそれを野菜と組み合わせる形になりがちです。
魚ももちろん種類や、調理してから冷凍しておくなど、方法や対策はなくはないのでしょうが、なんとなくお肉以上に鮮度みたいなところが、ちくっと心に引っかかる。そんなことありませんか。
🐟魚が食べたい
というわけで、食卓にのぼる回数はお肉よりすくなめ。でも、もともとお魚大好き。そうするとどうなるか。ときどき爆発するように噴出します。
魚が食べたい。今回は特に煮魚。煮付けが食べたい。
そんなある日のおうちごはん、こうなりました。
魚堪能。しかも鯛ですよ、鯛。さらにいうなら、煮付けだけじゃなくて塩焼き付き。なんて豪華な。魚パラダイス、シーフードフェスティバル。
贅沢すぎると思うかもしれません。でも、このメニュー、素晴らしきかな節約料理なのです。
🐟見つけたのは鯛のあら
何度か記事の中でお話したと思いますが、たまにいくスーパーは鮮魚コーナーに専門店がテナントとしてはいってます。そこでは、陳列ケースの奥がガラス張りになっていて、魚をさばく姿も見せてくれるスタイル。魚屋界のオープンキッチンとでもいいましょうか。
そして、まるまる1尾のお魚を捌くと、当然出るわけです、あれが。
いや、あれじゃなくて、あらが。
あらあら、真鯛のあらが200円ですわよ。サイコー。
開けてみるとこのとおり。骨の周り、端のほう、あららしき、あらの部分が6切れはいってました。けっこう、ボリュームもしっかりです。
さあ、さっそくこれを調理していきましょう。
🔪まずは欲望の煮魚
まずは今回の魚ウォンチューのスタート地点、欲望が呼ぶ煮魚からです。
日本酒をいれたお湯を沸かして、沸騰したらあらをいれ、さっとくぐらせておきます。
大根は食べやすい大きさに切って、面取りをしたら、耐熱皿に載せてラップフィルムをかけて3分ほど電子レンジで加熱します。竹串がすっと通ればOKです。
鍋にあら、大根、種を取って細く切ったピーマン、千切りのしょうがをいれて、水、醤油、砂糖、みりんを合わせます。
火にかけて沸いてくるのを待ちます。
強火のまま、ときどきスプーンですくった煮汁をかけながら煮ていきます。
10分ほど煮たらできあがり。小口切りにしたねぎを散らして、鯛のあらの煮付けが完成です。
🔥もうひとつの塩焼き
食べたかった煮魚は完成しましたが、今回の鯛のあら、もりもりのスーパーボリューム。
となればもうひと品。
魚料理といえば外せないもうひとつの定番、塩焼きにして、焼き魚も堪能することにします。
アルミホイルを広げたら、その上にあらと付け合せのピーマン。あらには軽く塩を振っておきます。
付け合せはピーマン以外に、ししとうや椎茸なんかもいいと思います。
あとはそのままオーブントースターにいれて焼くだけ。
それにしても立派なあらです。いいですね。
10分ほど焼いたら竹串を刺して、火通り確認。
中まで熱くなっていたら、焼き上がりです。
お皿に盛り付けたら、大根おろしを添えてその上からお醤油をぽとぽと。鯛のあらの上に、刻んだ青ねぎを散らしました。
🐟煮付けと塩焼き
どうでしょう。鯛あらの煮付けと塩焼き。
これで200円の3分の1ほどです。ということは、鯛あら代は100円以下。それでいて、大きさも満足度じゅうぶんサイズ。お得が過ぎます。
塩焼き方面から見ると、こんな感じ。
煮付け方面から見ると、こんな感じ。
どっちの角度からみても、信じられない格安さ。
煮付けも塩焼きも、食べてみると、ほくほくした身と、あらならではのゼラチン質っぽい部分があって、お箸が進みます。もちろん、ビールも進みます。
🏮迷わず堪能、100円王2枚のごちそう
居酒屋さんなんかにいくと、まずはお通しをつまみつつメニューを見ます。それからポテトサラダとか、唐揚げやハムカツみたいな揚げ物系のおつまみを食べつつビールをおかわりして、さああとひと品みたいなとき、魚を選ぶこともあります。
そのとき、いつも迷うのが、煮魚なのか焼き魚なのかという、調理法によるキャラクターの違い。鯛なのかさんまなのかみたいに魚の種類で迷うことはあまりありません。
この日、その迷いのもとになる2つの調理法を一度に楽しめたのは、それはまさにあらのおかげ。今夜のおうちごはんは、100円玉2枚のごちそうになりました。
久しぶりのお魚を堪能しつつ、また1杯グラスが空いてゆくのです。
ちなみに残った煮付けは、冷めてから身を骨から外して、そぼろ風にして冷凍してあります。炊きたてのごはんに載せて、鯛めし風でいただこうと画策中です。