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準備のための準備になっているかも。目的をしっかり持つことの大切さ
仕事、プライベート、何事にも付きものな準備。
準備せず臨むことで功を奏するときもあるが、たいていの場合は大なり小なり準備はしておくべきだと思います。
しかし、準備は本人の考え方次第で、どこまで準備するかが大きく変わってくるもの。
例えば仕事で会議の準備をするとき、ちゃんと準備しておかないと自分が困ってしまう。
かといって、準備を万全にしようとすればするほど、それだけに果てしなく時間を取られてしまう。
誰にも認知されている言葉でありながら、人によって基準があいまいな準備という行為。
「仕事は準備が10割」(山本直人 著)では年間200回以上の研修、講演、コンサルティングを実施する著者の経験から、成果をあげるための準備についてくわしく書いてくれています。
準備とは?(一流の「準備」)
・”本来の目的”を理解している
・相手視点で”仮説”を立てる
・具体的な言葉で”結果”をイメージしている
振り返ってみると、自分の準備は失敗しないことが前提にあり、目的を達成するという点では少し弱いなと感じました。
”準備力を鍛える前の基礎知識”の章から、準備とは何なのかを今一度とらえなおしていきたいと思います。
〇モノではなく思考を準備する
会議のために書類を準備する行為は、用意にあてはまります。
用意をした上で、どんな質疑応答がきて、それに対する自分の意見を考えておくことが準備になります。
(中略)自分なりの意見を用意する(考えておく)必要があるでしょう。
これこそが、あるべき「準備」になります。
つまり「”モノ”さえ用意しておけば準備は完了」とはならないのです。
当たり前と言えば当たり前ですね。
この当然と思えることが、日々の忙しい業務にさらされることでどんどん風化され忘れてしまいがち。
準備の基本である「思考の準備」が重要。
〇準備の目的をしっかり考える
(中略)準備は「用意」でも「計画」でもなく、「目的達成までの戦略」と言い換えることもできます。
十分な準備をするためには、その仕事で何を達成すべきかというゴール(目標)と、そこに向かうプロセスをしっかりと描いていなければなりません。
これこそが「戦略」です。この戦略を描くことこそが準備と言えるのです。
本来の目的を達成するためのプロセスであるのが準備。
大事なものであればあるほど、ミスや失敗を怖れてしまいます。
こうなってしまうと、ミスの防止が目的となってしまい、仕事の成果は二の次で、頭の片隅に追いやられてしまいます。
準備=戦略。
しっかりとした心構えが大切です。
〇目的を持つことで、質の良い準備が可能
先を見据えた目的の設定が準備にも影響を及ぼします。
この仕事が終わればひと段落と考えて準備する人、これは誰にどんな価値を与えるのか考えて準備する人。
目的を持つか持たないか、この違いだけで大きな差がつきそうです。
・この資料は誰の手に渡って、
・どのように使われて
・最終的にどんな効果を出したいのか
目的意識の高い人は先を見据えて準備をします。
僕は目の前のことが無事に終わることだけを切に願い、準備をしていくタイプの人間なので、目的がごっそり抜け落ちてしまっています……。
目的の有無だけで、ずいぶんと差がついてしまいそう。
本書のなかでも一番印象深かった言葉。
私たちはその死に向かって毎日を生きています。
そういう意味では、自分にとって最高の死の場面を迎えるための準備を、日々、一日一日を生きるということを通じて行っていると言えるのではないでしょうか。
人生をゴールを目的としてとらえ、今何気なく送っている日々が準備であるという素晴らしい文章。
こう考えると、いかに思考することが大切かがわかります。
なぜ準備するのか先を見据えて考えてみることで、準備不足や準備に時間をかけ過ぎてしまうことを防げます。
本書で、準備とは何なのかを今一度考え直してみるのもいいかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました。