真面目な性格について考える「まじめの罠」
上司や先輩から言われたことは素直に受け取り、すぐ行動に移す
努力に勝る才能なし。努力は必ず報われる。
マンガ、実生活において何事にも全力で取り組む姿は真面目と評されます。そして、それが美徳とされる。
自分で言うのもなんですが、僕も何事も素直に、それこそ真面目に取り組んでいました。
学校の通信簿で真面目と書かれ、友人・仕事の先輩や同僚からも真面目とほめられる。
しかし、このまじめにデメリットという罠が存在しているとしたらどうでしょう。
過労死やサービス残業、やりがい搾取が問題となり、会社から指示されるままに頑張ってきた結果、どうなってしまうのか……
まじめがダメなのではなく、素直に指示通り動くことをやめ、まず自分で考える癖をつけて、自分の考え・信念を持つことで、自分の人生を生き、まじめの罠にハマらないことが大事なんだと学びました。
仕事や生活に疲れたなぁ…
周りからまじめだなぁと言われる…
そんな方に読んで考えてもらいたい本書です。
ちなみに僕は学生時代から、まじめのレッテルを貼られ、自他共に認める真面目人間でした!
○まじめの罠とは
そもそも罠とはなんなのか。
なぜまじめが危ないのか。
本書では、まじめな人を「与えられた課題設定に疑いを持たない人」と定義しています。
まじめなことであるメリットは、全員がルールを守り秩序の保たれた気持ちの良い社会になりやすい。
その反対のデメリットとして、上(会社や国)から与えられた設定が間違っていたとき、それを全員で叩く構造になりやすい。
与えられた狭い範囲の中で答えを出そうとすることで、一つの考えに固執しやすい。
固執しやすいことは、あまり意味のないことをひたすらやり続けてしまうことにもなりかねない。
これはトラップ……
○まじめが及ぼす被害
・当事者への害
まじめに頑張っても成果に中々結びつかないことで被害者意識が強くなる
この積み重ねから自分を被害者の位置に置き、社会・環境に不満をぶつけることを正当行為として認識してしまう
そして間違っている相手や、不真面目な人に攻撃的な姿勢を取ってしまうことに。
まじめ故に陥りやすいトラップ。
・社会に与える害
努力するまじめさが美徳とされるので、努力の質によって結果に出ることを嫌い、自然と差が出ないように誘導してしまう。
臭いものには蓋をする、出る杭は打たれる。
全員がまじめに同じ方向に疑いを持たず突き進むと、間違った方向に進んだときに修正できない可能性も。
まず自分で考える、これが予防の一つ。
○まじめの罠への処方箋
陥らないための対処方、考え方。
・失敗を恐れない
失敗を極端に恐れず、どんどん新しいことに挑戦。
・問題、課題設定を疑ってみる
そもそも最初の所が間違っていないか。
考える癖をつける。
・自分の常識を疑う
自分がまじめの罠にハマっていないか疑う。
自分をいかに楽にしてあげられるか知恵をしぼる。
・よく遊ぶ
仕事一辺倒でなく、プライベートでの遊びも重視する。
そこから新しい発想を得ることも。
○まとめると
言われたことをやり続ける前に何故そうなのか。
本当にそうなのかと自分で考えることが大事。
仕事や一つのコミュニティにとどまらず、視野を広く持ち、遊びを取り入れて自分の枠組みを作ることが大事。
まじめの罠にハマらないことは、自分が楽になるための第一歩。
最後までお読みいただきありがとうございました。
おしまい。