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努力は必要ない!?「努力不要論」

一見しただけだと、えっ!?

と思う言葉。

マンガ、小説の主人公、アスリート、万人から好かれる人たちは、見えないところで血の滲むような努力をしているはず。

でなければ、成功して誰もが羨むようなキラキラした日々を送れるわけがない。

ドラゴンボールZの悟空やベジータのように、強敵が現れて修行を積んで強くなり、勝利していく物語が美しいとされるふしがある。

努力は裏切らない。(敵の強さを示すバロメーター的な役割りで、いくら強くなってもそれを必ず敵に上回られるピッコロさんのようなかわいそうな役割りもありますが…(泣))

物語はそうだけども、果たして現実はそうなのか。

いつか必ず報われると信じ、先の見えない未来に向かってひたすら身を削る努力はやめる。

それよりも、自分の目の前にある豊かな時間に目を向けよう。

こんな考え方が大事だということを学べました。


○努力すれば、いつかきっと報われる…

何事も継続していれば必ず成功するのだろうか。

・努力することが美徳という考え方

小さい頃から、マンガや本で教え込まれた努力することこそが素晴らしいという考え方。

確かに、陰で頑張ってきた姿が物語に出てくることで感動を呼び、魅力あるストーリーに変化していく。

ここで気をつけるべきなのは、達成したい目的のために行っている努力であるかどうかということ。

努力することが大事で尊い、その思いが努力の目的を忘れさせてしまう。

努力自体に価値を見出だしてしまう。

・努力が報われないと、才能のある人に嫉妬する

悲しいことに努力すればするほど、自分より成功している人を見ると嫉妬するようになってしまう。

なぜ自分がこんなに頑張っているのに、成功しないのか

痛いほど気持ちはよくわかります。

頑張っても上手くいかないことがあるのも人生。せっかく頑張って、手に入るのが妬み・嫉妬ではツラすぎる……

○努力はしない方がいいのかどうか

全く努力もせずに充実した日々を送れるのかと言えば、そうでもない。

・目的を決め戦略を練って実行

目的とそれまでの過程がしっかりしていないと、ムダな努力になったり、多くの労力がかかるようになってしまう。

僕も学生のときに野球をしていましたが、顧問から言われていた帰宅してからの素振り。(自主トレという名の強制練習)


疲れているのと、怒られないために、ただただ惰性で数をこなすためだけに振っていました。本来なら、相手ピッチャーをイメージして、インコース・アウトコースのコースが高い・低いを想定してバットを振ることが、試合で活躍するために必要な練習だと思います。


案の定、試合で安定して活躍できなかったし、才能の有無を感じさせられました。(打率は低いものの、当たったら飛ぶスイングスピードは上がったように思う……)

全てがムダでなかっと思うが、試合で活躍する目的にはかなり遠回りになってしまいました。

達成したいことがあるから、そのために必要な努力をする。これが正しい努力。

・自分を犠牲にしてまで達成したいことなのか

エアコンの効いた快適な部屋、お腹が空いたら冷蔵庫から食べ物を出してすぐ食べられる。

自分の子どもの成長を見守りながら暮らしている。

この豊かな時代、子どもとの大切な貴重な時間、全てを犠牲にしてまで必要なものなのか。

これを考えることが重要であり、本書で一番言いたいことなのではと思う。

○一番印象に残った言葉

人は死ぬとき、

「あんなに一生懸命働かなくてもよかった」

「もっと自分の気持ちを表す勇気を持てばよかった」

「自分をもっと幸せにしてあげればよかった」

こんな後悔の念を抱くことが多いそうです。

めちゃくちゃ心に刺さりました。

自分がしていることは本当に自分のやりたいことなのか、真剣に考えさせられます。

○まとめると

自分の時間、周りの人たちとの時間を犠牲にしてまで得ようとする成功とは何なのか。

ただガムシャラに努力するのではなく、しっかり先を見据えて、自分のやりたいことを楽しみながらやれることが大事。

色々と考えれる本で、僕はこのような受け取り方をしましたが、様々な気づきを得られる本だと思います。


最後までお読みいただきありがとうございました。


おしまい。

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