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「ひとつむぎの手」1人の医師が紡いでいく物語

知念実希人さんにハマって、読みまくっている今日この頃。

今回読んだのは、「ひとつむぎの手」。

医療と言えば、ドラマ・映画で生死が関わる過酷なイメージがあり、本作からも、その感覚がヒシヒシと伝わってきました。

厳しい環境に身を置き、翻弄されながらも、自分の夢の本質に気づき、医師として成長していく主人公に心打たれました。


○ざっくりストーリー解説

大学病院に勤める主人公平良。

憧れている教授のような心臓外科医になるため、過酷な勤務をこなしている。真面目で責任感が強く、患者思いの性格が、その忙しさに拍車をかける。

そんなとき、研修医3名が配属されることになり、平良は指導医を任命する。

通常業務ですら手一杯の状況から断ろうとするも、心臓外科医の夢に近づく交換条件を提示され、引き受ける。

夢実現のために研修医に対応するも、思惑が空回りし、研修医たちとの間に壁が出来てしまう。

追い討ちをかけるように、教授が行った不正を告発する怪文書が院内に出回る。

院内政治にもまきこまれ、都合良く使われる平良は日ごと疲弊していく。

翻弄されながらも、生死の境をさまよう患者の治療に全力であたることで、研修医たちもその姿勢に感化されていく。

平良自身も、絶望の中から医師としての本分に気づいていく物語。

主人公の状況が、これでもかというくらいドン底に落ちていく。そんな経験を通して、自分のやりたいことの本質に気づき、実行していく様に感動しました!

○魅力ポイント

・夢や目標の本質を見つける

自分が達成したい目標や夢、その根本にある本当に自分がやり遂げたいものは何なのかを考えさせられる。

・目の前のことに全力を注ぐ

夢や理想を語る前に、目の前にあることに精一杯取り組むことが大事。

・自分本位にならない

自己実現のためには、何が最善なのか。

自分が自分がではなく、客観的にどうすれば良くなるかを考える視点も時には必要。

○まとめると

与えられたことに全力で向き合うことが大切で、その積み重ねが周りからの評価であったり、自分のベストな選択へとつながる。

周りに振り回されないためにも、夢の本質をつかむことが大事なんだと学びました。

主人公を支える家族、患者の回復を祈る家族、大切な人を想う気持ちも描かれており、感動すること間違いなし。


最後まで読んでいただきありがとうございました。


おしまい。

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