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会話は相手の話を100%聴くことから。「人を動かす傾聴力」

会話は話す・聞くのキャッチボール。

何気なくしていることですが、相手の話を聞き、瞬時に相手に言葉を返すというのは中々高度なテクニックです。

うまく伝えるためには話を聞くことが大切。

しっかりと相手の話を聞き、相手の想いを感じ取ることことが求められるコミュニケーション。

人を動かす傾聴力」(林田康裕 著)では、相手の話を100%聞き、相手の気持ちを理解して良好な関係を保とうという本書。

100%聴けるようになると、いままで見えなかった目の前の方の更なる要望や考え、その他あらゆることにおいての理解度が大きく増していきます。

人を動かす傾聴力より

会話やコミュニケーションで必要なのは、相手に共感したり、相手の気持ちを理解し整理してあげること。

マインドセットを整える”の章から、相手の話に寄り添い理解し、傾聴力を鍛える心持ちについて学んでいきます。



〇相手の話を100%聴いているか自問自答

相手の話を聴いていると、無意識に偏見や自分の考えを押しつけ気味。

主観でこちらがネガティブやポジティブにとらえたり、長い付き合いからこの人はこの考え方をすると考えたりして、相手の求める正しい答えを出せないことも。

100%の理解に近づけるコツとしましては、
・先に事実だけを聴き取る
・事実を聴き切った後に解釈を聴く
という意識を持つことです。

人を動かす傾聴力より

この人は少し話を盛って話すから話半分に聴こう。

いつもネガティブなことにつなげるから、ちょっとポジティブ寄りに修正してあげないと。

聴く前から先入観を持ってしまうことはよくないので、まずはゼロの状態で相手の話す事実に耳を傾けることが大切。

何かうまく聴き取れないと感じれば、自分を俯瞰し100%聴こうとしているか自分に問うことも必要です。

自問自答して常に自分の考え方に目を向けましょう。

〇相手を気持ちよくさせる共感力

相手の気持ちを考えて、より共感してもらえるよう努める。

共感が生まれれば、相手が心地よさを感じて発言しやすい雰囲気となります。

・相手と会話の音量を合わせる
・相手と話すスピードを合わせる
・相手とジェスチャーを合わせる
・相手と「使う単語」を合わせる

人を動かす傾聴力より

上記を意識することで、相手はより心地よさを感じます。

あまり人に知られたくないような話を大きな声で話されたり、興味を持っていないように感じ取ってしまうと、次もこの人に話そうとはなりませんよね。

常に相手の目線に立って、相手が気持ちよくなる共感を意識するのが大切。

〇頭のなかで相手からの言葉をスケッチする

相手からの話を聴き、真っ白な紙に一つずつ絵を描いていくようなイメージを持つ。

情報を断片的に切り取ってしまうと、自分の知っている情報や知識に無理やり寄せてしまい、相手からの情報をフィルターのかかった状態で受け取ってしまうかもしれません。

・言葉は、不完全なものであるという事
・相手が話している言葉は、情報の一部に過ぎないという事
これらを踏まえた上で傾聴を深めていく事が大切です。

人を動かす傾聴力より

言葉は最初から完全なものとしてあるのではなく、話しながら自分の頭のなかを整理して作り出されるもの。

会話しながら、相手と自分がまったく違う絵を想像していることも考えられるので、相手の言葉にしっかり耳を傾け、一からスケッチしていくことで相手の考えにすり合わせていく。

先入観だけで判断しないことが重要。


会話において重要なのは、共感を生むために相手の話を100%聴く姿勢。

自分の偏見や思い込みが大部分を占めていないか俯瞰することが大切。

相談してくる人のなかには、必ずその答えがあるはず。

自分がそれを引きだす役割であることを理解し、相手の声に100%耳を傾けることが、相手の心を揺さぶる力につながります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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