内面の自分がふいに出す「ひとり言」こそ自分の本音
なるほど!
こうすればいいのか……。
1人作業をしているとつい漏れ出すひとり言。
僕もふいに出てしまうことがあるので、なるべく自粛するように心がけています。1人でブツブツつぶやいていたら怪しいヤツこの上ないですよね。
「なぜうまくいく人は「ひとり言」が多いのか?」(加藤俊徳 著)では、精神科医である著者自身が気がつかないうちにつぶやいていたひとり言により、思考を整理、新しい発見があった気づきの体験をもとに、ひとり言のメリットについて書かれています。
まわりの人や自分自身がひとり言をどんなタイミングで発しているか思い返してみると、慣れないことや新しいことをしているときに、ふと漏らしているように感じます。
脳が刺激を受け、自分の内面から思わず出てしまう言葉こそひとり言。こう考えると、ただまわりに気味悪がられるムダな行為ではないですね。
”ひとり言のすごい脳活効果”の章から、ひとり言が自身にどんな影響を及ぼすのかに焦点を当てていきます。
〇無意識なひとり言に意識を向ける
私たちは普段の生活のなかで、悩みや不安なことがあると、すぐにネットやSNSなどに答えを求めてしまいます。
本当は自分のなかに答えがあるのに、他人に聞くクセがつくと、考えることをやめて、いつまでも自分の考えを持つことができない。
そんな内面の気づいていない答えやヒントが漏れ出てくるのが「ひとり言」。
一人二役のように、自分自身と対話することが大事。
日常のなかで、ひとり言がぽろっと出ても、ほとんどの人はどんなことを言ったか覚えていないだろうし、出てしまったと恥ずかしさから自粛する方に気が向いてしまいます。
このひとり言を見逃さずに深堀りすることで、自分と向き合うことが自分の本音に気づけるきっかけに。
〇言葉を口に出して自分を鼓舞する
言葉に出すことで、自分を肯定し気分を高める。
出勤時の気分が落ち込んでいるときも、よしやるぞ!と言えば、少しはやる気のスイッチが入ったように感じると思います。
自分を自分で励ます。
ひとり言だからこそできるもの。
〇思考力を鍛えるひとり言
人は分からないこと、不安なことの答えを他人に求めてしまう傾向が強い。
自分で考える手間がなくなるのでラクなものの、これが続くと自分で考えることができなくなります。
ネットなどで情報が錯綜する現代では、自分に聞くより他人に聞くことの方が多いかと思います。
自分で考え、自分の内面のひとり言に耳を傾ける。
最近横行する詐欺も、情報を鵜呑みにせず自分で考える習慣をつけ、思考力を鍛える必要があります。
言葉にすることで脳は活性化。
そして活性化された脳からふとでてくるひとり言には、自分のなかの本音が隠れています。
ただのひとり言と片付けず、その言葉に意識を向け、自分自身と向き合う時間こそが今必要とされているのだと感じます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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