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今いる環境に違和感を感じたら一読の価値あり。「それでも今の居場所でいいですか?」

食べるのにも困らず仕事もあって、贅沢するなど高望みしなければ、細々と生きていけるのに、なぜかモヤモヤしたり漠然とした悩みを抱えたり。

何が不安なの?と聞かれても、よくわからないけどこのままでいいのだろうか、と不安や不満を感じてしまう私たち。

それでも今の居場所でいいですか?」(蓮村俊彰 著)では、自分の努力が足らないことが原因ではなく、まわりからの影響を強く受けていると指摘。

 これまで私たちは、なんでもかんでも「他人のせいにするな」とか「自分に起きたことの責任は自分でとれ」などと親や教師、上司や先輩に言われて育ってきました。
 だから、何かあるとすぐに「自分はどこで間違ったのだろう」と考えがちです。
しかし、これらはまったくの間違いなのです。
勉強ができる・できない、たくさんの給料をもらえる・もらえない、多くの財産を持っている・持っていない、素敵な恋人との出会いがある・ない、容姿が良い・悪い、友達がいる・いない……これらすべて、ほぼ「あなた以外」が決めています。

それでも今の居場所でいいですか?より

そして自分がいる界隈(まわりの人たち)が良しとする幸せと、自分の生活とのギャップが大きければ大きいほど不幸に感じてしまいます。

人はどんな環境でも慣れる生き物なので、特に考えなくてもいいラクな環境だと、居心地の良さを感じ離れたくなくなってしまうもの。最初に感じた違和感をうやむやにし、自分を納得させて同じ界隈に居続けなくてもいい。

今回は”本当の幸せを見つける「界隈デザイン」”の章から、理想のゴールへ近づくために自分の界隈を変えていくポイントに焦点を当てます。


〇目的のための手段が、いつのまにか目的に変わっていないか

(中略)よくあるのがいつの間にか幸せになるための手段が目的化してしまうことです。自己研鑽や自分磨きはなまじ手応えや実感を得やすく、自己啓発などはある種の陶酔感にひたれるので、目的を忘れてその行為自体にはまってしまうのです。

それでも今の居場所でいいですか?より

何か始めよう、自分の目標に向かって動き出そう、とビジネス書や自己啓発書などを読むとモチベーションが跳ね上がりますよね。読むだけでなにか変わったような気持ちになるくらい効果が。

行動を起こせば人生が変わりそう。そこまではいいものの、時間が経つにつれて、目的に向かうための行動が目的自体に変わってしまうなんてことに。

本書で「手段の目的化の罠」と書かれていますが、まさにその通りだと感じました。

僕もnoteやSNSを書いたり、朝の時間を有効に使おうと早起きをはじめた面もありますが、慣れてくると読書だけ、スマホで情報をあさるだけ、早起きが目的になってしまい、そこで満足してしまっている時期もありました。

定期的に今の行動を振り返り、目的を再確認しておくことも大切。

〇ひとつの世界に固執しなくても大丈夫

今の仕事が嫌なら、べつの界隈で自分のポジションを探す。

ひとつの会社というコミュニティに属しているだけだと、ここしか自分にはないという錯覚に陥りがち。プレッシャーでどんどん疲弊していくのはツラいし、あってはいけないと思います。

会社での働き方でいえば、こうした振る舞い方は「静かな退職(Quiet Quitting)」として欧米で流行しています。決して無理な働き方をせず、契約にそった働きだけをして、それに見合った給料をもらえれば良いという考え方で、まるで退職したかのような精神的余裕を得られるそうです。
このスタンスであれば会社からのプレッシャーを苦にして命を絶つような、あってはならないことも防げる気がします。

それでも今の居場所でいいですか?より

多くの人が経験しているかと思いますが、会社では不満を抱えすぎてしまうことはよくあります。

その状況を思い返してみると、だれかのフォローや余計な仕事を回されるなど、自分ではどうしようもないまわりに影響されていることが少なくありません。

無理やり押しつけられて心も体もボロボロになるくらいなら、こんな考え方もありなのかなと思います。目の前の仕事に全力で取り組むことはもちろん大事。しかし、もうがんばれないくらい心がすさんでしまっている状態では、割り切ってしまうのは必要だと思います。

余った時間で副業やプライベートを充実させることも、自分の界隈をデザインするという意味ではよさそうですね。


嫌と思いつつも、その環境に長くいると、慣れてしまって抜け出せなくなるのが人間。

こうなりたいと目的を持ったとしても、日常に忙殺されいつのまにか見失ってしまうのが怖いところ。広い視野を持ち、自分はこの場所にいていいのか。周りに影響されていないかをしっかりと頭に入れ、自分の人生を自分でデザインしていきたいですね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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