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操られているのは読んでいる自分!? ~「真夜中のマリオネット」~

誰が犯人で、誰が操っているのか。

どんでん返しに次ぐどんでん返し。

騙されないようにと、ミスリードされていくことを警戒しながらも、最後はやはり騙される。

読み応えのある作品でした!


○ざっくりストーリー

緊急医として勤める秋穂のもとに、事故で大ケガをした少年が運ばれてくる。

病院に来た警察に聞くと、人を殺して夜中に遺体をバラバラにする「真夜中の解体魔」の容疑がかけられていることがわかる。

意識が戻った少年に事情を聞くと容疑を否定。

「真夜中の解体魔」に大切な人を殺されている秋穂は、少年を犯人ではないかと疑いながらも、次々と出してくる犯人ではない証拠に、真犯人をともに探し始めることに。

誰が秋穂の大切な人を殺した殺人犯なのか。

そして少年は本当に犯人ではないのか。

心を揺さぶられるハラハラドキドキのミステリー。

○感想

ミステリーだから当然なのですが、少年がめちゃくちゃ怪しい。

犯人ではないのかと思わつつ、真犯人の影もちらほら匂わせてくる展開。

いや、しかし少年が犯人だ!

いや、この感じだとすると、犯人はこの人なのか…

犯人は誰かと予想しながら楽しめるミステリーの醍醐味を堪能できる面白さでした。

読者としての僕が筆者の思惑通りに操られている感がハンパない!

○まとめると

どんでん返し

巧みなミスリード

満足感たっぷりのミステリー作品でした。

やっぱり作品のタイトルって大事だなとつくづく思いました。

最初はよくわからなくても、読んだあとに、あ~なるほど!

と思わせるタイトルも小説の魅力の一つですよね。

やはり知念実希人さんの作品にはハズレなし!

最後までお読みいただきありがとうございました。


おしまい。

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