「遅読家のための読書術」を遅読家が読んでみた
知識を詰め込もうと本を読みあさるものの、知識を入れれば入れるほど古い情報は頭の中で上書きされほとんど頭に残らない、まさに情報の波に溺れる状態に陥る。
逆に覚えようとすればするほど読む冊数は減っていく…
どちらが正義なのか、ジレンマに悩む日々。
自分の中の熟読、多読論争に終止符を打ってくれたのが本書。
読書はこうあるべきだと自分でハードルを上げて、読書することがストレスになっていることに気づかせてくれました。
本を読むなら知識を得ないといけない、多くの本を読み進め見聞を広めないといけない、そうではなくて楽しいから本を読むのだ!
多読の楽しさ
本の全てを吸収しようとすると、じっくり熟読が適していると思う。
しかし、しっかりと読んでも時間が経てばほとんど忘れてしまう。一回読むだけでは無理なので何度か読み直すことで、思い出し、記憶に定着するもの。
それなら、広く浅く読み進め、本当に興味が湧いたところを深掘りするのがいいのではと思い至る。本の全てを吸い付くしてやろうという野望は捨てて、大事なところを少しだけ覚える。これだけで気持ちの余裕が違ってくるし、読める本の数も変わってくる。
なにより、初めての本だと読むときのワクワク感があるし、ふとしたときに本でこれ読んだなと思い出せる。
多読だと、このワクワクを何度も味わえるのが魅力。
僕の場合、多読は読書の楽しさを忘れないための手法の一つです。
自分なりの実践方法
・一週間の読書予定を立てる
日曜日に一週間で読む本の予定を決めておく。そうすれば、朝起きて今日何読もうかなと考える時間がなくなり、サッと読書に取りかかれ、読書を習慣にしやすい。
・本の中の重要な一行だけを覚える感覚
全部覚えなくてもいい。本の中の1行だけを覚える感覚なので、気軽に読めるし、一行なら長く記憶にとどめておける。100%でなく1%だけ覚える。
・本にマーカー、メモ書きせずノートに書きとめる
一番の共感ポイント。直接本に書き込めば記憶に残りやすいとは思うものの、せっかく買った本ということで、あと一歩というところでペンが動かない。ノートに引用等を書きながら読む手法に共感し、書けない自分が救われた気持ちになりました!(大げさかもですが……)
まとめると
本を読むスピードは個人差があるもので、自分も読み慣れていない分、遅読家の自負はあります。それでも、遅読家なりに本を読み進めるヒントをもらえました。
早く読もう、全て頭に叩き込もう、色々読書の目的は一旦置いておいて、知らないことを知る喜びみたいなものを味わおうと気づかせてくれる本。
純粋に読書を楽しむ!
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